京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

HOME > diary > 00 > 0829
 Diary 2000・8月29日(TUE.)

三越駐車場

 ベッチが昔の写真を見せてくれた。そこにはまだ学生とおぼしきベッチのお母さんが友人等と写っていて、背景にはどことなく見覚えがある。きけば撮影場所は阪急電車の四条大宮駅前だという。

 なるほど、云われてみれば確かに大宮の駅前だ。で、現在は 100 円ショップになっているビルのあるあたり、少し前まで名画座のコマゴールドがあったビルのあたりに「三越 駐車場」という文字がみえるのだ。三越? こんな所に三越があったのか?

 そこで昔から大宮に住んでいるショウヘイくんに尋ねてみる。すると両親に確認したうえで、三越などなかった、と断言。するとあれは何なのか? ババさん曰く「それはきっとコマゴールドで『三越 駐車場』という映画をやっていたんですよ」。なるほど。

 ところでショウヘイくんはオパールで働く前は、大宮駅前の「ハットリ」という先日私が可能と何時間も喋っていた喫茶店で働いていたのだが、ここは大宮で 2 番目に古い喫茶店らしい。一番古い喫茶店が潰れてしまったので、今では一番の老舗という事になる。知らなかった。あと、これもまた大宮駅前の「餃子の王将」が、1 号店だという噂がある。つまり「餃子の王将」発祥の地だ。この店は 24 時間営業なので、私もたまに利用している。

 昔の大宮は阪急電車の終点だったので、現在の河原町のように繁華街だったらしい。その名残か、結構いい店があったりして面白い。京都で最もラディカルな自主上映館「スペースベンゲット」もあったしね。

 私とトモコはまだ兵庫に住んでいた頃、何度か「スペースベンゲット」に足を運んだし、その閉館日にも来た。確か『追悼のざわめき』を観て、最終回上映の川島雄三『わが街』は観ずに帰った。その時にその場にスタッフとしていたノガミくんと後に知り合う事になるとは分からなかったし、ましてや自分が大宮に住むようになるとは思いもしなかった。不思議な気がする。

小川顕太郎 Original:2000-Aug-31;