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2013年02月08日(Fri)

東京家族 強制起訴シリーズ

起訴者:ヤマネ

強制起訴シリーズ25弾
「東京家族」
山田洋次監督

神をも恐れぬ行為。なのか? 寅さんシリーズで有名な山田洋次監督による、あの小津安二郎の名作「東京物語」の現代版リメイク! ちなみに、小津安二郎のこの名作は、2012年夏、英国映画協会の『サイト・アンド・サウンド』誌が10年に一度行う歴代ベストワンのアンケートの、世界の監督たちが選ぶ映画部門で、『2001年宇宙の旅』や『市民ケーン』を抑え1位になった作品である。

ヤマネ
あれ?二人とも表情が固いですよ、大丈夫ですか。
元店主
・・・きょ、去年の1月といい、今年の一発目といい・・・どうしてこうなんだ!くらーッ!
ヤマネ
う。・・・ということは、ケンタロウさんは、「東京家族」だめだったんですね!? がーん!!そんなばかなー!!!(棒)
マツヤマ
というより、誰でも貶せる駄作中の駄作だろ、これ。
ヤマネ
え?・・・ということは、マツヤマさんも、「東京家族」だめたったんですか!? どびーん。そんなあほなー(白目)
元店主
一言でいって、最低最悪。この映画ほど、強制起訴シリーズの“強制”の重みを味わった作品はないよ。最初の3分で我慢の限界がきて、もう出る!これ以上こんなものを観るのは耐えられない!なにが強制起訴だ!くそくらえ!!!と、なった。才能も理解もセンスもない人間が小津を真似たらここまで無惨な事になる、という見事過ぎる実例だな。
ヤマネ
そ、そんなぁ・・・。(膝から崩れ落ちる)
マツヤマ
まあまあ。ヤマネ君がこの映画、「なかなか面白かったですよー」と言っている、というのは聞いてたよ。・・・って、それこそありえんだろう!
ヤマネ
さ、最悪のスタートだぎゃあ・・・。で、でもですよ、去年の1月の映画、えーと、なんだったっけ、タイトル忘れたけど、あれよりましだったでしょう!?
元店主
ましとかそんな比較に逃げるのはやめてくれ。どっちもどっちだ。敢て言うなら、去年のは「映画にすらなってない」、今年のは「映画として最悪」という感じか。
ヤマネ
ほ、ほう。一応、映画、ということで話はすすめていいんすね。ね?ね?
元店主
・・・。大体、この映画のどこが評価出来るわけ、ヤマネくんは。それに凄〜く、興味がある。
ヤマネ
そうですねー。この映画を観る時、珍しくキャラメルポップコーン、ていうのですか、あれを頼んで館内に入ったら、なかなかその時の口にマッチしまして、買って良かったよなあ、とか。うふ。あ、あと、ギリギリに入場したので、映画ってたのしいね〜、だからシネマっていうのかな〜、の変な歌を聞かなくてすんだ、とか、いい思い出が色々あります♪
マツヤマ
あ、わかるわかる。オレもあの「映画泥棒〜」の映像が始まるだけで前の席を蹴りたくなるからな ・・・って本編と関係ないだろっ!!
ヤマネ
てへぺろ? ・・・使い方よくわかってないけど。・・・そ、そうですね、まずボクは小津の「東京物語」が人生のベスト3には必ず入ります。というぐらい好きな映画です。はい。
元店主
それは私も同じ。でもこの映画は小津への冒涜だと思う、私は。ヤマネくんは、そう思わなかった、と?
ヤマネ
まあ、「東京物語」の凄さの足元にも及びませんよね、映画として。それはそうなんですけど・・・。「東京物語」と比べてみてしまうと、気持ちわるくなるだろうというのは観る前からわかっていたことなんで、全く別の映画、山田洋次の家族物として観るように強く意識しながら観るようにしたんです。うん。キャラメルpはそのための気分を散らすアイテムの一つだったわけです! ジャジャーン!
マツヤマ
なんだよそれ。オレ的には、「東京物語」を含め、あらためて過去の小津作品をいろいろ見直そうと思った、というのは良かったんだが。・・・という事で、「東京物語」のDVDを観ると、技法だけではなく、登場人物名、セリフの大部分や言い回しまでもがトレースされていることが分かるんだよな、この映画。だってさ、変だよ、セリフ。長女のしゃべり方とか、長男がいちいち「どうだい」って言うのとか、全然変!ちっとも映画にあってない。耳障りで前半は相当イライラしたな。他にも長男が父と長女に母の病状を伝えた後、「僕はそう思います」と言うセリフ。これ、「物語」の方では成立しているんだけど、「家族」では取って付けたようなようなセリフで、まるで成り立ってないと思うんだけどな。
元店主
確かに変でしたよね。たぶん山田洋次は小津の映画の良さなんか、なーんも分かってなくて、だから台詞とか人名とか、表面だけ真似してるんです。つーか、表面真似るしかできない。わざとらしいローアングル、わざとらしいピローショット、わざとらしい人物正面のバストショット、わざとらしいセリフ廻し・・・全てが許しがたい!キィイー!!
ヤマネ
はい。やはり、「東京物語」に強い思い入れがあると、この映画、評価は出来ませんわね、それはわかります。だから・・・
元店主
いや、小津の作品はひたすらクールで、そこが最大の魅力なんだけど、それをテレビドラマ的なお涙頂戴にしてるじゃない。全く逆やん!なーんも分かってない。リメイクじゃなくてモチーフに、と言えば許されると思ったら大間違いだ。で、最後に「小津に捧げる」とかなんとか・・・・これを冒涜と言わずして何と言おう!!
マツヤマ
同感!オレが小津ならあの世で無視するね。それか天国の番人に裏金渡して「山田は入れるな!」て言うね。
ヤマネ
ははは、まあ、言っておいてなんですが、結局のところ「東京物語」を意識せずに鑑賞することは不可能な内容でしたね、それはそうです、だから・・・
元店主
3.11をやたら持ち出すのも酷かったね!品性が下劣だ。
マツヤマ
確かに、3.11の使い方はなぁ・・・。「東京物語」では息子の1人を戦争で喪っていることで、その家族の不幸との距離感が分かるけど、現代において、それを設定するのは難しかったという事なのか・・・。絶妙のタイミングで3.11が起こったもんだから、それを使って、作品の中に相対的な不幸を描いたんだと思う。ラッキーと言うと語弊があり過ぎるけど、去年観た「ヒミズ」同様、やはり場当たり的な脚本なんじゃないか。震災からの時間も間もないというのもあって、息子を亡くした、という設定にまでは出来なかったんだろうけどさ。それにしても、それは失礼だよな、震災にあった人たちに。
ヤマネ
ボランティアに行ったらこんないい子に出会えましたっ、て・・・いいですね!
元店主
(無視して)画面が汚ーい。まだ瀬戸内海の小島のシーンはましだったけど、東京や横浜のシーンはひたすら画面が汚い。なによ、これ。カラーの大罪、という言葉が浮かんだけど、山田洋次が才能ないだけじゃないか、という気もする。
ヤマネ
ええーッ!瀬戸内海のシーン、良かったですよ。風の匂いも漂ってきそうないい絵が撮れてました。雨のシーンの音もいいし。
元店主
なら「瀬戸内海家族」でも撮っておけばいいんじゃない? 山田洋次の別の作品をちゃんと観た事がないから分からないけど、そういう得意な自分の分野があるならそれを撮ればいいのであって、何も無理してできない事しなくてもいいと思う。現代の東京を撮る力量がなかった、という事でしょ。人物設定も、「東京物語」では死んでるはずの息子(妻夫木)が生きてるんじゃ、すべて台無し。あの話の肝は、赤の他人だけがほんとに思いやってくれた、という所じゃないか。もう一度、映画を見直せ!っていうか、100回見直せ!と山田洋次には言いたい。
ヤマネ
いや、きっと山田洋次は「東京物語」にそこまで思い入れがないんですってば。だからこんな映画ほいほい撮れるんですよ。そろそろ、黒澤明のリメイクとか撮ってもおかしくないです。タイトルは微妙に変えて、「生きろ」とか「七人の小人」とか。
マツヤマ
(無視して)時代設定がスカイツリーが完成した現代ということは、長男はおそらく45歳前後の設定だろう。長男役の西村さんは52歳だけどね。それにしては家のインテリアから診療所、長女のパーマ屋まで数十年前のセンスなんだよな。「一度アップにしてみない?」とか「パーマ液とトリートメントの準備お願いね」とかまあ、現代の美容師は言わないセリフだけど。
ヤマネ
品川より新横浜で下車した方が近そうな家でしたよね!まあ突っ込みどころは多いですね・・・。
マツヤマ
現代という設定なら、橋爪功が演じてた父親の歳は「東京物語」の孫たちの世代。ならば「この国はどこで間違ってしまったんだろう?」という疑問は自分たちに向くべきだろ。今の日本が間違っているというなら、新聞・テレビを全面的に信頼してきた彼ら世代が、選挙の度に間違った選択をしてきたからじゃないか。何いってんの?てな感じだよ。いくら今の若い世代が変えたいとがんばっても、あの世代の圧倒的な数にはかなわないからなぁ。それは実際に橋爪がリモコン片手にジーッとテレビを見るシーンに象徴されているんだよ。まぁ、そのシーンも山田監督自身はおそらく無自覚に撮っているのだろうけど。なんか、現状認識から何から何まで、ピントぼけまくりなんだよ、この映画。
元店主
後半では、家族の再生への希望とか、地域社会との関わり合い、など、問題提起しようとしてるのかもしれないけど、白々しいばっかりでしたよね。なんかやっぱ小津といえばそのスタイルなんだけど、そこらさっぱり分かってない風でしょう。崩壊していく家族、とか、そんな表面的な主題に注目されてもねぇ。
ヤマネ
そりゃあね、小津と言えば、絵画のように細部まで作り込まれた画面と独特のモンタージュのリズムによって、誰もやったことのない厳格なスタイルを作った天才監督ですやん。わかりやすい庶民喜劇を作ってきた山田洋次とは、本質的に格というか質が違いますから。比べたらだめです。正直言うと、最初の住宅街のシーンから、違う!白々しい!子供が言う「じゃあ勉強しなくていいんだねー」というセリフ、←気持ちわるっ! と感じてたのは事実です。・・・でもねえ、吉行和子が出てくるとなんだか、いい感じを出してるなーと思っちゃったんですよ。吉行が「あなた、いい感じの人やねえ」と蒼井の手を取るシーンでなんだかじわーっときたんです。うう。もう、「東京物語」との関係とかどうでもいいかって。・・・妻夫木くんと蒼井のカップルは悪くなかったでしょ、二人も?
元店主
なんだ、そんな所に感動してたのか。ゆるいな、ヤマネくん!・・・けど、妻夫木くんが出て来たら、少しほっとしたのは事実かな。彼のおかげで、なんとか最後まで観られたという感じ。死ぬおもいだったけど。ということは、やっぱ妻夫木くんはいい役者なんだろうか?うーむ。というか、妻夫木くんと蒼井優以外はみんなたまらん。不自然すぎる!
マツヤマ
吉行と妻夫木&蒼井のくだりは許せるな。ちょっと泣けたかな。
ヤマネ
ほら?。泣いたりしちゃってるんじゃん。じゃん!じゃん!
元店主
私も泣いたよ・・・こんなものに時間をとられた悔しさと悲しさで。・・・つーかさ、小津の映画では登場人物みんなセリフ棒読みなんだよ。でもそれはスタイルの中でやってるから、ちっとも不自然じゃない。なのにこの映画は、みんなのスタイルごちゃ混ぜでしょう。だから不自然なの。妻夫木くんと蒼井優は「物語」にないキャラだから。ふつーに、自然にやってて、不自然じゃないのかも。山田洋次は、黒沢清あたりに映画の撮り方教えて貰ったらいいんじゃないか。
ヤマネ
・・・ケンタロウさんは、駄目なものに対して厳しいですもんねー。心が狭いんですよ!ボクはそのあたり寛大なんで、ダメな映画でも楽しめてしまったという・・・そんな感じですか!イエイ! ・・・山田洋次は、人間の感情の揺れを必死に見せたがる監督だから、それがうまくゆくときは、涙のちょちょぎれるシーンになったりするんですよ。吉行の隣で妻夫木君が寝る時の会話の場面とか好きですけどね。
マツヤマ
そうか?母親と距離が近すぎるのがすごく気持ち悪かったけどな。
ヤマネ
そうですかー。病院で亡くなった母に妻夫木が語りかけるとことかも好きでしたが。
元店主
そのあとの屋上での橋爪功と話すシーンは最悪だけどね。せめてきちんと美しい朝焼けを映像としてみせるぐらいしないと。だって、朝焼けや夕焼けは映画的に大事なシーンでしょう!
ヤマネ
妻夫木君は小津版で次女役の香川京子のセリフまでもらって、形見分けをしようとする姉を非難したりさせてもらって。おいしい役所でもあり、現代版で一番自然な好青年ですね!自分的にはそのあたりの印象が結構残ったのかな。山田洋次らしいというか。あれは山田洋次の良い部分だと思いますよ。・・・ボクは山田洋次の「寅さん」シリーズはそれほどなんですけど、藤沢周平シリーズはかなり好きなんです。「たそがれ清兵衛」とか。あ、DVD持ってるんで、ケンタロウさん一度観てくださいよ。
元店主
ええー、気が進まないなあ。
マツヤマ
オレには回さないでね。
ヤマネ
いや、観てもらいます!来月の裏強制起訴です!ビシ!
元店主
なんでやねん! ・・・そういえば唯一良かったのは、妻夫木くんの家がY字路に建ってたところ。そこだけ良かった。あとは全てダメ。
ヤマネ
なんだ良かったとこ、あるんじゃないですか! 早くそれを言いましょうよ。で、なんでY字路にある家が良かったんですか。
元店主
あの建物に入るまでのアプローチ部分、動線が面白いじゃない。一度引き返すようにして自転車を停めて、それから上がってくる、というモーションがね。唯一映画的だったな。
ヤマネ
うんうん、そうでしょう、そうでしょう。
元店主
ま、でも、山田洋次じゃなくて横尾忠則のおかげだろうけど。
ヤマネ
またー!くさすー。もうー。わかりました!「東京家族」は下劣でセンスが無く、画面が汚くて無惨で最悪で長ったらしいんだけどもY字路が素晴らしい映画、ということでいいですね!
元店主
うん、いいよ。
ヤマネ
マツヤマさんもそれでいいですか?
マツヤマ
ボクハソウオモイマス。
ヤマネ
わ!白々しい!・・・・で、2月の強制起訴は何ですか。
元店主
キャスリン・ビグロー監督の「ゼロ・ダーク・サーティ」だ!
マツヤマ
ソウカ、アレカ。
ヤマネ
もういいですって!

Comments

投稿者 uno : 2013年02月11日 21:14

どっこらしょっと。
重い腰をあげて観てきた結果、強制起訴の果ての島流し。。。
薄く、そしてやたらと長く感じる二時間半。
冒頭のシーンは酷かったですね。
中嶋朋子、夏川結衣、子供。不自然すぎるやろ!
このあと地獄絵図が繰り広げられるのか?と不安になりましたよ。
それに対して、西村雅彦って普段からあんな感じなのであまり違和感を感じず。
もしかしたら、東京物語の撮影された1953年から男性よりも女性の言葉遣いの方が変化が大きかったのかな。ふとそう思いました。
前半部は兎に角退屈。妻夫木聡と蒼井優が出てきて話に動きは出るんですが、なんだかお涙頂戴で、客に媚びてる感満載。
そして驚いたのが、吉行和子そこで倒れるんかい!
東京物語ってそうだっけ?
家族の前で倒れたらあかんやろ。
山田洋次は母親の死を描く力が無かったんだと思います。
母親の死自体をドラマにしてしまっている。
確か小津安二郎は母親の死をきっかけに生じる家族間の関係を描いていたと思います。この辺りの記憶は曖昧なのですが。
そりゃ、私だってちょびっと泣きそうになりましたよ。只それが悔しい。
あと、両親が泊まった横浜のホテルの夜、中国人観光客が騒がしくて眠れないシーン。
安っぽいステレオタイプの表現が気持ちが悪い。
悪い点ばかり書いてしまってるのですが、良かったとこが思い当たらなくて。
追記
妻夫木聡がサッポロビールのCMに出ているせいか全編ビールはサッポロ。ビールを飲むシーンが多い。そして橋爪功が吉行和子と最初に見に行った映画が「第三の男」。サッポロエビスのCMソングが「第三の男」のテーマソングなんですね。あまりのゴリ押しにズッコケました。
で、蒼井優はキリン一番搾りのCMに出演。
なーんだ。麦秋ならぬ麦酒だったのか。
ガビーン!

投稿者 マツヤマ : 2013年02月12日 10:39


サッポロビール=第三の男
すごいとこ観てるね。
ちなみに先月オパールでホットビールの話題が出て(その瞬間オイシンが逃げるように帰った)冗談かと思ったけど、最近、蒼井優の吊り広告見て驚いた。おいしいのか???
中国人観光客がうるさいシーンは「東京物語」では麻雀なんだよね。
いくら中国が共通項だからって、いま中国人を無意味に悪く描くのってデリカシーがない。というか最低!

投稿者 uno : 2013年02月12日 21:45

マツヤマさん
「第三の男」のテーマソングは、実はオパールと縁があるんですよ。
7年程前、元店主さんとトモコさんが東京に来た時に、一緒に出かけたんです。で、JR恵比寿駅のホームでこの曲が流れた時に、私が「エビスビールのCMや」と言ったら、元店主さんが「これは第三の男だよ」って教えてくれたんですよ。
ホットビール、私もCMで見て、なんやこれって。砂糖を入れてシナモンスティックで混ぜるらしいのですが。なんか美味しそう。
いやー、デリカシーないですよね。監督の考えがああいう場面に現れているのだと思います。気持ち悪い。

投稿者 foo : 2013年02月13日 18:09

突然割り込み失礼します。unoさんへ。
サッポロ黒ラベルのCMで使われているのは「80日間世界一周」です。タイアップならわざわざエビスを持ってきたりせず、「80日間」に絡めるでしょう。
あの場面は観覧車=「第三の男」くらいの軽い連想だと思いますよ。

余談ですがエビスの役所広司さんが映画で飲むビールはというと、「わが母の記」では時代が違うためエビスを飲むわけにはいかなかったようで、サッポロの赤星を飲んでいました。
「わが母の記」には会話の中で「東京物語」についてちらりと出てきますね。

投稿者 uno : 2013年02月13日 21:56

fooさん。
はじめまして。
「第三の男」は観覧車と絡めていたのですか。
私はビールがずっと気になってしまって「第三の男」と聞いた瞬間にあの音楽が流れてきました(笑)
なるほど!

投稿者 foo : 2013年02月14日 00:44

unoさんへ。
そりゃもう「第三の男」と言ったら観覧車です。機会がおありでしたらぜひこの映画もご覧になってください。
ついでに「80日間世界一周」も怪しげな日本が出てきて楽しめる映画です。こちらも機会がおありでしたら、ぜひ。

「東京家族」は山田洋次監督の遊び心満載で、私は楽しく拝見しました。鏡獅子をあえて使ったあたりで意図に気づいたのですけれど、車のナンバー、絵本のタイトル、壁のポスター等々、なんとも楽しい映画でした。

投稿者 ウメドン・ゴダール : 2013年02月15日 19:54

なぜかシネプレックス枚方で観てきました。
どんどん上映回数が減ってきていますね。まだ大丈夫だろうと油断していたら、かなり観るのが大変になっていました。
最近「東京物語」を観たせいか、同じ台詞が散りばめられていて、あの不自然さは笑えました。だから案外楽しめました。
勉強机のくだりとか、すき焼と魚多いんじゃない?十分よとか。大きくなったら何になるの?孫、無視・・・とか
1番アカンかったのは、妻夫木くんとのアパートに蒼井優が来て、会って数秒で吉行和子と馴れ馴れしく話すとこ。
それを台所で観ながらふふふと笑っている妻夫木くんにねーねーしょうちゃんって蒼井優。
あー無理!なんて図々しい女。その数十秒後、アンタいい子ねって。何をトチ狂ってんねんババアと思ってしまいました。
こんな娘が山田監督が思う良い娘なんでしょうかね。ひきましたね。ここのシーンは。ドンびきです。はい。
あとその夜の親子の会話もキモかったな。あんなけオカンになんでも言うもんでしょうか?これも山田監督の願望?
あとは・・・そうですね。面白く不自然なシーンも満載で色々笑かしてもらいました。
しゃべりだすと酔いが醒める小林稔侍の迫真の演技。はみケツの元こぶ平。天気予報より確実にあたる蒼井優の天気予報。
図々しい女にどうしても時計をあげたい橋爪功。いろんなところばっかりが気になってしまいました。
一瞬だけいいなーと思ったのは、橋爪功が家に帰って線香あげるシーン。
ぽつんと丸い背中を映して、台所から女性陣の笑い声聞こえてくるというところ。あっこはまあまあ良かった。
それにしてもよく流行っている美容院だなあ・・・

投稿者 マツヤマ : 2013年02月16日 01:59

foo様
テレビCMを見たことがなかったので、あらためてサッポロビールのCM集見てみましたが、昔ながらのお酒のCMという感じで品がいいですね。ちなみにキリンビールも見たけど、主力のラガービールのCMはないんですね。スタンスがまったく違います。

壁のポスターは横尾忠則のやつですね。元店主がY字路と絡めて、唯一評価しているところですね。
絵本のタイトルは「ちいさいおうち」ですよね? 私のおうちにもあります。
しかし車のナンバーはノーチェックでした。よろしければ教えてください。

ウメドンなんとか様

蒼井優が「図々しい」女って、それ完全にキミの主観でせう。好みの問題とか、個人的に何か・・・?
「何をトチ狂ってんねんババア」とか乱暴な言葉はあきまへんなぁ。

>それにしてもよく流行っている美容院だなあ
ってキミの行ってる美容院はどんだけ暇やねん!

ウノピへ
2つ目のコメントの最後の決め台詞、空気を読めてたらやっぱりアレしかないだろ。

投稿者 元店主 : 2013年02月16日 18:16

ウメドン・ゴダールヘ

蒼井優のやった娘のことを、「図々しい女」と思うなんて、それはウメドンの人間理解能力にかなりの問題があると思うぞ。多分、みんなドン引きしたな、ウメドンのその文章読んで。
マツヤマさんの指摘する通り、そこにはなんらかのウメドンの問題点・コンプレックスなどがあると思う。そうじゃないと、そんな歪んだとりかたしないよ、普通。故に、逃げずにそこをググーッとみつめると、なにか分かる事があるかもしれません。

そうやって今年もガンガン映画を見て下さい。

投稿者 テラリー : 2013年02月25日 11:03

遅くなりました!やっと観に行けました!

妻夫木聡の家で吉行和子と寝る前に会話するシーン、背筋が凍りました。母親に馴れ初め等を嬉々として話す息子が気持悪い。
東京物語で死んでいる息子と大阪の息子を合体した役を設定したのが失敗ですよね。子供たちの無情さも、優しさもすごく薄まってしまって、何を目的に撮った映画なのかわからなくなっているように感じました。

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