地獄のお気楽
スペイン観光
09-01 Madrid
09/Aug./2002(FRI.)
プラド美術館の3時間
その1
オラー。朝食をさっさと済ませ、よし、プラド行くど! と気合を入れる。T 子さんは、体調不良で今日は寝る、とのこと。
ところでアジアからヨーロッパ各国へとバックパック旅行してきた T 子さんによると、「ツーリストは気軽に情報提供しあうもの」、だそうです。例えば東南アジアでウブな旅行者が、現地人にトリッキーな商売をしかけられているのを見かけたりすると、「Don't believe him」とサラリと声かけ、すたすた立ち去ったりするのだ、とか。ふむ。なるほど。
オテル・アストリアスからプラド美術館へは歩いて 10 分ほど。すたすた歩いていると、『ER』のグリーン先生似のオジサンが寄ってきて「へロー。プラドはどっちか知ってる?」(英語)と聞いてくる。
「うーんとうーんと、この道。メイビー」と答える。
グリーン先生「あ、ホントや。看板出てるわ。あっはっはっは(バカウケ)。ところで今日はフリーデイかどうか知ってる?」
「(フリーデイ? ……無料入館日か?)うーんとうーんと、フリーデイは土曜午後と日曜です。メイビー。今日は金曜です。」
「あ、そう。それじゃボクはやめとくわ。君、日本人? ボク、ポーランド人。昔日本人と働いていたよ。ミスター・アカサカ。リタイヤして福岡に帰った(遠い目)。キミどっから来たの?」
「うーんとうーんと、私は京都から来ました。」
「オー! 京都! お寺いっぱい! ビューティフル・シティ! 行ったことないけど。シーユー。」
ふーむ。なるほど、かようにツーリストはフレンドリーに情報提供しあうもの。なのかー? ただの「変な人」だった気もする。
画像をクリックすると別ウィンドウで表示(裸眼立体視・平行法) | ||||||
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プラド美術館、ゴヤの銅像がある「ゴヤ門」到着。 |
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うーん、100 人ほどの行列ができてました。行列のできる美術館。おや、階段を上がった 2 階入口の方にも行列が。上からも入れるのか? とりあえず、列の短い 2 階入口に並ぶか、と階段を上がって列に加わる。 |
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すると、前に並んでいた白人オバサンが、「ユー、チケット持ってる? ここはチケット持ってる人の列よ。」と言うではないか。
「オーノー。私はチケット持ってません。たいへんありがとうございました。」
ふむ。ツーリストは情報提供しあうものだな、うむ、と、すごすご下の列へ。待つこと 30 分後入場。後ほど判明したのですが、チケットを持っていようがいまいが、入場は 3 ヵ所ある入口のどこからでもできる。ツーリストは情報提供しあうものだがウソを教えられることもある、自分の目で確かめろ、と。本日の教訓。
入口では X 線による持ち物検査が行われており、それでなかなか入場できなかったんですね。今後プラド美術館に行かれる方に助言。もしゴヤ門に行列ができていたとしても、グルッと回った「ムリリョ門」の入口は全然空いてたりしますので、そちらからどうぞ。
美術館内は飲食物持ち込み禁止で、ミネラルウォーターのペットボトルなどは入口で預けなければなりません。写真撮影はオッケーですが、ビデオは禁止。
入場料は 3.01 ユーロ。中途半端な値段ですが、なんでもスペイン旧通貨なら 500 ペセタかっきしだそうです。なるほどユーロ切替に際し、便乗値上げも便乗値下げもしないというわけなのでしょう。…ところが 5 ユーロ札で支払うとお釣りが 2 ユーロ硬貨 1 枚。はて? どうやら 1.99 ユーロのお釣りを出すのが面倒くさいみたいです。むむ。さすがスペイン、ゆるいですね。
開館時間は、火〜土:午前 9 時〜午後 7 時、日祝:午前 9 時〜午後 2 時。月曜休館日。土曜午後 2 時半以降と日曜は入館無料。18 歳以下、65 歳以上、失業者は常に無料(要証明書)みたいです。
では、次回「プラド美術館の 3 時間 その 2」。いよいよ内部へ! …って、全然写真撮ってないのでアッサリと。アスタ・マニャーニ。
(BABA)
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