アップサイドダウン 重力の恋人 [強制起訴シリーズ]
起訴者:マツヤマ
強制起訴シリーズ33弾
山頂同士が触れそうなほど距離の近い双子惑星は、二重引力が存在する世界。上の世界には富裕層が住み、下の世界には貧困層が住んでいた。両者の交流は法で禁じられている。双子惑星における二重引力には、あらゆる物質が、それが生まれた星の重力に引きつけられ、“逆物質”に数時間触れると燃え出す、など様々な法則がある。それぞれの世界に生まれた恋人たち、アダム(ジム・スタージェス)とエデン(キルスティン・ダンスト)はその法と法則に打ち勝つことは出来るのか! 監督は「スール その先は…愛」のフェルナンド・E・ソラナスの息子、フアン・ソラナス。
- マツヤマ
- ヤマネクン、お疲れさん。あれ、ケンちゃんは?
- ヤマネ
- 今観終わって、こっちに向かってると思います。
- マツヤマ
- あ、そう。ところでヤマネクンはどうだった、この映画?
- ヤマネ
- それはやはり起訴者のマツヤマさんから言ってくださいよ。
- マツヤマ
- オレは、けっこう良かったと思うけど。
- ヤマネ
- エーッ!良かったですかー?
- マツヤマ
- “良かった”、じゃなくて“けっこう良かった”だよ。
- ヤマネ
- なんか面倒くさいですね。それどう違うんですか? “けっこう”の発音とかでもニュアンス変わりそうですけど。
- マツヤマ
- “けっこう良かった”、は、“まあまあ良かった”のちょこっと上ってことだよ。で、ヤマネクンは?
- ヤマネ
- じゃあボクは“まあまあ”でした。それ以上でも以下でもない。“まあまあ”です!
- マツヤマ
- “まあまあ”かー・・・。ってことは、それはゼロ地・・
- 元店主
- お待たせー!
- マツヤマ
- やー、ケンタロウさん! どうだった、映画?
- ヤマネ
- いないときはケンちゃんとか言ってたけど・・・
- 元店主
- いやー、“まあまあよりもちょっと下”って感じですかね。
- マツヤマ
- ということは、“まあまあ良くなかった”だな。ちなみにオレは“けっこう良かった”で、ヤマネクンが”まあまあ”だ。
- 元店主
- えーっ!マツヤマさん“けっこう良かった”んですか? ということは“まあまあ良かった”よりちょこっと上ってことですよね?
- ヤマネ
- 知らんわ、そんな新基準!
- マツヤマ
- にしても、今回は評価の上と下が触れそうなほど近い感じだなー。
- ヤマネ
- それが言いたいだけだったんですね!それより早く本題入りましょ。マツヤマさんがプラスの評価にしたのは、どんな点でしょうか?
- マツヤマ
- まずオレの場合、今年前半の起訴作品にはダメ出しばっかりだったからさ、後半はなんとか前向きに評価したいという気持ちがあってね、マイナス思考は健康にも良くないって言うしさ・・・
- 元店主
- でもそれじゃ正当な評価にならないじゃないですか?
- マツヤマ
- ま、そうなんだけど、たまたまジブリが思ってたより良かったり、次のやつもたまたま「ダメ映画」的な宣伝にムカついて「いい部分を見つけてやるぞ」という心構えで行ったからね。で、今回は全体的にはダメっぽいんだけど、カッコいいって思う部分が突出してたんだよ。
- 元店主
- それは、カフェ・ドス・ムンドスですね? あれは私もカッコいいと思ったし「マツヤマさん好きそうだなあ」って思って観てました。
- マツヤマ
- そう! やっぱりこのSFロマンスというか、ファンタジーというか、どっちでもいいけど、それとアルゼンチン・タンゴの組み合わせは斬新だよなあ。
- ヤマネ
- 確かにカフェ・ドス・ムンドスも良かったし、あのビルディングにロープウェイが逆さまになって入って行くシーンも、おおっ!と思いましたが、全体的にはニュートン力学を無視した設定に乗り切れないところが多くてですね「アンタ、重力ゼロ地点のイメージの思いつきで作っただけやん」ってツッコミながら観てました。
- マツヤマ
- でもオレは重力ゼロ地点を中心にして上下のフロアでタンゴ踊ってるのにはグッと来たねぇ。さすがアルゼンチンの監督さん。もしこれがハリウッド作品だったら、パブかクラブになっちゃうんだろうから、それじゃぜんぜん画になんないだろ。下の世界では子供らが紙くずを丸めてテープ巻いたみたいなヤツをボールにしてサッカーしてるとこなんかも含めて、それなりににアルゼンチンの光と影が表現されてて良かったと思うぞ。
- ヤマネ
- そうですかぁ。ボクはお父さんのフェルナンド・E・ソラナスの「ラテンアメリカ 光と影の詩」は人生のベスト10に入るくらい好きなんですが、とくにアルゼンチンに思い入れがあるわけではないボクとしては、それだけで評価が上がるということはないですねぇ。
- マツヤマ
- まあ確かにオレの個人的な評価ではある。ブエノスアイレスは死ぬまでに一度は行ってみたいと思ってるからね。だから、アルゼンチンのことなんかどうでもいいと思ってる集団が、どうでもいいことでブエノスアイレスに行ってたのには、ほんとムカついたよな。オリンピックのことだけど。
- 元店主
- 同感です。私の周りでも全く盛り上がってる人はいないし、そもそも“経済効果”なんてオバケみたいな言葉は、だいたいプラスになる確信が無いときに使うものです。
- ヤマネ
- 「アンダー・コントロール」発言なんかよりも、「南海トラフ巨大地震がもうすぐ来る」ってこないだまで騒いでたのはどうなったんでしょうね。もう来なくなったってことですか?
- マツヤマ
- まあまあ、話を逸らさないで。
- 元店主
- それはマツヤマさんです! それでは話を戻しますが、私も“まあまあよりもちょっと下”という評価なんで、そんなに悪いわけではないんです。ドス・ムンドスも含めて映像も音楽もけっこう良かったんですが、むしろその2点に誤摩化されたんじゃないかなー、というモヤーとした気がしているのも事実です。
- ヤマネ
- 画面の色はブルーとオレンジをミックスさせていて美しかったですね。でもやっぱり、星どうしがあんなにすれすれに近かったら、太陽の光が一瞬しか入って来ないはずだから、動植物は地球とは別の進化を遂げてないとおかしい、とかツッコミ出したらキリがなくて・・・
- マツヤマ
- いやいや、すれすれなのは、星全体で見ればほんの一部分だから問題ないんだよ。
- ヤマネ
- その大部分を全く描かない、というか、この映画の問題は、数えればキリがないほどお話が穴だらけ、ということなんです。
- 元店主
- そうなんだよねぇ。いちいちツッコんでしまうのは野暮なんじゃないか?と思うんだけど、敢えて言うと、アダムが逆物質の“重し”を身につけて上の星に行ったときに、なんで顔がつり上がったりしないんだ?とか・・・
- マツヤマ
- 髪はスプレーで固めてたよね。
- 元店主
- でも逆立ちしているようなもんだから、血が上ったりしますよね。逆物質に一定時間触れたら燃え出すとか、変な理屈つけなくても、ほっぺたが上がるだけで充分制限要素になるし、その方が面白いと思うんですが。
- マツヤマ
- それじゃ最初から「アダム顔がヘンよ、アナタもしかして!」とかエデンからツッコまれてしまうだろ。一定時間はバレないというルールで成立しているんじゃないか。
- ヤマネ
- ルールと言えば、最初の長たらしい説明がウザい! マニュアルなのは分かるけど、映画なんだからもっと映像で表現しろ!って思ったんですが、よく考えるとゲーム的な要素が強い映画なんですよね。敵から追いかけられても、一定の距離をとるともう追いかけて来ないとか、主人公たちを除いて、行動がただのプログラムのようにしか思えなくて、周辺人物がリアルな存在に思えないから、話に緊迫感がぜんぜん出ないんですよね。
- 元店主
- なるほど、そう言われると腑に落ちるなぁ。アダムとエデンの密会がバレて、アダムの唯一の身内だった叔母さんが捕まって家が燃やされても、場面が変わったらその叔母さんはもう話には出て来ない、みたいに全ての展開が場面が変わる度にチャラになってしまうところが、まさにゲームっぽいね。
- ヤマネ
- ボクはゲームに熱中した世代なんで、自分の行動を他の世界は待ってくれているという、あの感覚は理解できるし、意図的にやっているのかもしれないけど、それが嫌いというわけではありません。
- 元店主
- これは「ネット感覚」と言い換えてもいいと思うんだけど、要するに一貫性が保てない。次々と様々なサイトをザッピングせずにはおれないように、断片的な思考しか出来ず、深さがない。この映画のどうしようもない「浅さ」は、意図的というより自然に出てしまったものじゃないかな。むろん私はそういった感覚には否定的だが。
- マツヤマ
- なんか2人の重力に引きこまれそうだけど、ここはグッと堪えて深読みを・・・、うーっ、出来ない!
- ヤマネ
- せっかく貧困層や富裕層、上の星が下の星から石油を収奪していることなどを描いているのに、それに対する抵抗がまったく描かれてませんからね。2つの層の境界を取っ払うという革命がぜんぜん描かれてないから、モヤモヤとしたものが残ります。
- マツヤマ
- 一応、ゼロ地点でセックスしたときに出来た双子が世界を変える、というオチにはなってたと思うけど・・・
- 元店主
- ありえませんね。2人とも一般人なわけですから、逮捕されて子供たちは抹殺されるか、一生隠れて暮らすかしか道はないでしょう。それとも、双子はゼロ地点でフワフワ浮いたまま生きる、とか(笑)。
- ヤマネ
- とにかく適当感が目立ち過ぎですよね。下の星から収奪した石油だって逆物質だから使い難いでしょ。
- マツヤマ
- それはね、飛行機の燃料なんかにすると省エネになるし、墜落もしないからいいと思うよ。言ってなかったけど(笑)。
- 元店主
- 精製して下の星に高く売るとか、そういう話ではなかったですか?
- マツヤマ
- 忘れた。
- ヤマネ
- ボクも覚えてませんが「そういう話ではなかった」という方が、この映画においては自然ですよね(笑)。
- マツヤマ
- そうかぁ・・・。なんか2人とも「まあまあ付近」の評価の割にダメ出しが多くない? オレは、もうひとつ評価するとしたら、ジム・スタージェスがすごく良かった、ということ。彼独特の目がキラキラした感じが、この映画にすごく合ってると思ったね。
- 元店主
- 私もジム・スタージェスはいいと思いました。設定の甘さや展開の雑さを抱えながらも、「TIME / タイム」みたいなトホホ感がなく、それなりに楽しめてしまうのは、ジム・スタージェスの存在に負っているところが大きいと思いますね。彼の絶妙に軽い感じ、憧れに目をキラキラさせている感じ、微妙に地に足がついてない感じなどが、この映画の主題となる「重力からの自由」とすごく見合っていると思います。
- ヤマネ
- ジム・スタージェスですかぁ。見た目があまり好きじゃないので、そこも乗れないところでしたねー。
- マツヤマ
- もう、2人の評価入れ替えたらどうだ? ところでキルスティン・ダンスト好きのケンタロウさん、彼女は今回どうだった?
- 元店主
- とくにキルスティン・ダンスト好きってわけじゃ・・・。私は「インタビュー・ウイズ・バンパイア」の子役の時と、「チアーズ!」の2本を観て、なんとなくいいなあって思っただけでしたが、あまりにも周りが「不細工」って言うもんだから、意地になって「そんなことはない!」って言い続けて来たというのが現状です。最も不評だったので「スパイダーマン」も見に行きましたが、確かにそんなに可愛くはなかったけど、みんなが言うほど悪くはなかったので、やっぱり判官びいきでキルスティン・ダンスト擁護派だったのは事実です。そして今回久しぶりに見て「あれ、キルスティン・ダンストってこんなんだったっけ?」って・・・
- マツヤマ
- いや、こんなんだよ。オレの場合は元々キルスティン・ダンスト不細工派だったんたけど、「メランコリア」で評価がグッと上がったね。ブルガリの広告もすごくキレイだと思ったけど、今回はちょっと微妙だったなぁ。でも、そんなに悪くはないと思う。なんか免疫みたいなのが出来たのかな?
- 元店主
- アレルゲンみたいに言わないでくださいよ。
- ヤマネ
- アレルギー起こす程ではないですが、キルスティン・ダンストを可愛いと感じたことが一度もないボクとしては、なんでこんな女性のためにアダムは頑張っているんだろうか?と、ちと淋しかったですねぇ。「メランコリア」にはピッタリでしたが、ラブストーリーのヒロインとしてはマニアック過ぎるなぁ。
- 元店主
- エデンはヒロインというより、アダムにとって「重力からの自由」の象徴的な存在なんだと思うよ。彼は常に重力からの自由を夢見ていて、それを手伝うアイテムとしてピンクビーという生物がいたり、延長線上にエデンとの恋愛があったりするだけだから、キルスティン・ダンスト、すなわちエデンの存在が大きく見えない、ということはあるんじゃない。
- マツヤマ
- なるほど、重力からの自由かぁ・・・
- ヤマネ
- 重力からの自由・・・、NO GRAVITY・・・、どこかで聞いたことがあるような・・・
- 元店主
- そ、それは・・・オイシンが昔やっていたブログのタイトルです。
- ヤマネ
- そうそう、思い出した!
- 元店主
- オイシンにとってオパールは「重力からの自由」の象徴だったはずですが、彼は見事に様々な重力に負けて地面に這いつくばって生きるようになってしまった・・・
- マツヤマ
- いや、でもオイシンの口から出る言葉はちゃんと重力から解放されてるぞ。
- 3人
- ・・・・・・
- 元店主
- ということで、ヤマネクン、次回のタイトルは?
- ヤマネ
- ハイっ!是枝祐和 監督作品「そして父になる」です。
- マツヤマ
- えっ、オイシンが?
- 元店主
- まだでしょ!
- マツヤマ
- あっ「今でしょ!」意識した?
- 元店主
- なんですかそれ?
Comments
投稿者 uno : 2013年10月03日 19:46
いやあ、なんともかんとも。
見終わった後のモニャモニャ感。
オープニングで「二重引力」「逆物質」の説明を聞いて、これはヤバいかも。。。
と思ったんですが、これはSFやからとグッと飲み込んで見ました。
賢者の山で二人が出会うシーンに、もしかしてええ感じ?と期待したんですが。
トランスワールド社に入社してからが、俄然下らない。
プロットが甘すぎます。
そもそも上の世界と下の世界の境界をあれだけ適当に描くなんて。
あ、でもアダムが上の世界の靴を引力に引っ張られながら履く場面は良かった。
上の世界のボブ(切手収集家)がクビになるシーン、私はアダムがクビになると思ったんですよ。
一波乱あるんかなって。
クビにならなかったのもアダムは泳がされてる?と思ったり。
バレへんのかい!
ま、いいんですが。。。
極めつけはラストシーン。アダムとエデンに双子の子供が出来て、世界を変えるって。。。
無茶苦茶やで。
なんか適当な感じにお茶を濁してるように思えて。
それから下の世界と上の世界が繋がってバスケしてる場面、あれほんまダサい!
マンションの広告のような映像。
ズッコケました。
「二重引力」「逆物質」を取っ払ったら単純なストーリーなんだから、SFの部分を面白く見せてもらいたかった。
最後に。ジム・スタージェスってポール・マッカートニーに似てません?
投稿者 マツヤマ : 2013年10月04日 22:32
ウノピへ
目新しい意見がないのもしかたないか・・・
でも「強いて言えば」ってのが何かあれば嬉しいんだけどなぁ。
ジム・スタージェスはオレの中では、デビュー当時の竹中力、唇の片方を上げるしゃべり方が特徴的だ。
ジム主演の「アクロス・ザ・ユニバース」は役者の生歌で全編ビートルズ・ミュージカル。オススメのミュージカル、というよりミュージカルでもオススメ。
ウノピ、それにしてもやっぱり物足りないな、今回のコメント。
投稿者 元店主 : 2013年10月05日 00:20
うのぴへ
うーむ、確かにうのぴのコメントは物足りない。というか、軽いんだよね。浅い、というか。地に足がついてない、というか・・・
あ! もしかして、うのぴはオパールとは逆の世界の住人なのでは!そういえば、某一流企業勤めだったし。オパールに来たらやたら暑そうにして汗流してたのは、逆性物質を身につけてたからだな。・・・むむむ、うのぴがトイレに行った後に天井が汚れてたのはそのせいか・・・。
とか下らない与多はとにかく、うのぴのコメントが物足りないのは、考察が足りないからだと思う。なんか、印象をズラズラ並べただけでしょ。
なぜ自分は面白くなかったのか。特に引っ掛かった点があれば、それは何故なのか。それでもちょっと面白い所があれば、それは何故なのか。なんでこんな映画はできてしまったのか。なんでマツヤマさんはちょっと評価が良くて、ヤマネくんはまぁまぁで、元店主はそれよりちょっと下なのか、など。なんでもいいから、ひとつでもいいから、考察を入れれば、いいと思うな。
てか、ぜひ考えてくれ。そっちの世界で。
投稿者 uno : 2013年10月05日 23:05
マツヤマさん 特に元店主さん
そこまで言われちゃあ、だまっちゃいられねえ。
すみません。居酒屋帰りでお酒入ってます。
この作品でダメだった点。
作品の中で定義された「二重引力」「逆物質」に関して作品内で矛盾が多すぎる。
作品の中で定義したものは、それが例え科学的には無茶苦茶であっても、作品の中では成立して欲しい。
この作品は「二重引力」「逆物質」を作品の冒頭で定義したにも関わらず、
単にラブストーリーを成立させる為の添え物のような役割程度にしか考えていない。
制作者は「二重引力」「逆物質」を考えることをまるで放棄しているように感じます。
定義して作品として成立させるには難しい問題であることは確かなのですが、真剣に考え抜けば面白い映像が生まれたのはないでしょうか。
簡単な例で言うと、トランスワールド社では上の世界と下の世界が同じフロアに存在しています。
上の世界と下の世界はどうやってくっついているのですか?
熱を帯びて燃えるのでは?
そんな単純なことも全く描いていない。
アダムは上の世界に行って逆物質の空気を吸っていますが、それは内臓器官から身体を焼け尽くすのでは?
その他盛りだくさん。
作品を見ていて矛盾が気になって仕方がありません。
そして驚愕のエンディング。
逆物質どうしのカップルであるにも関わらず子供が産まれてハッピーエンドてあんた。
もしかして誕生する子供って、蜂のパウダーのような物性を持つのですか?
このエンディングが特に気持ち悪かった。
適当過ぎるでしょう。
作品内で似非科学を作ってしまっているようで気持ちが悪い。
この作品がSFであることは重々承知しています。
それならば設定した世界の中がどの様になるのかを徹底的に考えて欲しかった。
唯一映像として面白いと思ったアダムが靴を履く場面。
あの場面は制作者が唯一、二重引力を正面から考えたからように感じたからです。
こちらも、どうやって撮影したのかな?と考えました。
お前が映画の世界に入り込めてないだけだろう?とか言われても、
この程度の映画なら入り込めなくて結構!
あ、お酒がさめてきた。
では。
投稿者 トモコ : 2013年10月06日 01:59
私はこの映画は未見ですので、横からコメント失礼します。
うのぴへ
>すみません。居酒屋帰りでお酒入ってます。
テラリーを思いだしました。
思わず「テラリーどうしているんだい?」とつぶやいてしまいました。
さてさて
>お前が映画の世界に入り込めてないだけだろう?とか言われても、
この程度の映画なら入り込めなくて結構!
これはちょっと暴言ではないでしょうか?
まず、だって誰もそう言ってないし、このような言葉でコメントを終えて大丈夫ですか?
そもそも強制起訴シリーズは、それぞれにとって面白くなくても、興味がなくても強制的にそれを観て真面目に論じる場。
この程度の〜というのは絶対の禁じ手です。
その意識を外すことが新しい視点の獲得への鍵かと。
そしてもう一つ
モチロン、コメントは潰しでも否定でも無く完全にその逆なので、肩の力を抜いて取り組まれたらよいかと思います。
強制起訴ファン(多数いるはず!!)として期待しています。
ごだーるーごだーるーごだーるー
投稿者 uno : 2013年10月08日 22:21
トモコさん
こんばんは。
>お前が映画の世界に入り込めてないだけだろう?とか言われても、 この程度の映画なら入り込めなくて結構!
これは被害者妄想丸出しの暴言ですね。すみません。
心機一転、強制起訴セピアの趣旨をもう一度よく考えて取り組むことにします。
意識を外さないとですね!
肩の力はたぶん抜けない。
投稿者 元店主 : 2013年10月09日 03:45
うのぴへ
>心機一転、強制起訴セピアの趣旨をもう一度よく考えて取り組むことにします。
えらい!その意気だようのぴ。もう、ほんと、セピアもガタガタなんだから、頼むよ。マジで。お願いします。
んで、うのぴのその心意気に応えて、うのぴにアドバイスをしましょう。
まぁ、お酒が入ってたとはいえ、うのぴの考察、あまり考察になってないんだよね。
要するにうのぴの考察は、設定から構築される世界に矛盾が多過ぎたから楽しめんかった、という話でしょ?
でも、それ、その前のうのぴのコメントからでも十分伝わってるから。
で、鼎談読んだら分かると思うけど、我々3人も、その点は十分わかっている。それでも、我々3人には評価のグラデーションがある。それは何故か、という所まで考えないと、考察した事にならないと思うよ。
どうもうのぴは、考察の事を単に詳しく説明すること、と思ってる様な・・・。
我々の中で、一番高い評価を映画に与えているのはマツヤマさんだけど、むろん、マツヤマさんもうのぴが指摘した矛盾点には気がついてる。それでも敢て高い評価を下したのは何故なんだろう。(と、うのぴは真剣に考えたか?)
私が思うに、うのぴは我々3人の誰よりも低い評価をこの映画に与えてる。それがいい悪いではなく、それは何故なんだろう。(と、うのぴは真剣に考えた?)
私なりに考えると、うのぴがこの映画の事を「SF」として捉えてる事に問題があると思う。
我々3人の一致した見解は(この鼎談ではカットされてるけど)、この映画はSFではない、ファンタジーだ、というもの。
では、SFとファンタジーの違いとは何か。
これは私の私見になるけど、SFとは奇抜な設定から生み出される世界そのものを楽しむもの、とひとまず言えると思う。だから、その世界に矛盾や齟齬が多いと、楽しめない。
対してファンタジーは、まづ絵ありきなんだと思う。例えば、恋人たちが上下の世界のお互いの山の頂上から、逆さになった相手を見つめあってる、とか、床と天井でタンゴを踊ってる、とか、そんな絵が撮りたいなー、という欲望がまづあって、そのために無理な設定をでっちあげる、と。
むろん、たとえそうだとしても、本当はファンタジーも矛盾は少ないに越した事はないんだけど、でも所詮2次的なものだから、あんまりその矛盾の事をとやかくいうのは“野暮”になるんだ。
・・・とまぁ、こんな感じで考えをすすめていけばいいと思うよ。
我々が鼎談で、矛盾点に全く気づいてないならともかく、それは前提とした上で、なんで良かった悪かった、という話をしてるんだからさ。それに対する考察が、矛盾点が気になったから楽しめなかった、ではねぇ。
これからも頑張って下さい。
ところでごだーるはどうしたのか・・・。
投稿者 uno : 2013年10月16日 00:09
ケンタロウさん
こんばんは。
考察の件、参考になりました。
自分でも足りない部分だとは認識しています。
期待した結果が得られなかった場合は特に。期待した結果が得られなかった時こそ考察が必要なのですが。
この作品、確かにファンタジーとして見た方が良かったと思います。
>本当はファンタジーも矛盾は少ないに越した事はないんだけど、でも所詮2次的なものだから、あんまりその矛盾の事をとやかくいうのは“野暮”になるんだ。
は私もそう思っていて、暴言となってしまった私の前の発言
>お前が映画の世界に入り込めてないだけだろう?とか言われても、 この程度の映画なら入り込めなくて結構!
は矛盾点に関してあーだ、こーだとやかく気にしたことを野暮に感じたので書きました。
伝わらない上に、その発言自体が野暮なんでどうしようもないですが。
ちょっと頭の整理をして、次回のセピアに臨もうと思います。
アドバイスありがとうございました。
セピアがガタガタというより私がガタガタです。
投稿者 トモコ : 2013年10月16日 23:35
うのぴへ
お疲れさまです。
>セピアがガタガタというより私がガタガタです。
そうそうガタガタと揺さぶって崩し、再構築の繰り返しこそが、大切だと思います。人生の醍醐味ですね!マジがんばって下さいね!マジはマジックですよ!!
ごだーるへ
ガタガタにならないとトレーニングも成果無し!!!
もしかして、ハット*?
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