新年もよろしく!! 2015オパール映画ベスト10 【Part 2】 [ベストテン]
- 元店主
- ではそれぞれの観た映画で、気になるところでも突いてみましょうか。
- マツヤマ
- ヤマネくん、あれだけ絶賛してて「スターフォースの覚醒」は4位かよ?
- ヤマネ
- スターフォースって、勝手に縮めないで下さいよ ! 「スターフォース」といえば、図らずもジェダイの復讐(帰還)の一年後の1984年のテクモの名作アーケードゲーム、ファミコンではハドソンから発売された、あの懐かしのスターフォースですね! さすがマツヤマさん、北海道出身だけあって、ハドソン愛に溢れてるう。
- マツヤマ
- 知らないよ、そんなゲーム。
- ヤマネ
- エッ!?じゃあ、続編の「スーパースターフォース」が、結局ハドソンからは出ずに、テクモから発売されたことも、シューティングロールプレイングゲームという革新的内容で小学生の度肝を抜いたことも、ハドソンからは名前を変えて「スターソルジャー」が発売されてお互い大ヒットしたことも知らないのですか?
- マツヤマ
- ゲームやらないからな。スターウォーズと関係あるの、それ。
- ヤマネ
- がー。全くないですから。言い出したのマツヤマさんです。さて確かに「フォースの覚醒」は楽しめましたし大満足ですが、映画史に残る「怒りのデスロード」のように、大傑作までとは思わないですよ。好きではあるんですが。4位でも十分上にしたと思ってますよ、実際は5位ぐらいかな?。
- マツヤマ
- また微妙な修正だな、おい。
- ヤマネ
- 大体話が殆ど進んでないですからね、旧シリーズから。新しいものを見た、という体験がないのは時間の使い方として寂しいですわ。でも、楽しんだんですけどね。かと言って、誰にでもオススメするわけではない。
- 元店主
- 喋ってるうちにどんどん弱気になっていくのがヤマネくんの特徴だね。
- マツヤマ
- ところで「インサイド・ヘッド」って面白かったの? ウチの家族2人が観に行ってたけど「まぁまぁ」だったとさ。オレは同時期にやってた「脳内ポイズンベリー」の方が気になってたんだけどね。
- ヤマネ
- えーっと、これCGアニメですが、アニメの話してもいいんですか、マツヤマさん。
- マツヤマ
- いいよ、許可するよ。
- ヤマネ
- ピクサーが本気だしたらすごい、という映画です。これは子供も一応楽しめるようになってるとは思いますが、ある程度、色んな経験や思い出を持った大人だともっと楽しめるし、脳の科学的な最新の解説の連続に興味を持てるか、理解についていけるかで、面白さが何倍も変わってくると思うんです。
- マツヤマ
- お利口さんのための映画って感じか。ディズニーだし。
- ヤマネ
- そういうと身も蓋もないですが、それが上手くいってるんですよー。頭のよい制作者達が、よってたかって脚本を書き直しまくって、隙のない状態にまで持っていった、驚異的なスマートさ。ある意味最先端の内容、斬新な切り口の話なんだけど、なんか生きてるのって悪くないな、頑張りたいな、と素直に思えるような温かい内容でもある。ピクサーの最近の中では一番いいですよ。笑える&泣けるアクションもあるし。これは疲れた大人にオススメですけどー。
- 元店主
- 疲れた大人にオススメと言えば・・・やっぱ「TED 2」じゃない?
- ヤマネ
- そうですねー!ってか、これは疲れた子供にはオススメできない。前作以上に下ネタとハッパネタが満載だし。・・・前回のヒロインのミラ・クニスが出てないんで心配でしたが、新ヒロインのアマンダ・セイフライドがメチャメチャ良かったですねー。こんな可愛いアマンダみたの初めてかも!・・・って事で、「TED 2」の話は終わり!
- 元店主
- ええ!?
- ヤマネ
- う~ん、あらためて見ると、マツヤマさんのベスト10はシンプルですねぇ。スパイもの3本、音楽もの2本、中東もの2本って・・・。
- マツヤマ
- 去年は忙しくてぜんぜん観れなかった、ってのがいちばんの原因だな。ちなみに「マッドマックス」もオレの中ではマカロニだから、「悪党に粛清を」とでマカロニが2本だ。
- 元店主
- 「悪党に粛清を」は私も気になってました。「007カジノロワイアル」のル・シッフル役のマッツ・ミケルセンですよね。個人的には、マッツ・ミケルセンは「ヴァルハラ・ライジング」のワン・アイですが。
- ヤマネ
- テレビシリーズでハンニバル・レクターもやってますね。
- マツヤマ
- マッツは良かったよ。オレの好きなタイプの俳優だ。オレ的には「偽りなき者」とか善人の役の方が断然いいね! 「悪党に粛清を」は、マカロニのメソッドを確実に踏襲しながらも、極端に残忍だったりするところが今っぽい感じだったな。
- 元店主
- 好きな俳優が出てるとそれだけで上がりますよね。私の場合は「マップ・トゥ・ザ・スターズ」で、ミア・ワシコウスカがやっぱ最高でした!これは映画としても象徴性に満ちていて・・・
- ヤマネ
- 役者がいいと言えば「ジェームス・ブラウン」も、JB役のチャドウィック・ボーズマンがクリソツと評判でしたね!にしても3位って・・・マツヤマさん、そんなに良かったんですか?
- 元店主
- ヤマネくん、私の話がまだ途中なんだけど・・・
- マツヤマ
- うん、言いたいことは分かる。それは音楽映画がパターン化されてるという性格上の問題だよな。ただ、1・おれは去年、映画を27本しか観てない 2・この映画が始まって間もなく、オレは最前列のど真ん中に移動した。ライブ会場みたいな臨場感が良かったぞ! 3・字幕も良かったんじゃない? 以上の理由で第3位!
- 元店主
- ああ、オーサカ=モノレールの中田亮が監修した字幕は良かったですね。リトル・リチャードの翻訳がちゃんとオネェ言葉だったのは最高でした。・・・ところでマツヤマさんも選んでる「アントマン」なんですが、これも良かったですよねー。
- マツヤマ
- ああ、エドガー・ライトが監督を降りたとはいえ、脚本には名前が残ってるし、全体的にもエドガー・ライトっぽい感じがプンプンして最高だったよな!・・・てな事で、「アントマン」の話は終わり!
- 元店主
- な!・・・なぜに??
- マツヤマ
- まぁ、オレ観たヤツの話はこの程度にして、ヤマネくん「シェフ! 三ツ星フードトラック始めました」ってタイトルだけ見たらオモロそうなんだけど、どんなだったの?
- ヤマネ
- 去年一番幸せになれる映画です。めちゃくちゃ気持ちがよいですよ。ロスの一流レストランのシェフがもめ事で解雇されたのをきっかけに、ふと知ったキューバサンドをフードトラックで売り歩く生活を始めるんですが、それが評判になっていって、且つ、家族とか人生に本当に大切なものたちに気づいていく系です。
- マツヤマ
- 面白そうだな、大切なものに気づいていく系・・・ってどこにでもあるコピーじゃん!
- ヤマネ
- 大切なものに気づく系。これから積極的に使っていきますから。で、この映画の監督、脚本、制作、主演、全てジョン・ファブロー。この人「アイアンマン」の監督です。どうも、あまり気乗りしないまま無理矢理大きなバジェットの「アイアンマン」「アイアンマン2」とかの監督をして、「アベンジャーズ」の制作もしてたかな、そういう大作の現場に疲れて、休養に入り、小さい作品でリハビリを兼ねて本当に撮りたい映画を創ったということらしいんです、本当に大事なのは、大きなレストランや大作ハリウッド映画にあるではなく、ちょっとした料理や身近な仲間(自主制作映画)にこそある、という自分の人生をそのままに重ね合わせた内容になっているのが、共感を呼びますね。大事なモノを取り戻す系です。
- マツヤマ
- 取り戻す系か…。それも言い古されてるような。
- ヤマネ
- いいじゃないですか。音楽も最高にいいし、出てくる料理もめちゃくちゃ美味しそうだし、悪人が全く出て来ないし、爽やかな感動得ること間違い無し! この冬一番のオススメDVD!
- 元店主
- オススメDVDといえばアレクセイ・ゲルマンの「神々のたそがれ」ですよ。これは去年観た中でも最も、未だに映画でこんな事ができるんやー、と感動した作品で・・・
- マツヤマ
- それはともかく、ヤマネくんは強制作品の「フォックス・キャッチャー」を選んでるが。
- 元店主
- ぬな?ちょ、ちょっと・・・。
- ヤマネ
- ええ、見た時はそうでもなかったんですが、じわじわと良かった感が引き返してきましてねー。チャニング・テイタムの脳筋演技が忘れられないんですよー。多分エンディングには不満ですけどー。
- 元店主
- あのー、さっきから私の選んだ映画の話が周到に避けられている様な気がするんですけど・・・。
- マツヤマ
- そんな事はないよ。ケンタロウさんに話させると、ついアニメの話になってしまうんじゃないか、とか思って避けてるなんて事は絶対にないから。
- ヤマネ
- そうですよ。ケンタロウさん、被害妄想ですよ。ボクだってマツヤマさんに娘を誘拐されて脅されてしぶしぶマツヤマさんの「アニメ話回避作戦」に協力してるなんて事は天に誓ってありませんから!
- マツヤマ
- そういうヤマネくんが被害妄想だろ、それ!
- 元店主
- いや、お二人こそ被害妄想です!私は別にアニメの話をなにがなんでもしたい、なんて思ってないですよ。
- ヤマネ
- んん-?そうかなぁー?ケンタロウさん、口ではそう言っててもー・・・コ・コ・ロ・がー?
- 元店主
- 叫びたがってるんだーっ!
- マツヤマ
- ほら、出たー!逃げろー!
- ヤマネ
- わー!
─── 二人、走り去っていく ───
- 元店主
- いったい、なんなんだ・・・。
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