日本批判 [文化]
日本からyaezoさんが遊びに来ました。yaezoさんといえば、私がかつてやっていたpower's cycle diaryという自転車のサイトで面白い文章を書いてくれた人です。
yaezoさんは話が上手なのでついつい長話になってしまうのですが、一つ、特に印象深くて面白いものがありました。それは、彼女がいま一緒に住んでおり、その前はロンドンに数年住んでいたという女性、Mさんの話です。
Mさんは数ヶ月前までロンドンでアロマセラピーの勉強をして、本当はもっとロンドンに住んでいたかったのだけど、資金やビザの問題で日本に帰らざるを得なくなったそうです。現在は東京のある病院内に勤務中。
yaezoさんによれば、Mさんはロンドンに行く前は特別何か変わった様子は無かったのですが、ロンドンに住んでいる間に彼女の中で何かが変わったらしく、帰国してyaezoさんと住み始めてからというもの、イギリスと比較して日本がいかにダメな国であるかということを何かにつけて語るようになったというのです。
住環境。隣の家とくっついているような家が日本に多いのを見て、日本という国の貧しさをひしひしと感じる。
携帯電話。ロンドンで使っていた携帯電話は、方式の違いで日本で使えないそうなんですが、これは日本は世界から孤立したちっぽけな国であることの証拠。
食生活。理由は失念しましたが、なるべくお米は食べず、芋を中心に食べるという食生活を実施中。
なによりも、自分は現在、住みたくて日本に住んでいるのではなく、ビザなんていう二次的な問題のせいで日本にいなければならないのは大きな不満。
Mさんにまつわる興味深い話はまだまだあって、私とKKちゃんは大いに楽しんだのですが、yaezoさんは彼女の話に対して別に反論せずに「へえー」と黙って聞くだけにしているそうです。「いつか気づく時が来るかなと思って」いるそうで。大人です。
しかし、ひょっとしたら、Mさんの言っていることは全て正しいかもしれない! イタリアがいかに優れていて、日本がいかにダメな国かを滔々と話せるように準備しておかなければ! 以下、練習。
・イタリアは生ハムが安くて美味しいのに、日本では高すぎる! これは日本人の食に対する意識の低さを如実に物語っている!
・イタリア語を勉強すれば、フランス語やスペイン語が習得しやすくなるが、日本語は日本でしか使えない。これは日本語が世界の中でイケていない言語であることの証拠である!
・イタリア人は日本人に比べて鼻の高さがずっと高い。これは日本人が劣っている民族であることを示している!
・日本では電車が遅れずにやってくる。これは融通が利かない、頑固で偏屈な日本社会の象徴である! ああやだやだ!
…日本に帰ったらMさんと意気投合したいと思います。
Comments
投稿者 店主 : 2009年06月02日 23:27
やー、私も是非、日本批判をしたい!!!
といふのも、今回の豚インフルエンザ騒ぎ。powerくんはイタリアに居たから分からないだらうけど、ほんと、酷かったですよ。
弱毒性で問題はない、といふインフォメーションが流れてゐたにも関はらず、学校は次々閉鎖するし、街中の人々はマスクをとりあって大騒ぎするし、神戸の街はゴーストタウンと化すし、関西に出張に行った人は自宅待機だし、京都への修学旅行はほぼ全てキャンセルされるし・・・。
日本人は何か事があった時に責任をとるのが嫌なもんだから、なんでもとりあへず厳しくすればいいと思ってゐます。それと、お上にどれだけ忠誠心を示せるか、を競ふ事大主義。だから、国の末端にいけばいくほど、措置が厳しくなる。
自分の頭で考へ、行動する。そしてその結果に責任をとる、といふリバタリ的生き方から最も遠いのが日本人(の大部分)!
ああー、やだやだー!
・・・、と、些か本気で嘆いてしまひましたが、なんやかんや言っても、日本には天皇陛下がをられるし、日本語を喋る国なので、やっぱ日本は好きでーす。
投稿者 power : 2009年06月02日 23:38
あ、店主!
今回のインフルでは確かに日本は大騒ぎしていたみたいですね。一方、イタリアは、「インフル? なんだそれ?」という程度の騒がれ方でした。つまり、だれも気にしていませんでした。
おまけの内容なのですが、yaezoさんはご主人と旅行にこられました。比較的大きな会社にお勤めのご主人がイタリアに旅行に行くことを会社に申請したら、
「イタリアにはインフルエンザの感染者がいるからできれば旅行を控えて欲しい」
と言われたそうです。イタリアにはそのとき、2人の感染者がいたのです!
ご主人が上司に 「イタリアに行くなとは言わないけど、僕なら行かないな」 と言われているんだ、と伺ったので、「なーんだ、禁止じゃないジャン、じゃあ、安心してイタリアに来れるねえ!」 と私が申しましたら、yaezoさんは 「日本社会では、これは行ってはいけない、という意味なんですよ…」 と。
結局、同僚からのひんしゅくをかいながらお二人で来られましたが、幸運にもインフルエンザにはかからずにお帰りになりました。
なんだそれっ! と思いましたYO。
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