犬 その2 [生活]
前回の内容: トイプードルを飼おうと思い、ネットで検索したら近くの街で扱っているお店をみつけた。
さっそく電話してみたら、「あの犬は、もう世界の終わりか、というほど可愛いよ」 というお兄さんの説明。私たちはブイーンと車を走らせてその店へ直行しました。
ふむふむ。これがペットショップというものか。これまでの人生で犬を飼おう(買おう)と思ったことなんて無かったので、私は興奮に打ち震えました。「こんにちわー、あのトイプードルを見に来たんですが~」 「ほい、これだよ!」 と、お兄さんはガラスケースの中にいる、茶色い犬を指さしました。
・・・・・・・・・・・・。かわいい・・・・・・・。こういう時は今流行の言葉・・・・・・・・・ギガカワユス!
愛くるしい動作、かわいい手、つぶらな瞳。ああ、この世に子犬が存在していることの素晴らしさよ!
だっこしてみるかい? と言われて、抱いてみました。おお、怖いのだろうか、震えています。なんて純真無垢なんだ! 私とKKちゃんは「これにする!」 と、即座に決定しました。
お兄さんは、「この犬は極めて性格が良いから、本当にお勧めだよ」 と繰り返していました。「いいかい、僕はいろんな犬をみている。でもね、こいつはカンピオーネ(チャンピオン)さ!」 なんて言うのです。営業トークかもしれませんが、そういう風に誉められると、そんな気がしてくるものです。
事情があって数日間待ってもらい、その後に我が家に来ることになりました。犬を飼うにあたって一番苦労するのが、名前ですよね。あーでもないコーデモナイと考えに考えた挙げ句、最終的に 「マロー」 という名前にしました。英語でmarrowといえば、脊髄の「髄」という意味があります。髄のように家族で中心的な役割を担って欲しい、そういう思いで着けました。っていうのは綿菓子のように軽い冗談で、本当はイタリア語のmarrone(マローネ)=茶色 の先頭を取って「マロー」にしただけです。
家につくまで、マローはキャンと泣いたり、クーンと泣いたりしていました。かわいそうだけどギガカワユス! お前は今日から我が家の犬なんだよ、マロー! 家に帰って、オリの中に入れてみました。その中に、犬用のベッドを置いておいたのですが、彼はチョコン、とそこに座りました。おお、寝床がわかるんだねえ。私は胸を打たれました。
マローが来てから2ヶ月ほどになりますが、あまり部屋も破壊せず、吠えず、しつけもきちんとできて、良い感じです。 ギガカワユス!
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