ナポリを見て・・・ [文化]
行って参りました、ナポリ。行く前はミラノの友人たちがこぞって「ナポリは危ない。本当に気をつけるんだよ」 「金目のものは決して身につけちゃあいけないよ」 「とにかく盗まれる」 と脅してくれました。ほぼ全員がそういう恐ろしいことを吹き込んでくれるものですから、緊張しないわけがありません。
ミラノから電車で約4時間。そこはナポリ。駅前のカオス感は想像を遙かに超えていました。これがナポリなのか! 建物が古い。ゴミが散乱。すべての車には(注:誇張抜きです)激しくヘコミ、傷。でも身の危険を感じるという雰囲気は無かったのが不思議でした。なんとなく人が近い感じがするというか。
今回のナポリ訪問の目的は、近くのポンペイに行くことでした。ポンペイは少し前に大阪であった「ポンペイ展」に行ってからというもの、いつの日か訪れてみたいとあこがれ続けてきた夢の場所だったのです。
ポンペイの話はまた今度することにして、ナポリのピザについて書きます。イタリア人からナポリは危険な場所と認識されている一方で、食べ物のおいしさ、特にピザの味は誰もが絶賛するのです。なにせ、ミラノでも、ナポリのピザは本物のピザの代名詞です。
今回はBrandiというお店に行ってみました。ここは、マルゲリータ発祥の店として知られているそうです。僕は知りませんでしたけど。はい、すみません。旅行客がたくさん来ており、しかも着席までに30分ほど待たないといけません。観光客目当てのつまらないピザ屋じゃないか? というこみ上げる思いをぐっとこらえて、アイスを食べながら待ちました。
30分後。ようやく着席。どれどれ。やっぱりマルゲリータを食べるしかないよね。なになに? ピザを注文してから30分かかるって! どんだけ時間がかかるねん! と突っ込みを入れても無意味です。ここはナポリ。京都人の私がどうこう言っても微動だにするわけがないのです。
30分後。出てきました。出てきましたよ。マルゲリータが。
つづく
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