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2015年12月30日(Wed)

スター・ウォーズ フォースの覚醒 強制起訴シリーズ

起訴者: ヤマネ

強制起訴シリーズ61弾

チャーン、チャーン、チャチャチャチャーンチャァーン・・・と、やって参りました「スターウォーズ」のエピソード7、「フォースの覚醒」。今更この映画についての説明は不要かと思いますので、ここでは強制起訴メンバーの立ち位置について説明しておきたいと思います。
まづヤマネはオリジナルスターウォーズ、つまりエピソード4・5・6にギリギリ間に合った世代。子供の時にスターウォーズに熱狂し、プリクエル(エピソード1・2・3)も我慢して観たんだけど、敢て悪口は言わないようにした、いわゆるスターウォーズファン。
対してマツヤマは、どっぷりスターウォーズ世代ではあるが、全くスターウォーズには興味のないタイプ。ダースベイダーが実はルークの父親である、という事実を「オースティンパワーズ」で知ったという強者です。
最後に元店主は、何故かエピソード6だけ、それもアメリカで観た(つまり英語で観た)!という訳のわからない経歴の持ち主。むろん、スターウォーズには何の興味もありません。

ヤマネ
えー、コホン。ここはひとつ、お二人の感想から伺いましょうか。
マツヤマ
ん、オレか。まぁ、どってことないんじゃない。もの凄く単純な話を、宇宙ファンタジーに落し込んだだけっていうか。新鮮味もない。やっぱ全然興味が持てない感じだったよ。
元店主
よく出来た作品だ、とは思ったけれど・・・それで?っといった感じは否めない。2時間以上、退屈せずに観られたのは観られたけど、それが面白いか、と言えば疑問。これって、ファンの人には面白いの?
ヤマネ
はい!ではボクがファンとして答えましょう!スターウォーズ・エピソード7・フォースの覚醒は・・・大・大・大・大・満・足です!!!!!!素晴らしい!エクセレント!パーフェクト!こんな素敵なものを・・・JJありがとー!!
マツヤマ
おいおい、そんなにかよ。ちょっと、大袈裟じゃないか?
ヤマネ
んなことなーい!はっきり言いましょう。今回の作品は“ザ・グレイテストヒッツ・オブ・エピソード4・5・6”的な内容になってるんです。オリジナルSWの素晴らしかったあの部分、カッチョよかったこの部分、感動したその部分、それがギュウギュウに詰められている。またその引用の仕方が上手くてねー、並々ならぬSW愛を感じさせます。セリフまで、かつての名台詞がそのまんまで鏤められていて・・・もう感涙もん。レイアとハン・ソロが再会して、ソロが「I KNOW」って言ってニヤッとした時は、思わず涙腺が決壊してしまいましたー・・・。
元店主
ふーん、それって、サム・メンデスのやった「スペクター」みたいな感じってこと?
ヤマネ
はい、似てますわね。あれも“グレイテストヒッツ・オブ・007”って感じでしたもんね。あっちも、ダニエル・クレイグ版ボンドによる007前日譚みたいなのが前回で終わって、新たに・改めて007が再開するぞー!ってな話やないですか。結局、あれと同じことをやってるんですよ。偉大なるシリーズを再出発させるには、非常にクレバーなやり方ではないか、と。
マツヤマ
でもさ、それって新鮮味は全然ないって事だろ?そこらを批判してる人も居るみたいだぞ。今までのSWの焼き直しに過ぎないって。
ヤマネ
かー!!!そんなこと言ってる奴はアホです!あのねー、あのSWの新作なんすよ。どんなもん作ったって、必ず不満は出るんです。文句言われるんです。そういった状況を考えると、やっぱこのやり方は最良の選択だったと思います。“焼き直し”って・・・その人たち、“焼き直し”の意味、分かってないでしょ。それって、ロックバンドのベスト盤を聴いて「こんなの過去のヒット曲の焼き直しに過ぎない!」って言ってるのと同じですよ。アホかと。
元店主
まぁまぁ、そんなに興奮しないで・・・。確かに35年以上経ってから新作を始めるにあたって、前作からの橋渡しという意味では良かったかもね。ほんとこれ、“新たな始まり”ってだけの話だったしね。つまり、新しい事はまだなにひとつ起こってない。
ヤマネ
そうなんす。新たな三部作の一作目なんで、まー、序章ですわね。だから、次作から新しい展開が起こるんですよ。でも・・・次回はJJじゃないんですよねー、監督。凄く不安・・・.
マツヤマ
分かるけどさ、オレみたいにSWに何の興味もない人間にとっては、“はじまり”だけを延々と2時間以上も見せられるのは苦痛だったよ。もうちょっと何とかならなかったのかよ。
ヤマネ
そうっすか?ボクは新主人公のレイもフィンも良かったですけどねー。SWの良さッて、そのB級感にあるんすよ。だってハリソン・フォード以外は、ほぼ無名の人たちなんですよ、オリジナルSWって。だから、プリクエルの最大の失敗点は、大物有名俳優ばっか使った事なんです。で、今回のデイジー・リドリー(レイ)とジョン・ボイエガ(フィン)。いいですねー、B級感バリバリで。これからシリーズを通してドンドン成長していきそうな感じがプンプン。あー、楽しみ!そう思いません?
元店主
うーん、まぁ、レイは確かになかなか良かったけど・・・。あ、そういえばマックス・フォン・シドーが出てたよね。彼は前シリーズからの引き続きで出演?
ヤマネ
いえ、初出演です。その事なんですけど・・・ルーカスってベルイマンが好きらしいんですよね。シスの格好とか「第七の封印」だし。で、そこらを汲み取ったJJが、マックス・フォン・シドーの出演を決めたんじゃないか、と。JJわかってるー!
元店主
なるほど。でもさ、やっぱちょっとクレバー過ぎ、という感じはあるよ。主人公が女性と黒人でしょ。で、主導権を握るのは、女性、と。まぁ、ここ最近のトレンドだよね。「マッドマックス」でも女性が主人公、「キングスマン」でも「M:I ローグネイション」でも女性はロマンスの対象ではなく対等かそれ以上のパートナー。それ自体は悪くないんだけど・・・
マツヤマ
やっぱ次のアメリカ大統領はヒラリーという事だな。
元店主
はは、ドナルド・トランプよりはマシじゃないですか。とにかく、女性が主導権を握る、というのはこれからのトレンドで、それは悪くないんだけど、この「フォースの覚醒」の様にクレバーな作品でそれやられると、どーも面白くない。クレバー過ぎて。その点、「スペクター」の反動性は良かったな。あれぐらいぎこちない方が、私は好感が持てるよ。JJはスマートにやり過ぎた、と私は思う。
ヤマネ
んー、お二人とも要するにスペオペに馴染めないんですねー。宇宙を舞台に、大の大人がライトセイバー振り回してチャンチャンバラバラやる・・・という幼児性大爆発がスペオペの魅力、SWの魅力なんですけどねー。でも、趣味の違いという事はあるので、別にいいんですよ。そんな人はムリして観なくても。全ての人がSWのファンになる必要もないし。・・・まったく、なんで観たんですか?そんなん観る方が悪いっしょ。
マツヤマ
ヤマネくんが課題に選んだからだろ!オレだって観たくなかったよ!年末で忙しいのにムリして・・・
元店主
でも、マサユキくんと話ができるからいいじゃないですか。マサユキくん、SW好きなんですよね?
マツヤマ
ああ、いや、今テレビでSW のアニメがやっててさ、それに嵌ってるんだ、マサユキ。
ヤマネ
いやー、いいですねー!そうやって子供の時にSWに嵌れるのは幸せです。マツヤマさんやケンタロウさんみたいなアラフィフになっちゃうと、もう童心もないし、今更SWに嵌ることなんて出来ないんですよ。あー、不幸!
元店主
私は最近アニメに嵌ったけどね。
マツヤマ
それも別の意味で不幸だと思うが・・・オレとしては、あんまりマサユキにSWオタクとかになって欲しくないんだよ。まぁ・・・アニメオタクになるよりはマシだけどな!
ヤマネ
あ、マツヤマさん、そんなこと言ってると、マサユキくん、ホントにアニヲタになっちゃいますよ。子供は親がなってほしくない!と思うものになりがちなんだから・・・気がついたら、美少女抱き枕とかで寝てたりして・・・。
元店主
いや、美少年抱き枕かもしれないよ。
ヤマネ
あ、そっちの方がマツヤマさんの息子っぽい。
マツヤマ
んな訳ないだろ!ってか何の話だよ。・・・はっきり言って、映像的にもグッとくる所がなかったんだよな。なるべくCGを使わずに特撮だったり、フィルムにこだわったりしてるのはノーランの「インターステラー」と同じだが、全然「インターステラー」の方がカッコ良かったぞ。映像的に。
ヤマネ
んー、ドロイドに関しては、「インターステラー」に負けたのは認めます。BB-8も可愛かったんですが、やっぱターズには負けますよねー。でもー、映像的にはボクは大満足でしたけど。カッコ良かったですよ。そこはかとない手作り感が、やっぱSWっぽくて。でも今の、ちゃんとアップデートされたSWで。カメラがあんまり動かないのも、良かったですね。
マツヤマ
やっぱ趣味の話になるのか・・・って堂々巡りだな。まとめるぞ!オレは次回作は当然パス。そこまでつき合う気はないよ。
元店主
私は・・・まぁ、ヒマだったら観るかもしれないけれど・・・やっぱ、あんま興味は沸かないかな。
ヤマネ
ボクはとことん付き合います!かなり不安要素もあるんですが・・・うーん、えーい、やー!!!
元店主
という訳で今年も無事終了。来年はどうします?
マツヤマ
そうだな、今年は邦画が少なかったから、来年はひとり必ずひとつは邦画をチョイスする、というのはどうだ?
ヤマネ
あ、いいですね!そうしましょうー。あと、なるべくもっと話題作を選んだ方がいいと思いまーす。・・・で、順番は、今年と同じでいきますか?
元店主
そうだね。って、なら1月は私か・・・うーん、なんにしよ。じゃぁ・・・話題作という事で、「ザ・ウォーク」にしよう。
ヤマネ
わーい、新年早々綱渡り−!てな訳で、来年もよろしくー!

Comments

投稿者 オーソン : 2015年12月31日 02:44

スターウォーズシリーズは、一応全て観ています。エピソード4-6は子どもの頃に観て以来だったので、今回のを観に行く前に予習しておきました。
で、結論としてはシリーズの中で一番面白いと思いました。ただ、これまでのスターウォーズシリーズをそんなに面白いと思ったことがないという立場からなので、他のシリーズと比較せず、単体で考えた場合、普通という感想です。
良かったところは、フィンとレイが好感を持てるキャラクターだったこと。あと、レンがライトセイバーでモノに八つ当たりしているところ。ライトセイバーをこんなことに使うなよと笑ってしまいました。BBも丸くて可愛かったですね。地上での戦闘シーンと戦闘機を絡めたシーン(酒場のある星での戦闘シーン)はうまいと感じました。
悪かったところは、全てがモッサリしているところ。絵作りもキャラ造形もメカも格好よく感じられなかったです。
敵の最終兵器もただ大きくしただけで、あまり面白みを感じなかったです。デス・スターが駄目になったあと、またこんなのを作ろうとするなんて、帝国軍はもっと歴史の勉強をするべきだと感じました。

投稿者 uno : 2016年01月01日 11:45

あけましておめでとうございます。
まさかスター・ウォーズが来るとは。。。
私、一作品も見たことがありませんで。ダースベイダーが黒尽くめの覆面男という事はさすがに知っていたのですが、ジェダイっていう登場人物がいると思っていた程の無知っぷり。ルークとか言われても当然分かりません。
で、本作品なのですが楽しめました。一番はレイが魅力的だった事。いやぁ、可愛かったです。一生懸命に生きてる感が凄く良かった。ぴったりと役に嵌ってる。
未だにレイが何者なのかよく分かってないんですが(調べろ)、心に持つ深い悲しみが切ない。
映像も好き。昔からのファンの事を思って作ってるんだろうなって思いました。最近の作品では昔っぽく見せる為の映像処理に、わざとらしさを感じる事があるのですが、上手くバランスが取れてるなあと。
ただ、仕方が無いにしても、色んな要素をぶっ込み過ぎて、淡々と物語が進んで行く感が強かった。ハン・ソロが殺される時なんて、あんなあっさりでいいの?って何の思い入れも無いのに思いましたから。
知らない事が多くて混乱している部分もありますが、総じて満足。そういうところも上手さなんでしょうね。
次回作はレイの成長が楽しみなので見る!

投稿者 ヤマネ : 2016年01月03日 14:35

オーソン、unoぴ スターウォーズに付き合わせてごめんね!
でもでも二人とも楽しんでるようで何よりです!
なんだか章平もダメだったらしいが、批判が多い本作なので、もっともっとみんなが晒すと思ってました。
まあ、ボロカス言う人は、思い出をこじらせてる人か、興味のない人であって、38年ぶりの再出発にゴタゴタはつきもの。ある店が移転する時、旧店のファンが、新しい店の方が好きだ、と喜んでくれることはほぼ皆無なのは、店舗設計の仕事をしている身としていつも悲しいけど、なんとか新旧の客の期待に応えたいという努力はしてます。それが、今回JJはとてもうまくやったと思う。

これは、昔の大好きだった友人と同窓会で35年ぶりに出会ったら、相変わらずいいやつだったので、すぐほっとして打ち解けて、昔話しに花が咲き、しかもその旧友が若い子を連れていて、こいつ、いいやつだよと紹介してくれたら、そいつがまたいいやつなので、これから仲良くなれそう! 
という状況ですね(と例えてる人がいた)。
だから、その旧友に思い入れがないと、松山さんやケンタロウさんのように、その会の出席自体が居心地悪かったり、馴染む努力をしたくないなら浮いてしまうんですよね。無理やり連れていった僕の責任はあるんだけど。
しかし、その新人君たちが、とっても魅力的だったので、彼らの冒険がこれから見てみたい!と思わせてくれたし、それで十分満足なのです。

ところで、誰もポー・ダメロンについて語らないけど、ポー店長登場したときから、おおってなったよね、絶対。ダメロン、ダメじゃない!
で、店長にしろ、フィンにしても、めちゃくちゃまっすぐでいい奴な度合いがすごくて、気持ちいいのですね。出会ってすぐ、意気投合して、一緒にやるか!?うん! サンキュー! みたいなピュアなやつら。
フィンは、ストームトルーパーは良くないと思う。悪い事してるから!とか言ってて、素直にかわいい。
それにくらべて、カイロ・レンの中2病をこじらせたダメな悪役が際立つこと! どじった部下も碌に殺せない。ダースベーダーは即殺しだったよね。
悪の道に普通にみえる、気の弱い子が入っていくのはisに参加してしまうような現代の若者への揶揄だと思うけど、それをこれだけダサく描いているのは、今の少年達に見せるにふさわしくしているのではないかと思います。だって、カイロレンみたら、もっと悪いやつになりたい、というのはカッコ悪いー!ってなるね。
そういったあたりも含め、クレバー過ぎるとケンタロウさんは言うけれど、今回からディズニー映画になっているのは大きく関係していて、少なくとも前作までは、スターウォーズというのは、ルーカスの完全自主映画作品だったので好き勝手できていたんだけど(ハリウッド映画ではなかったのですよ)、ディズニー制作となると、あらゆるところに目配せした作品にせざるを得ないので、お利口に感じるのかもなあ。しかもディズニーだし、延々と続編を作るつもりだろうから、いつまでも宇宙に平和は訪れそうにありません。


投稿者 トモコ : 2016年01月07日 22:03

>ところで、誰もポー・ダメロンについて語らないけど、ポー店長登場したときから、おおってなったよね、絶対。ダメロン、ダメじゃない!
これは、重要事項!

投稿者 @わ : 2016年01月10日 09:39

1年半くらい前に何気に観せたエピソード4に喰いつき、ほとんど毎日SWのDVDやらアニメやらを観ている息子に付き合っているうちに大好きになってしまっている私は、4歳半になる息子の映画館デビューにこの映画を観ることを選びました。
頑張って最後まで観てくれました。いいぞ!息子!

概ね言いたいことはヤマネくんが言ってくれているのですが、
息子が生まれてから涙もろくなっていて、オリジナルスターウォーズではいつ観ても泣けてしまうシーンがいくつかあるのですけど、今回の映画ではそれはなかったかなと。また観たら泣くのかな。

エピソード5では敵よりも味方ばかり殺しまくっていたダース・ベイダーですが、この次作でどれだけ敵が成長するのか楽しみです。

ポーとフィンの友情にはしみじみ。ポー、いいやつだなぁ。と映画観てて思いましたね。

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