大雪 [生活]
僕はメタボリックシンドロームなんかじゃないんだ。きっと。…というわけで今日は大雪について。
やけに寒い日が続くなと思っていたら、ちらちらと雪が降って積もり始め、二日の間止みませんでした。おかげでミラノは1985年以来の大雪となったのです。
ゆうに40cm~50cmはあるでしょうか。真っ白な雪がこんもりと被さった町や丘を見ていると、久しく見なかった自然の清潔感に、私の心は洗われてゆくのでした。…イタリア化が進行中のロマンチストですの。私。
ときに上の段落では40~50cmと書きましたが、KKちゃんは「1メートルは積もったねえ!」と言い張っています。あのね、1メートルといえば相当な高さだから、さすがにそれは積もらせ過ぎでは、とそっと言ってみたら、「1メートルはあったと思うわー、うん、私」 と全面対決の姿勢を崩さないので、彼女のために捧げるこの段落では、次のように記しておきます。 なななんと、ミラノでは雪が1メートルほども積もりました。
ここで3択クイズ。イタリアで雪が積もったら、子供は遊びます。では大人はどうするでしょう?
1.みんなが雪かきをする
2.せっせと雪かきをする
3.黙々と雪かきする
全員正解! みんなせっせと黙々と、道に出て雪かきをするんですねえ。20年以上もこんなに雪が積もったことがなかったはずなのに、なぜか雪用ブーツ(どこに仕舞ってたん)を着用して、ショベル(どこに仕舞ってたん)で雪かきをするのです。仕事を休んで雪かきしているおっちゃんもいます。さらに、いかにも凶暴に見える道路専用雪かきマシーン(どこに仕舞ってたん)も町中をウロウロとし、グウィーンとパワフルに、車道の雪をかき分けます。
降雪二日目の夕方。気温が上がったのでしょう、雪は徐々に雨に変わり、雪かき後の道路に残された薄い雪の層は消えて無くなってしまいました。そう、早くも、チェーンなんか装着せずに車で走ることができる状態になったのです。雪かきの効果は抜群です。
私は感動を覚えました。「たばこのポイ捨てを平気でするくせに、家の中は矢鱈めったらきれいにするイタリア人は、公共の意識が欠如している」 なんて思っていたのですが、どーや、この雪かきへの情熱と公共性は!(どこに仕舞ってたん)
雪かきに、やるときはやるぜ(やらないときはやらない)、というイタリア魂を見ました。完。
Text by power
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