2006オパール映画ベストテン [ベストテン]
- 一同
- あけましておめでとうございます!
- オガケン
- オパール映画ベスト10もついに8回目ですね。よく続いたもんです。
- BABA
- ではサクッと発表しますかー。
- ヤマネ
- サクッと行きましょう。
- オガケン
- サクッと。…ところで今年はオパール周辺の方々のベストテンは募集しないんですか?
- BABA
- …忙しくてメール送る余裕がなかったし…。…もしよかったら送ってくんちぇい! てなことでベスト10発表です。だいたい、2005年12月下旬から、2006年12月下旬の間に京都で新作として公開された映画が対象です。
3人の順位、及び総合順位の発表
オガケン選出ベスト10
- 『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』硫黄島二部作
- 『グエムル』
- 『ナイロビの蜂』
- 『RIZE』
- 『7人のマッハ!!!!!!!』
- 『V フォー・ヴェンデッタ』
- 『トム・ヤン・クン』
- 『インサイド・マン』
- 『The Myth 神話』
- 『ロード・オブ・ウォー』
ヤマネ選出ベスト10
- 『亀も空を飛ぶ』
- 『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』硫黄島二部作
- 『トゥモロー・ワールド』
- 『メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬』
- 『ナイロビの蜂』
- 『サンキュー・スモーキング』
- 『グエムル』
- 『インサイド・マン』
- 『007 カジノ・ロワイアル』
- 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
BABA選出ベストテン
- 『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』硫黄島二部作
- 『亀も空を飛ぶ』
- 『グエムル』
- 『ナイロビの蜂』
- 『キング・コング』
- 『もしも昨日を選べたら』
- 『RIZE』
- 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
- 『M:i:III』
- 『The Myth 神話』
- ワースト
- 『地下鉄(メトロ)に乗って』
総合ベストテン
- 『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』硫黄島二部作(29点)
- 『ナイロビの蜂』(21点)
- 『グエムル』(21点)
- 『亀も空を飛ぶ』(19点)
- 『RIZE』(11点)
- 『トゥモロー・ワールド』(8点)
- 『メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬』(7点)
- 『キング・コング』(6点)
- 『7人のマッハ!!!!!!!』(6点)
- 『インサイド・マン』(6点)
『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』
- BABA
- 『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』まとめて一位ってアリすか! ? ズルくないすか! ?
- ヤマネ
- ってBABAさんもそうしてるし。
- BABA
- てへっ。
- オガケン
- この2本は離せないでしょう。2本でひとつ。というか、この2本を同時に撮ってしまった、という所が果てしなく凄いんです。ひとつの戦争を敵と味方の両方から撮ろう! と、考えた人はいくらでも居ただろうけど、実際に撮ってしまった人は居ないんぢやないですか?
- ヤマネ
- 黒澤明は『トラ! トラ! トラ!』で、日米双方からガッチリ描こう! としたそうですよ。「もうだまし討ちとは言わせない!」とか張り切って。アメリカ側監督にフレッド・ジンネマンを希望したけど、結局自分より格下と思ってるリチャード・フライシャーに決まったんでガックリしたらしいです。そういうことやら色々あって黒澤は降板、できあがった映画は「日米両方から描く」という意図が成功したとはいいがたかったですねー。
- BABA
- 最近、小林信彦さんのエッセイ集『本音を申せば』『昭和のまぼろし』を読んだんですけど、『ミスティック・リバー』も『ミリオンダラー・ベイビー』も、「今年一本だけ見るならコレ!」って感じだったんです。が、2006年は二本見なきゃならない。
- ヤマネ
- 僕は『父親たちの星条旗』を見て「もうこれだけで十分!」と思ったんですけど、『硫黄島からの手紙』を見たら、「イーストウッドはホントはこっちを撮りたかったんじゃないか!」と感じました。イーストウッドは撮影中めちゃめちゃ楽しかったでしょうね!
- BABA
- イーストウッドらしさが随所に出た映画。『ミリオンダラー・ベイビー』とバッチリ繋がっているというか。
- オガケン
- ネタバレですが、最後に二宮君が助かるじゃないですか。これがもし日本人の監督作だったら、死なせてしまうと思うんですよ。そこを生き残らせたのが、イーストウッドらしい! と、嬉しかったですね。生き残り、次世代に繋いでいく。
- BABA
- リバータリアンの面目躍如というところかな。
『亀も空を飛ぶ』
- オガケン
- 『亀も空を飛ぶ』ってどんな映画なんですか? 『吠える犬は噛まない』とか『亀は意外と速く泳ぐ』みたいなもんですか?
- BABA
- 『犬も歩けば棒にあたる』みたいなもんです。
- ヤマネ
- そんな映画ないし。ともかく僕の2006年ナンバー1です。えーっと、イラクの難民キャンプが舞台ですが、そこで孤児たちが、地雷を掘り出しそれを売って、生計を立てているという話です。
- オガケン
- ええっ! めちゃめちゃ面白そうじゃないですか!
- BABA
- いやー、凄い映画でした。主人公のサテライトは孤児のリーダーなんですけど、子供たちを守らないとアカン! みたいな義務感を持ってて、地雷掘りで儲けたお金で、機関銃を買いに行ったりするんです。
- ヤマネ
- 市場に行くと、機関銃がズラーッと売ってたりするんですよね。
- オガケン
- それは凄い。
- BABA
- 凄かったですよ。それと、2006年最高の自転車映画でした! ババーン!
- ヤマネ
- サテライトの自転車、あれはデコチャリなんですかね?
- BABA
- よくわからないけど…小さい子供が地雷地帯に入り込んだのを助けに行くでしょ? あそこでの自転車の使い方に私は涙が止まりませんでした。…あんまり憶えてないけど。
- ヤマネ
- のび太の海底鬼岩城に出てくるバギーちゃんを彷彿とさせました。
- オガケン
- 『亀も空を飛ぶ』見たい…。DVD出てないですよね?
- ヤマネ
- 出てないですね。
- オガケン
- Kシネマ(仮名)でやってたんですよねー、確か。なかなか行きにくいんですよKシネマ(仮名)。
- ヤマネ
- って、いっぺんも行ったことないでしょ。
- BABA
- スクリーンはビックリするくらい小さいし、前に座高の高い人が座ると邪魔だし…。でも、いちばん前に座れば大丈夫です!
- ヤマネ
- BABAさん、めちゃめちゃ座高高いじゃないですか! 後ろの人に迷惑じゃないですか! ちなみに僕の目の前の席に後から来たBABAさんが座ったので、往生したことがあります! BABAさん、デカイ! と思いました。
- BABA
- 人を、こまわりくんみたいに言うなー! ものすごく低くなって見てるから大丈夫だと思うよ。椅子には背中で座ってるみたいな? めちゃしんどいんだが。
- ヤマネ
- それに、横の市営駐車場の割引があるってんで、Kシネマ(仮名)で「割引あるんですよね!」って駐車券出したら、「3000円以上お買いあげの方に限らせていただいております」って言われました! パンフレット買っても3000円に届かんわ!
- BABA
- わはははは。「3000円以上お買いあげ」って無理あるなー。最近、ケン・ローチ作品はKシネマ(仮名)でしかやらないし、いい映画やってるんですけどねー。
- オガケン
- うーん、色々と損してる感じだなー。『太陽』も観られなかったし。…来年こそ行くかな、Kシネマ(仮名)。
『グエムル』
- オガケン
- 『グエムル』は、さんざんしゃべったし、もういいでしょ。
- ヤマネ
- はい。
『RIZE』
- オガケン
- 『RIZE』もだいぶんしゃべったし。
- BABA
- もういいです。
『ナイロビの蜂』
- オガケン
- あ、抜けてたけど「ナイロビの蜂」は…。
- ヤマネ
- 素晴らしい映画でしたね! もういいです!
- BABA
- ははは、ま、店主の日記で散々書いてますからねー。
『トゥモロー・ワールド』
- オガケン
- 『トゥモロー・ワールド』ってどんな映画ですか?
- ヤマネ
- 凄かったです! しっかり練られた近未来SFの傑作です! なんでBABAさんベスト10入れてないんですか!
- BABA
- いやー、凄かったけど。製作費120億円って、かかり過ぎでは? 絶対赤字とちゃうの?
- オガケン
- やっぱりイーストウッドみたいに、なるべく安く早く仕上げて投資家には絶対損をさせない、というビジネス感覚がないとダメですよね。
- BABA
- そうだと思うんですよ。『父親たちの星条旗』より『硫黄島からの手紙』の方が安く仕上げてそうでしょ? ですから『硫黄島からの手紙』の方が断然いいと思います。
- オガケン
- で、どんな話なんですか?
- BABA
- 凄いんですよ! 長回しが!
- ヤマネ
- 話と違うし(笑)。 でもホント凄かった! 戦場でクライヴ・オーウェンがウロウロするのを手持ちカメラで追っかけて行って、あっちの方ではバリバリ銃撃戦やってたり、こっちで戦車がドコーン! と大砲撃ったり、そういうのがワンカットでえんえん10分くらい続くんですよ。撮影大変だったろうなー。
- オガケン
- うわーー! それは見たい!
- BABA
- 最初の方でも、クライヴ・オーウェンがカフェで「たった今、人類最年少の少年が亡くなりました」みたいなニュースを見て、コーヒーを買って外に出て、砂糖を入れようとすると…ドカーン! めちゃめちゃビックリしたし。
- ヤマネ
- そうそう。クライヴ・オーウェンとジュリアン・ムーアがクルマの中でアホな遊びをしてたら、いきなり…ズギューン!! こ、こわい!
- オガケン
- うわー! それ以上言わないでくれー!
- ヤマネ
- あれは大画面で見ないとホントダメな映画だと思いますよー。
- BABA
- 祇園会館で上映されるのを期待しましょう。
その他の話題
- ヤマネ
- まあ、今年はこんなところでしょうか? 7位以下は日記かレビューを参照、という事で。いや、まてよ、BABAさん、『M:I:3』を選んでますよね! そんなに面白かったですか? 僕は断然『007』の方が良かったんですけど。
- BABA
- えー? 『M:I:3』は面白かったよ。いたるところにトンチが効いてて。『007』はアクションは凄いところもあったけど、カジノのシーンとか、かなり眠くなったし。中だるみしたし。トンチも少なかったし。
- ヤマネ
- そうかな‥。敵役が、こじんまりとしたファンドマネージャー、みたいなのはどうかとは思いましたけど。チンピラなジェームス・ボンド、良かったなあ。
- BABA
- …ところで日本映画が一本も入ってないね。今年はダメな日本映画が多かった! 『こぎつねヘレン』とか。
- ヤマネ
- でもよかったのもありましたよ! 「ストーブ貸してくんちぇえ!」でお馴染みの『フラガール』とか。『ゆれる』『時をかける少女』『シムソンズ』も良かったな‥。僕ねぇ、『ブレイブ・ストーリー』でがっくしの後に『時をかける少女』見たんですよ。だから、めちゃめちゃ幸せでした!
- BABA
- それは私が提唱する「とことんつまらない映画を見ると、その次に見る普通の映画をめちゃめちゃ面白く見ることができる」仮説を証明しているな。
- ヤマネ
- え? BABAさん『時をかける少女』、普通だったんですか?
- BABA
- めちゃめちゃよかったよ。が、主人公たちが放課後にキャッチボールをしているのが謎だった。そんなヤツぁおらんやろ?
- ヤマネ
- えー! 僕はひっかかりませんでしたけど。キャッチボール…やるでしょ?
- BABA
- やらん、やらん。あと、『パプリカ』とか、『花田少年史』とか『輪廻』とか、うん、今年は面白い日本映画多かったなー。
- ヤマネ
- どっちなんですか!
- BABA
- ダメなのも多く、面白いのも多かった、と。ダメなヤツはとことんダメ。『THE有頂天ホテル』『UDON』『地下鉄(メトロ)に乗って』とか『オトシモノ』とか!! !! 映画においても、格差社会が進んだ感じ。
- オガケン
- 『オトシモノ』は、「あへて恐い映画を見る会」の例会で見てしまいました。ビックリしました! あんなものが作品として流通している、という事実が怖かったです。
- BABA
- でもほとんどの映画はあんな感じなんですけど。
『2番目のキス』
- BABA
- ところでヤマネくんは『もしも昨日が選べたら』見てないの?
- ヤマネ
- 見ましたよ! 奥さんのケイト・ベッキンセールがめちゃくちゃ可愛かったですね! お父さんと最後に会う場面なんか、泣けて泣けて。
- BABA
- なんでベスト10に入れてないのだ!
- ヤマネ
- BABAさんも入れてないじゃないですか! …あ、入ってるか。うーん、普通入れないと思うんですが…。
- BABA
- アダム・サンドラー映画は評価が不当に低い! ので無理矢理入れてみました。
- ヤマネ
- アダム・サンドラーでしたら、『50回目のファーストキッス』の方が格段に好きだなあ。
- BABA
- 確かに。そいじゃあ『2番目のキス』は見てないの?
- ヤマネ
- …なんすか? それ?
- オガケン
- ファレリー兄弟の新作ですよね。主人公がボストン・レッドソックスの熱烈なファンという設定で。ところでレッドソックスのファンってどんなん? と聞けば、みんな「阪神ファンみたいなもんですよ!」と答えるんだけど。
- BABA
- そやから、虎キチヤマネくんは絶対見ないとアカン映画なんとちゃうの。
- オガケン
- あと、レッドソックスの本拠地は「フェンウェイ・パーク」っていう球場で、甲子園みたいなもんだと思うんだけど、オパールのあるビルの3階のバーの名前が「FENWAYPARK」! なんでもレッドソックス公認のファンバーらしいです。
- ヤマネ
- ええっ! …それはボストンに虎キチ居酒屋があるみたいなもんですね。でもレッドソックスか…。僕、松坂より井川の方が好きですから、どっちかというと井川が行ったヤンキースを応援したいですね。
- BABA
- こりゃなんとしても『2番目のキス2』を作ってもらって、松坂と井川の対決を見せてもらいましょう。…と、ダラダラしてきましたので、今年はこのへんで。
- ヤマネ
- 『2番目のキス』を見た人は、「FENWAY PARK」で飲んで、その後オパールでお茶してもらう、と。強引ですが。
- オガケン
- 他にも、みなみ会館、MOVIX、TOHOシネマ二条、シネリーヴルなどで映画を観た人も、帰りはオパールでお茶してもらう、と。って、ヤケクソですが。
- 一同
- 今年もオパールをよろしくお願いします!
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