「スカイフォール」 [強制起訴シリーズ]
起訴者:元店主
強制起訴シリーズ24弾
「スカイフォール」
サム・メンデス監督
世界で最も有名なスパイ映画、007シリーズの記念すべき50周年作品。
もう50年もやっているので、ボンドも周りの人たち(MやQ)も何回も代替わりしていますが、それ故、それぞれの年代の人が、それぞれの007を持っている、と言えるのではないでしょうか。そんなジェームズ・ボンドを演じるのは、今はダニエル・クレイグ。彼がボンドになってから、またしても人気が再燃してるとの噂。そして、今回の監督はサム・メンデス。「アメリカン・ビューティー」「レボリューショナリー・ロード」など、シニカルな目線で人間ドラマを描くのが得意な監督さんです。むろん、アクション映画は初めて。大丈夫なのか?という気もしますが、とてもイギリス的な監督さんではあるので、ある意味50周年に相応しいかも?
ロンドンオリンピックを締めくくる国家的プロジェクトとも言われているこの映画。主題歌はアデル。うーん、めっちゃブリティッシュやなぁ。
- 元店主
- まず前提を話しておきますと、私は劇場ではロジャー・ムーアの新作を見て、テレビでショーン・コネリーの旧作を見て育った世代です。で、それ以降は全く見てない。ティモシー・ダルトンも、ピアース・ブロスナンも、ダニエル・クレイグも見てません!もうめっちゃ久しぶりの007です
- マツヤマ
- オレも、世代的には似た様なもんだけど、ピアース・ブロスナンとダニエル・クレイグは観てるよ。
- ヤマネ
- ボクはですねー、ティモシー・ダルトンからリアルタイムで全部劇場で見てる世代です!ショーン・コネリーやロジャー・ムーアはみんなビデオですね
- 元店主
- なるほど。で、そんな私の感想はですね・・・、おお!メッチャ面白いやん!007って、こんなに面白かったっけ?・・・というものです。映像はかっこいいし、ストーリーも面白い。各所の小ネタも効いてるし、ちょっと醒めて捻った視線も如何にも英国的で、最高でした
- ヤマネ
- そうなんですよ!すごーく、面白かったですね!スタイリッシュでクールな画面、練られた脚本、緻密な人物描写、緩急のツボを心得た抑えた演出・・・,と、ほぼ満点に近い出来!だからこそ・・・ダメなんですよーーー!!!
- 元店主
- へ?なんで?
- ヤマネ
- うーん、やっぱねー、007っぽくないんですよー。こんなによく出来た007って、なんか変。007にしては面白すぎる。やっぱボクにとってはピアース・ブロスナンこそジェームズ・ボンドど真ん中ですからね。あれくらい、雑でダサくないと
- マツヤマ
- なんかよくわかんないなぁ。オレはピアース・ブロスナンのやつとか、あんまり面白くないけど。バカっぽいし
- ヤマネ
- そこがいいんじゃないですか!やっぱ敵は世界征服を狙ってウハウハ笑ってる様な奴が相応しいですし、ボンドは無駄な軽口を叩きながら、最新式の武器を駆使してとにかく、なんでもぶっ壊す!相手をひとり倒すのに、ビルを全部破壊するとか、そんな感じ。で、不必要に女にモテモテで・・・あ、それから大事なのは、必ず世界遺産に行って、そこを爆破することです!今回のボンドは、イスタンブールでも上海でも軍艦島でも、全く爆破しないじゃないですか!ガラス2枚割っただけって、どういう事やねん!それでもお前はボンドか!
- 元店主
- ははは、私はそこらのイメージが全くないから。でも、言われてみれば、私も“007の映画”という意識はほとんどなくて、むしろ“サム・メンデスの映画”として見ていたかもしれない。マツヤマさんはどうですか?
- マツヤマ
- オレ的には、今年見た映画の中では面白い方だった、結構上位って感じ。でも、ダニエル・クレイグのボンドシリーズの中では、最下位だな
- ヤマネ
- ほう?それは何故に?
- マツヤマ
- まず、個人的にはダニエル・クレイグ第一作の『カジノロワイヤル』の印象が鮮烈だったんだよな。アクションも斬新だし、タイトルバックもカッコいい。それまでは、007ってどうかなー、という気持ちもあったんだけど、これならこれからも観ていこう!と思わせるものがあったんだよ
- ヤマネ
- ぼくもダニエル・クレイグの中では『カジノロワイヤル』が一番ですね!っていうか、あれで初めて007って面白いんや、と思いました!
- マツヤマ
- で、次の『慰めの報酬』は・・・まぁ、なんやかんや言っても『カジノロワイヤル』の続きだろ。ふたつでひとつ、つーか。映画としての出来は前作に劣るけど、ボリビアの水戦争が舞台だったり、悪役がナット・ロスチャイルドを思わせる奴だったりと、割と設定がリアルだったんだよ。そこらが、深読み御用達のオレとしては面白かったんだよな。ところが・・・今回のは、まず、アクションがイマイチ。頑張ってるのは分かるけど、既視感溢れるアクションばっかりで、どーも斬新さがない。だってオープニングのイスタンブールでの追跡劇って、『ザ・バンク 堕ちた巨像』だろ?
- ヤマネ
- わーい!ボクも『ザ・バンク』は大好き!確かに、そっくりでしたね。それとか列車の上での格闘とか、なーんかもさくて・・・インディージョーンズかと思いました!
- 元店主
- う〜ん、そうなのか。私はオープニングのアクションとか、凄い!かっこいい!とか思ったけど。あのバイクで屋根の上を走り回る奴とか
- ヤマネ
- チッチッチ!あれは『ボーンアイデンティティ』ですよ。ジェイソン・ボーンに完全に負けてます!
- 元店主
- そうかなぁ。私はボーンシリーズは第一作だけ観たけど、全く印象に残ってないんだよね。確か、やたらカメラがカチャカチャ切り替わって、個人的にはイマイチだった記憶があるんだけど
- ヤマネ
- そういう事いう人、居ますね!酔いそう、とか。でも、ボーンシリーズはアクション映画の中でも画期的なんですよ。地味な接近戦をアクションのメインに据えて、手近な武器で相手を倒す!みたいなのがかっこいい!という価値観を作ったんです。だからダニエル・クレイグ以降のボンドもそれの影響をモロに受けてますね。だって、ダニエル・クレイグになってから、やたら上半身裸が多い
- マツヤマ
- プーチンみたいだよな。いや、あの大胸筋は・・・うのぴっぽい?
- 元店主
- あ、そうそう、私はダニエル・クレイグと言えば、なんといってもあの姿勢の悪さが気になるんです。すごい猫背でしょ!あれ・・・あんなボンドってありなの?って凄い気になる。ちなみに、ヤマネくんに姿勢は似てるな
- ヤマネ
- やったー!ダニエル・クレイグに似てるなんて嬉しー!・・・って、猫背はダメっすよね。来年の目標は姿勢矯正だー!・・・ケンタロウさんは『ボーンスプレマシー』を観て下さい。ボーンシリーズは2作目からが面白いんですから
- 元店主
- はいはい。じゃあ、アクションは置いといて・・・お話の方はどうですか?私はなかなかによく出来た話だと思ったんですが
- マツヤマ
- いや、分かるんだけど、オレ的にはちょっと微妙かな。あまりにマンガっぽいというか、リアル感に欠ける
- ヤマネ
- ボクも微妙です!だってあまりにリアル感があり過ぎて、荒唐無稽感に欠けるんですもん・・・、って、ありゃありゃ?マツヤマさんと正反対の意見になっちゃったぞ
- 元店主
- 私もこのお話はリアル感があると思ったんですが。だって、人間心理の描写がちゃんとしてるし、彼ら彼女らがなぜボンドなのか、Mなのか、シルヴァなのか・・・というのが、納得いく様に描かれてましたから。それぞれの登場人物に根拠が与えられている
- マツヤマ
- いや、そういった登場人物のリアル感って、ダニエル・クレイグシリーズになってからの特徴でもあるんだよ。オレがリアル感に欠けると言ってるのは、設定の話。例えば、シルヴァとか存在自体が凄く芝居がかってマンガっぽいだろ。そもそも彼がどうやってあそこまでの組織とか作りあげたのか。組織の目的とか何なのか。さっぱり分かんないんだよ。典型的なマンガの悪役って感じなんだよ
- ヤマネ
- シルヴァはジョーカーなんですよ!サム・メンデスも自分で言ってましたが、『ダークナイト』の影響受け過ぎ。在り方もジョーカーに似てましたが、一回わざと捕まる所とか、そっくりでしょ?あとマカオのカジノ場とか、『インセプション』とそっくりだったし。落ちる=フォール、という主題も『インセプション』だし、トラウマの起源に向かって突き進む展開とか・・・ノーランのこと、好きなんだろうなぁ
- 元店主
- 確かに、ノーラン的な匂いは濃厚だったね。でも、ノーランの様に杜撰じゃないし、頭も悪くない。ノーランがやりたくて出来なかった事を軽々とやってしまった、というのが私の印象なんだけど。やっぱノーランは脚本を他人に頼むべきだと思うな・・・って話がずれたけど、ノーランやメンデスがやった事って、要するにバットマンとか007とか、そういった古き良きフィクション世界に、リアルな根拠を与えた事だと思うんです。でもあくまで外枠の世界観自体はそのままで維持してるから、そういった意味で、マツヤマさんの言う様に、世界観=設定自体はマンガっぽいかもしれないですね。
- マツヤマ
- なるほどな。でも誤解して欲しくないんだけど、そういったマンガっぽい設定=世界観も、別に悪くないとは思うよ。個人的に、現実とリンクして深読みできる映画が好きなだけで、007シリーズとかはもう伝統芸みたいなもんだし、この設定は維持した方がいいんじゃない。やっぱオープニングとラスト、何か一言セリフがあって、チャチャーン!チャラッチャララーン!・・・ていうのは、守るべきだな。かっこいい。
- 元店主
- 私は今のMが女性だと知らなかったので、それも結構ビックリしました。Mが女性で、MOTHERなんですよね。諜報部員になる連中には孤児を選び、上司のMが母親代わりとなって、情で吊って働かせてる・・・という設定でしょう。確かに、いまどき国のために命を張って働く、というのはリアリティがないですからね。昔の日本式経営をみても分かりますが、情で吊るとよく働くんですよね、人間は。でも、しょせん実態はビジネスだから、合理的判断で切り捨てたりする。本物の家族なら、まぁ、合理的判断など採用しないですからね。それで、ボンドは拗ねるし、シルヴァに至っては復讐を企てる。これはなかなかに普遍的なテーマだと思います。
- マツヤマ
- Mが母親で、シルヴァが頭はいいんだけど精神的に屈折した兄、ボンドが兄ほど能力はないけど世渡り上手な弟、って感じか
- 元店主
- ええ。実は家族劇だったのか、と。最後はお母さんは死んじゃって、母親との情緒的共同体を抜け、厳しい父親(新M=マロリー)の下で真の男になる・・・と。
- マツヤマ
- クレイグ・ボンドは『カジノロワイヤル』で真に愛する人を失う事によって“愛”を失い、今回のMの死によって“情”を失った。これで本当に冷徹非常なプロのスパイになれた訳だ。50周年を記念してのジェームズ・ボンドのリ・スタート!・・・て事で、これは次回からが楽しみだな。まぁ、ピアース・ブロスナンの好きなヤマネくんには辛いだろうけど
- ヤマネ
- ちょっと待って下さい!ボクは別にピアース・ブロスナンなんて全然好きじゃないですよ!どっちかというと嫌いです!ダサイし
- 元店主
- ええー?この話しの流れだと、ヤマネくんは絶対にピアース・ブロスナンのファンでしょう
- ヤマネ
- 違います!もうちっとも面白くないし、もさいし、不細工だし。なんでこんなの観なあかんねん!って、いつもうんざりしてたんですよ
- マツヤマ
- それなら観なかったらいいじゃないか。なんで観てるんだよ
- ヤマネ
- まぁ、それは一応、007シリーズだし・・・
- 元店主
- ああ、007のファンなんだ
- ヤマネ
- 違います!ボクは別に007なんてちっとも好きじゃありません!ボクにとって007シリーズって、ちっとも面白くないシリーズなんですよ。それがダニエル・クレイグになって俄然面白くなった。こんなに面白いのは007じゃなーい!どうしたらいいんだー、と、もがき苦しんでいるんです
- マツヤマ
- ややこしいなぁ。で、今回の映画は好きだったの?それともダメか?
- ヤマネ
- そら好きですよー。なにせ2回も観に行きましたから。例えばシルヴァが見当違いの所を爆破して穴を開けて、それを見たボンドが、あれ?オレを狙ってたんじゃないの?と戸惑ってたら、ニコッと笑って『狙ってるよ』と言った瞬間に穴からボンドめがけて電車が落ちてくるシーンとか、最高でした!
- 元店主
- ああ、あそこは良かったねぇ。というか、今回はとにかくシルヴァが良かった。ハビエル・バルデムね。やっぱ悪役が魅力的な映画は面白いよ
- ヤマネ
- ええー、でもあそこまでの犯罪組織を作り上げながら、狙ってるのはMひとりって、スケールが大きいんだか小さいんだか分かんないですよ。もうちっとねちっこく描いて欲しかったなー。
- マツヤマ
- そうか。オレもシルヴァの設定はあまりにマンガっぽいとは思ったけど、かえってそれが良かったとも思うんだよな。なんにせよ、ハビエル・バルデムは凄く良かったよ。ヤマネくん的にはちょっと残念だった訳だよ・・・な?
- ヤマネ
- んな事ないです!ボクもハビエル・バルデムは最高でした!なんと言っても嫁さんはペネロペ・クルスですからねー、最強の二人、ですよ。ちなみにダニエル・クレイグの嫁さんはレイチェル・ワイズ。新ボーンシリーズでヒロインやってます。ボンドとボーンを振り回す、素敵な女優さんですよね!最高!あ、あとボクはレイフ・ファインズが一番良かったです!
- 元店主
- ああ!なんか頭がゴチャゴチャしてきた。・・・とりあえず2012年の強制起訴シリーズの締めは、まぁ、それなりにみんな楽しめる映画で良かったね、という訳で・・・来年は、どうでしょう?
- マツヤマ
- ・・・この間の選挙の結果が、予想していたとはいえ、あまりに最悪だったからなぁ・・・、来年からの日本はさらに酷くなると思うよ。希望が、ない・・・
- ヤマネ
- まぁまぁ!たとえ日本に希望がなくても、映画が公開される限り、強制起訴シリーズは続きますよー!来年こそは、セピアにもうちっと頑張って欲しいですね!てな訳で、みなさん、良いお年をー!!!
Comments
投稿者 テラリー : 2012年12月29日 01:12
007と言えばピアース・ブロスナンをテレビで見て、カジノロワイアルが初めて劇場でみた作品という世代です。ピアース・ブロスナンより前はみたことがありません。
アクションシーンは素晴らしいと思いました、ヤマネさんがおっしゃるように、電車の上での格闘シーンはもさかったかもしれませんが、スーツでのアクションてのが僕のツボでした。前作まではスーツ以外でのアクションシーンもあったのに、今回は全シーンスーツだったと思います。英国紳士の象徴ではないかと。
今回の敵シルヴァは、クリックひとつでどんな犯罪でも成し遂げられ、他人には目的が理解できない新しい敵として登場しますが、007に対して最後の二人だというように最後は自分の手で体感しながら手をくだせる銃撃戦を選んでいます。007が対処できたのは銃撃戦の所からということは、007は新しい戦いには対処できないってことなんだなと。それだと結局007不要論を覆せていないですよね。
投稿者 トモコ投げ槍 : 2012年12月30日 03:40
テラリー、、(絶句)
ここはMにお任せ!!
投稿者 Mヤマ : 2012年12月30日 10:27
テラリーへ
敵をスカイフォールにおびき寄せる作戦から、すでに“対処”が始まっていたのではないのかな?
あえて最初期のボンド・カーに乗って、自分のルーツに戻って、最新鋭の技術を持った敵に挑むというのが、最大の見せ場でもあると思うけど。どうでしょう?
投稿者 uno : 2012年12月30日 18:37
遅くなってすみません。
めちゃくちゃ格好良かったですね!
ジェームス・ボンドはこうでないと。
とは言え、見たことあるのはショーン・コネリーの数作と「死ぬのは奴らだ」(ロジャー・ムーア)だけなんですが。
まずボンドのファッションが格好良い。オイルドジャケットにシェットランドセーター、それに猟銃。スコットランド!猟銃を足で蹴上げるところなんてクラクラしましたよ。
ワルサーは的に当たらなくても、猟銃は正確に的中させる。ボンドの過去を垣間見ました。父親ないしキンケイドと狩猟をした少年時代。
一番興奮したのが、スカイフォールにシルヴァが登場するシーン。スカイフォールの屋敷とヘリにアニマルズのブーン・ブーン。カッコイイ!オリジナルはジョン・リー・フッカーで62年作。007第1作目と同じ年の作です。シルヴァもボンドと同様、古い物を愛しているんですよね。
内容に関して。
Mを母とし、対照的なボンドとシルヴァ。というのが印象的。
Mはボンドに対してもシルヴァに対しても同じ気持ちで接していた思うのです。
ボンドが列車上でテロリスト(wikiにはフランス人の傭兵とある)との格闘の際に、Mはイヴに狙撃させた。
シルヴァが敵国で拷問を受けた時も同じく厳しい指令。
情に流されず英国の為になると思った指令を下した。
で、ボンドはMを恨まず、シルヴァはMを恨むことになる。
ボンドとシルヴァがセブリンの上に置いたグラスを標的にウィリアムテルごっこをする場面、ボンドとシルヴァがスコッチで乾杯する際に確かシルヴァが「二人が抱いた女に」と言ってたと思います。
この場面からシルヴァの執拗な嫉妬深を見ました。
スカイフォールで何がありボンドが孤児になったのかは分かりませんが、ボンドは両親に対する恨みは持っていない。
猟銃に彫られた父親のイニシャルを愛おしそうに見ていましたから。
但し、トラウマになった過去がある。そのトラウマに決着を付ける為にスカイフォールを選び、家を爆発させた。
対し、シルヴァは殺される墓地でボンドの両親の墓を見て、ニヤッと笑う。シルヴァは自分の両親に対し只ならぬ憎悪を持っていたのではないかと。それがMに対する屈折した愛に発展した。
この二人の育ちの違いが対比的に描かれていると感じました。
あとは、Mのデスクにブルドッグの置物がありましたが、あれって最初はボンドの物じゃありませんでしたっけ?
MI6爆破の後Mのテーブルに置かれたそれは、継ぎ接ぎされていた様に記憶してます。(曖昧ですが)
Mは部下のことを大切に思っていた。
Mが書いたボンドの追悼文に対し、ボンド「最悪」、M「あの部分ね」(「あの」を失念)、ボンド「そこじゃなくて」
良い関係ですね。
やんちゃな甘えた?(笑)
最後にMヤマさん、ボンドはシルヴァ以外にも「僕」を使っていましたよ。字幕上ですが。
投稿者 Mヤマ : 2013年01月03日 12:26
ウノぴょんへ
とりあえず最後の2行に対して。
ボンドが自分を「僕」と呼ぶのがなんだか気持ち悪くてね。
特にシルヴァに対して言うのが際立って見えて、オレにはやはり兄と弟という立場に感じたんだよ。
今年もよろしくね。
投稿者 ミック博士 : 2013年01月06日 15:40
昨日は遅くまで失礼しました。
007の最新作、やっぱり過去の作品に比べると、「シリアス、硬派」という感じですかね。やはり、ヘリでの襲撃シーンはぶっ飛びました。しかしロジャー・クレイグはロシヤの殺し屋にしか見えませんw
また遊びに行こうと思いますので、今年もヨロシクお願いします。
投稿者 ウメドン・ゴダール : 2013年01月06日 17:11
鼎談のみなさまと意見がかぶるところがあるのですが
すみません。書いてみますね。お手柔らかに・・・
自分はサラリーマンで常に部下と上司という関係があります。
そういう面でボンド、M、Q の関係を見ていたのですが、
正月の007シリーズを見返してちょっとかわりました。
007シリーズの中では2番目に好きです。1位はダントツで「カジノロワイヤル」です。
正月実家に帰るとCS放送で007全シリーズ放送。という番組がありましたので見ていました。
約10作くらいみました。ロジャー・ムーアのような、時々見せるおとぼけた顔もせず、無表情。
シリーズ最高の肉体アクションが持ち味のダニエル・クレイグ。
ダニエル・クレイグが1番カッコいいと思いました。黒いシャツの着こなし、サングラス、カッコいいす。
鼻血が出ても、すっぽんぽんで拷問されてもかっこいい。
猫背はオパールで治してください。帰りにはマッカランとマティーニなんかを・・・
と夢をみたりしております。それもこれもピアース・ブロスナンのおかげです。
ダイ・アナザー・デイで最後になったピアース・ブロスナンが特に嫌いでたまりません。
ダイ・アナザー・デイ自体最低の007映画だと思いますが・・・
ロジャー・ムーアやショーン・コネリーはもちろんカッコいいですが、他は無理っすね。
全然カッコよくないし映画も面白くない。
ザオのダイヤを埋め込んだ顔がキモい。キモい上に全然かっこよくない。整形して西洋人になった兄貴。でも北朝鮮人。
透明なアストンマーチンV12にのったボンドと、土砂降りの中ジャガーのオープンカーでキモ顔ザオ君と鬼ごっこ。アホです。
やっぱアストンマーチンはDB5が最高。ドアの開閉の鉄板ペランペラン音がたまりません。ドンじゃなくてカチャなんですよ。
このあと、ひきつづき「カジノロワイアル」「慰めの報酬」と観ましたので、前作の酷さをわかっていますから
あまりのすばらしさでした。うちのオカンも絶賛しておりました。
スカイホールのアクションシーンがすごい。と言っておられますが、自分はそうでもないんですよね。
かっこいいんですけど、まあ普通ですね。
カジノロワイアルの冒頭の鉄筋をバンバン渡って黒人を追っかけるシーンなんかのうほうが凄いと思うし。
スカイホールをた当初は、上司と部下って関係を結構注目してみていたのですが、
007シリーズを見返して。なんかオカンと息子みたいに見えてきました。
なんでこんなに上司のMに対して忠誠を誓うのか。あんな酷い目にあったら俺ならキレてますね。
考えすぎですかもしれませんが、もうこうなってくると実の母だったりして・・・と思うわけです。
そしてボンドはマザコン。
そんなことを匂わすシーンがところどころにちりばめられていて面白く見られました。
ボ あんたの本名を言ってやろうか
ボ あんたの名前は・・・
M きゃーやめて。ほんまに言うたら殺すで。
とか
カジノロワイヤルで007をやめて本気で結婚したい女性が敵だった。もう愛することもできなくなって、
ボ 今メールで辞表送ったんやけど見た?
M あ、あとでその件で連絡するし。
ボ いやー会社辞めて結婚しよ思っとったんですけどねえ、敵でしたわ。で殺しときましたし。
M ほら言うたやんボンド。
ボ えええMは知ってたん!?
M 当たり前よ。はやく戻ってきなさい。
Mはボンドに対して直接的には言いませんが「慰めの報酬」でホテルで部下に「最高に信頼している部下の一人よ」とボソっと言ったり
スカイホールの復帰テストも不合格なのに無理やり合格させたり。Mも相当信頼している。
Mが殺されたとき初めてボンドは泣いたし。歴代のボンドで泣く007なんて初めてみました。
次のMは新しいおっさんとなるわけですが、どうなることやら。次回に期待しています。
あとテラリーの最後の
007が対処できたのは銃撃戦の所からということは、007は新しい戦いには対処できないってことなんだなと。それだと結局007不要論を覆せていないですよね。
というところですが、なんぼ読んでも理解できません。
ゴダールの映画が解れば理解できるようになるかな・・・
投稿者 テラリー : 2013年01月06日 18:49
今年もよろしくお願いいたします!
年の最後にトモコさんを絶句させてしまったこと、書き込みが遅くなったこと申し訳ございません!
マツヤマさん、スカイフォールに誘い込んだ時点では遅くないですか?その前の審問されてる場所に乗り込まれ銃撃戦の最中に到着しています。
またシルヴァは最初にネット操作だけでガス爆発を起こすほどの技術を見せていますが、審問の場所に対してはあえて自ら襲撃することを選んでいるわけですよね。だとすると、その時点で新しい戦いかたではなく旧い戦いかたを選択しているのではないでしょうか?
投稿者 マツヤマ : 2013年01月06日 23:41
ミック博士様
コメントありがとうございます。
でもロジャー・クレイグって誰だ?
ロシヤの殺し屋、確かに元KGBプーチン似と評判ですね。
ウメドン・ゴダールくん
ホントにキミが書いたの?
いやぁ、嬉しくて泣きながら読んだから、内容に関する返答は元店主に任せるけど、「ダイ・アナザ・デイ」への意見は直球でいいね。オレは細かいことはどうでもいいから、こういう意見を聞きたいんだよね。っていうか、キミが新しい Q 、じゃなくてセピア?
テラリーへ
クリュッグごちそうさま。
メッチャおいしかったっス。
さて、パソコンのキーひとつで爆破させられるような「新しい戦い方」といっても、その下準備はかなりアナログだよな。そんなことはどうでもよくて、シルヴァの最終目的を理解すれば、戦い方に旧い・新しいを議論することが無意味なのは分かるはずだ。あえて言えば、Mに近づくほど旧くなる。
オレはキミと数学について議論しているんじゃないよ。
それよりアレ、今月中に必ず仕上げろよ!
投稿者 元店主 : 2013年01月08日 03:37
ミック博士さま
この間はどうもありがたうございました。ひさしぶりにお話できてこちらも楽しかったです。やっぱヘリでの襲撃シーン、アニマルズの「ブーン・ブーン」には燃えますよねー。シルヴァ=ハビエル・バルデムは69年生まれ。我々と同世代ですよ。ブリティッシュビートのファンなのかもしれませんね・・・って、シャルル・トレネの「ブン」も使ってるので、単にオシャレさんなのかもしれません。
ジミー・ウォン酒場頑張って下さい。
うのぴへ
シルヴァの嫉妬心といふのがよく分からないんだけど・・・。
てらりーへ
なんか日本語になってないぞ!もうちっと(頭の中を)整理しなさい。だいたい、“007不要論”ってなに?そんなもの映画の中になかった様に思ふが。
うめどん・ゴダールへ
確かに「スカイホール」のアクションはヘボかったよな。私も寺島進の初主演作といふので当時は勇んで行ったものだけど、あまりのショボさにガックリした思ひ出があるよ。たけしの映画では素晴らしいアクションをみせるんだが・・・。ところで、なんでうめどんはいきなり「空の穴」の話をしてるの?最近ビデオか何かで見たの?
投稿者 うめっく・ろめーろ : 2013年01月08日 08:23
元店主さま
誤字脱字気をつけます・・・
ちょっと多すぎ
今、読み返すと恥ずかしすぎます
コメントありがとうございます
今度、遊びに行ったときに、その寺島進の映画の話、きかせてください
マツヤマさま
あけましておめでとうございます
今年もよろしくおねがいします
年末、おっしゃられたとおりのやさしいコメント
とてもうれしいです
もうびくびくしながら「投稿」ボタンを押しました
ただ自分はセピアではありません
投稿者 ミック博士 : 2013年01月08日 22:43
元店主様
>シルヴァ=ハビエル・バルデムは69年生まれ
マジですか! 急に親近感が!
「ノー・カントリー」の殺し屋役も凄かったですね!
マツヤマ様
ダニエルの間違いです(恥
ロジャー・ムーアとごっちゃになってたみたいですw
投稿者 トモコ・スカイフォール : 2013年01月09日 17:46
テラリーヘ
お疲れ様です。
先日はバタバタしていて申し訳ない。いつでも寄って下さいね。
シルヴァの最終目的は、Mとの心中だったのですよ。
007不要論(かどうか分からないけど)など、シルヴァにとってはどうでもよいのです。
結果的には、それは(心中)成し遂げられました。
うのぴへ
本年度もよろしくお願いします。うのぴが頼りだぜ!マジで!!
やんちゃな甘えた王は、シルヴァです。
Mとの心中に向かっているシルヴァにとって、囮に使った愛人への執着など微塵もないでしょう。
Mを挟んだ嫉妬だとしても、あの最後のヘリでの登場シーンからは、王さまの自信が感じられます。
うめどん・ゴダールへ
病気は大丈夫でしょうか?頑張ってください。
オカンも絶賛とスラッと書いてしまうところに、マザコンへのこだわりを執拗に感じさせられました。セピアではなく、ダブル大輔(マザコン)コンビも良いかもしれませんね。
ところで、カジノロワイヤルでは、ボンドは恋人は殺していないですよ。救命活動までしていましたから。
ミック博士へ
こちらこそよろしくお願いします。
カジノロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォールでは、私は、スカイフォールが1番好きです。もちろんシルヴァが出てくるからです。
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