書・篆刻
石川九楊展
実を言ふと昨日は、花見だけでなく、烏丸大丸でやつてゐる「石川九楊展」にも行つてきたのであつた。
そもそも私が書を始めたのは、石川九楊の影響が大きい。と言つても石川九楊の“書”に影響を受けた訳ではなく、“文章”の方に動かされた訳だが、そんなこんなで“書”を始めたらいつの間にか“篆刻”になつてゐて、しかもそこでは石川九楊の作品に対する厳しい意見を結構聞かされたりして、それまで石川九楊の作品を雑誌や本で見てなんとなく「面白いなー」と漠然と思つてゐた私は、様々な再考・吟味・模索を迫られたりしたのであつた。
現代京都書作家展
大丸ミュージアムKYOTOに「第四十一回 現代京都書作家展」を見に行く。これは新春恒例の催しで、本来なら京都で書を勉強してゐる人は必ず出掛ける性質のものなのだらうが、私は不熱心なので今年初めて足を運んだのである。
カクコト コクスコト
たまにはかういふ日記もいいだらう。明日、いや明後日の日記を書く。明後日12月1日(木)から7日(水)まで、新神戸オリエンタルアベニュー(新神戸オリエンタルホテル地下)のギャラリー田中美術にて「篆刻・書 寺田和仁作品展〈カクコト コクスコト〉」が行はれてゐる。ので、早速その初日に、といふか木曜日しか行けないので結果として初日に、トモコと共に行つてきた。
地下鉄に乗つて新神戸駅へ。降りてすぐが新神戸オリエンタルホテルなので、そのまま新神戸オリエンタルアベニューのギャラリー田中美術へ向かう。寺田さんがゐた。
作品を搬入
作品は無事搬入。午前中いつぱい使つてそれらを陳列し、お昼の12時から開場した。今回、畦石舎展は20回目といふ事で、小先生のコレクションを披露する事となつた。昔の(と言つても、明治・大正・昭和の)画家や文人たちの書簡である。棟方志功や会津八一、橋本関雪、津田青楓、竹内栖鳳、安倍能成、高村光太郎、小川芋銭…などなどなど。何通かは以前に見せて貰つたものだが、これだけ並ぶとなかなか壮観。非常に興味深い。
作品を制作2
やばい。展覧会は明日ぢやないか。といふか、搬入が明日の朝9時なので、あと5時間しかない(つまり、仕事から帰つてきて、現在午前4時)。が、実を言ふと、印は昨日に彫つたのだ。残りは文章を書くだけ。しかも文章の構想はすでに考へてある。と、いふ事は、楽勝だな。大丈夫、大丈夫、焦ることはない。とりあへず、軽い気持ちで筆をとる。………なんか、なァ。うーん、筆は放棄。万年筆に変へる。………これも、なんか、なァ。むむむむむ。ま、行き詰まつた時は気分転換だ。その方が、結局は能率があがるのだ。これ、基本。で、小説『ジョゼと虎と魚たち』田辺聖子著(角川文庫)を読む。
作品を制作
さて、篆刻展がとうとう明後日に迫つてきてしまつた。なんとか構想はまとまつたものの、制作の方がちつとも進捗してゐない。今日はオパールの定休日なので、なんとか今日中に仕上げなければならない。といふ訳で、昨晩は早めに就寝した。
作品制作
ワリイシさん来店。知つてゐる人は知つてゐると思ふが、ワリイシさんは画家さんである。もうすぐ行はれる個展に向けて、現在は鋭意作品を制作中との事だが、さういへば私も、もうすぐ篆刻教室の展覧会があるのであつた。