おもしろかおのすけ さんのベストテン [識者の映画ベストテン]
みなさま明けましておめでとうございます。パンクじじぃおもしろかおのすけでございます。映画観てますかー。
私は、2006年はいつの間にやら137本も観てました。いつもよりちょっと多いです。
ほな、いきましょーかー。
ネバエンの向かって右の人おもしろかおのすけがお届けする『2006年これを観ずして明日を語るな! 返す刀で 山崎拓先走りオモロイ!!』イェー! アスホー! マザーファッカー? ベストテーン!
- 『麦の穂をゆらす風』
- 『ナイロビの蜂』
- 『隠された記憶』
- 『世界』
- 『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』
- 『ある子供』
- 『グエムル 漢江の怪物』
- 『メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬』
- 『トゥモロー・ワールド』
- 『プルートで朝食を』
オパールのベストテンに入っている『亀も空を飛ぶ』は、一昨年さんざん言ったので、一応今回は省いております。(もちろん一昨年はダントツで1位です)
で、2006年は私の大好きな監督の公開作が多くて(『メルキアデス』と『トゥモロー・ワールド』は除く)それを選ぶだけでもう軽く10本超えですよ。
しかーし、“総合的”に観てしまうと上記のように思ったより普通だったので、今回はちょっとハメを外しまして、“総合的”をやめて“極私的”に大好きな映画を紹介します。反論大有り。ってなるかもしれませんが無理矢理いきます。題して「何と言おうと俺は好きなの! 裏ベストテン」
第一位『ダック・シーズン』
メヒーコ映画です。最初からいきなり誰も見ていないであろう小品ですが、サイコー。終わってからじわ〜っと来るほのぼのコメディ系です。白黒ということもあり、初期のジャームッシュを彷彿とさせます。DVD出てたら買おうかなと思っております。(出ないか?)
第二位『ディア・ウェンディ』
これは散々babaさんにも薦めているのですが全然観てくれない。この映画は良いとか悪いとかよりも誰かの意見を是非聴きたい作品です。痛烈なアメリカ批判なのか? コメディなのか? SFなのか? アクションなのか? だーれも観ていないので話しが出来ません。ちなみに(ドグマ95)のトマス・ヴィンターベアが監督、ラース・フォン・トリアー脚本! 出演はジェイミー・ベル、マーク・ウェーバーです。ゾンビーズの名曲たちが主題歌のように前編流れております。かっこイイ!(そして舞台は炭鉱だっ!)
第三位『マンダレイ』
こちらは本家「他人にイヤな思いさせたら世界一」三人衆の一人ラース・フォン・トリアー監督。『ドッグヴィル』に続くアメリカ叩き三部作の二本目ですね。一作目より益々お客さんが減っておりますが、モチロン彼にはそんなこと一切かんけー無い。客なんてオイテキボリです。いつものラース節です。早く三部作完結編がみたいですぅ。
第四位『君とボクの虹色の世界』
これはbabaさんダメだったようで。私はやっぱ最近はこういうほのぼの系が大好きです。オープニングの「掴み」はバッチグー。ラリー・クラークとかが描くキチ○イサバービア映画のようで大好きです。そう言う意味ではこの映画はピッタシ当てはまりました。私に。ちなみに監督は美術系らしいです。
第五位『バッドアス!!!!!』
こちらはマリオ・ヴァン・ピーブルズ監督。あの世界初のブラック・ムービーといわれる『スウィート・スウィート・バック』を撮ったメルヴィン・ヴァン・ピープルズの息子です。でどんな映画かと言うと親父が『スウィート…』を撮ったいきさつを描いた再現的映画です。もちろん親父の役はマリオがしてます。って、ややこしい話しですが、その昔、黒人の黒人による黒人のための映画を撮ろうとしたパワーが良く出ています。勢いがちゃんと描けていてとても面白い映画です。オガケンさんは必ず観ないとダメですよ。ちなみに当の『スウィート…』は観るも無惨な三流映画ですけど。二本続けて観ると面白いです。オパールで上映会とかしてはどうすか?
第六位『キングス & クィーン』
日本では全くウケない。トリュフォーの息子・デプレシャンの新作です。相変わらず蓮實チルドレンにはウケているようですが。やはり彼はインテリだけに確信犯的に面白いですけどね。あ、私は蓮實チルドレンじゃないですよ。
第七位『ナミイと唄えば』(ドキュメンタリー)
『ナージャの村』の本橋監督の新作。チェルノブイリから一変して今回は沖縄の陽気なオバアの話しなんですけど、やっぱ語り口が巧い。オバア凄い! オバアの台詞「死ぬまで遊んでね」は私がいつも言っているセリフで、なぜか泣けました。
第八位『出草之歌』(ドキュメンタリー)
これもドキュメンタリーですが、台湾の先住民族の超日本批判映画です。その「超」ぶりが逆にオモロイのよ。って、ちょっと不謹慎ですけど。ちなみに出草之歌は首刈りに行く時の歌だそうです。
第九位『カメラになった男 中平卓馬』(ドキュメンタリー)
記憶障害になった写真家、中平卓馬の今を追いかけた映画です。何がオモロイって、巨匠たちが出席するシンポジウムをめちゃくちゃにしちゃうんですよ。サイコー。めった斬りです。是非ご覧あれ。やっぱ天才ってカッコイーね。(ま、凡百写真家は今すぐ辞めて欲しいですけど)
『頑張れ! グムスン』(韓流シネマフェス)
で、最後に特別編。これは普通に公開されていません。大阪での(韓流シネマフェスティバル)の中の一本なんですけど、主演は我らがペ・ドゥナです。子供が生まれだばかりの新婚夫婦の夫が何かの間違いでヤクザに拉致されてしまう。それを助けようと夜中の繁華街を子供を背負ったペ・ドゥナが走り回るという、典型的なドタバタ映画なんですが、やっぱりペ・ドゥナは可愛かった。「ほえる犬は噛まない」を彷彿とさせます。ショーモナイ韓流映画ばっかりしないで、こういう映画をちゃんと公開して欲しいな。
以上。「おもてペストテンの話しをしてよ」という方がおられましたらメール下さい。私がサシでしゃべります(うそ)
皆さん、映画館で映画を観ましょうね。映画館で。もちろん、帰りにはオパールでいっぷくね。
Comments
投稿者 店主 : 2007年01月19日 21:43
おもしろかおのすけさん こんにちはー!
いつもながら面白いベスト10、ありがたうございます。
いやー、ホント、おもしろさんのベスト10は毎回私の知らない映画ばかりで、興味をかき立てられます。映画を観たい!!!といふ気持ちが沸々と湧いてきますね。中平卓馬のドキュメンタリー映画とか、是非観たかつた!・・・DVDとかにならないですかねー。
と、おもしろさんに触発されて、新年早々、東京まで行つてガレルの新作観てきましたー。「恋人たちの失われた革命」。3時間を超える大作でしたが、非常に楽しかつたです。よーし、今年はミニシアター系だ!
投稿者 おもしろ : 2007年01月20日 04:24
あらら。店主さん直々に。どうも。
年に一度の登場で、恐縮です。
でもお店には京都に行く時はいつも寄ってますよ。いつも美味しいカプチーノありがとうございます。
中平卓馬いいですよ。ちなみに浅田彰氏も大絶賛(苦笑)。
『恋人たちの失われた革命』はやく観たいですね。一応神戸はアートヴィレッジセンターに来る予定なんで、その時までお預けです。
今年もよろしく。
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