サッカー [生活]
ついにイタリアでイタリア人とサッカーをしました。という話です。
「power君、次の金曜日、サッカーやらないかい?」 とイタリア人の友達に声をかけられました。「え? サッカー?」 私は当惑しました。なぜって、サッカーなんてこの15年、いや、ひょっとしたら20年くらいやってないことに気づいたからです。
率直に言えば、私はスポーツはあまり得意ではありません。もちろん競技自転車という乗り物に限って言うのであれば、他の一般的な人よりは速く、そして長く走れるんじゃないかという自負はあります。でも、これは学生時代に授業をサボっては自転車に乗りに行って蓄積したものが残っているというだけのことです。サッカーも、嫌いではないけれど、あまり上手にプレーできるとは思えない。
とはいえ、本場イタリアでサッカー。やってみるのもいいかもと思い直して参加させてもらうことにしました。もちろん真剣勝負ではなく、仲間内で楽しくやろうという趣旨です。しかもフィールドの大きさは少し小さめ。8人対8人です。靴はサッカー用のが無かったため、ジョギングシューズにしました。ゲームの前には「Nakamuraのような日本サッカーを見せてくれ!」 なんて言われて緊張しました。
結果としては…。案外楽しめました。あまりボールさばきは上手くないし、思った通りにはいかないものですが、20年ぶりの割には 「お、案外やるジャン、自分!」 なんてちょっと満足しました。ただ、ひどく靴擦れして、最後の方は痛くて走れなくなりましたが。興味本位で見に来たKKちゃんも、「もっとボロボロになるかと思ってたら、結構power君、できるやん!」 目をハートにしていました(誇張表現あり)。
しかし、普段からサッカーをやっているイタリア人の上手さといったら、やっぱりすごいものがありました。イタリア人のスポーツといえばサッカー。小さい頃からチームに入る人も少なくないわけで、そういう訓練を受けていると、これはもう格が違ってきます。ボールが足に吸い付くような薬でも塗っているのかしら、と見まがうほどのテクニックで、すいすいと人を抜いていきます。普段はすごく控えめなV君とかが、ボールが渡ると 「フィールドの貴公子」 みたいになるのも見ごたえがありました。
日本でも、5人対5人でサッカーをするのが人気ですよね。あれ、なんという名前だったかな…。イタリアではあれを小規模なサッカーという意味でCalcetto(カルチェット)と呼ぶのですが、日本よりも娯楽の選択肢が少ないイタリアで、毎週末、夢中になっている人が多いのもわかる気がします。きっと面白いだろうなと思ってはいたのですが、予想に違わず、楽しいものですね。いつも一人でジョギングに出かけたり自転車に乗りに行ったりしているので、チームでプレーするスポーツもなかなかいいことを再確認しました。
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