地獄のお気楽
スペイン観光
03-04 Barcelona
03/Aug./2002(SAT.)
カサ・ミラ その2
オラ! と勇躍カサ・ミラに入場。カサ・ミラは、ガウディが聖母マリアに捧げんとの意欲をもって取り組みました。しかし、「悲劇の一週間」と呼ばれる労働者の暴動が 1909 年に起きまして、多くの教会が焼き討ちにあい、怖れをなした施主ミラ氏は、建物が宗教色を帯びることを好まず、建築プランにあった聖母像の設置を拒否。すると、ガウディはガックリやる気をなくして、仕上げは弟子にまかせたそうな。
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ガウディやる気をなくしちゃったので、このめちゃくちゃカッコいい鉄柵は、弟子のジュジョール(フホール)が指揮して仕上げた、とか。
ちなみにジュジョールの、ガウディ作品における役割や作品・生涯を紹介した『ガウディの影武者だった男』(森枝雄司 著)という本が 1992 年に出版されているのですが、既に絶版。読みたいのです。
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6 階は 20 世紀初頭のライフスタイルを再現した展示、7 階の屋根裏は建築模型などが並ぶ資料館になっております。これは資料館入口の説明書き。よく見えないと思いますけど、カタラン語→スペイン語→英語(だったかな?)の順に並んでおります。
バルセロナ、カタルーニャ地方で話されるカタラン語は、スペイン語に似ているのですが、読みやスペルが微妙に違っており、「アントニオ・ガウディ Antonio Gaudi」も、カタラン語ですと「アントニ・ガウディー」って感じみたい。
カタラン語 何を語るや 語らんや。
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…と、一句詠みながら、屋上に上がると…お、おもちろい! 謎の空間が広がります。
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集合住宅カサ・ミラの屋上、住民の憩いの場か? 主人に手込めにされたお女中がさめざめと泣くのをなぐさめる場か? 奇天烈・珍なる排気口・煙突が乱立。
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吹き抜けを覗くと、さきほど通ってきた中庭が見えます。ひゃーっ、高いぞな!
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現在は、柵が設置されているので、落ちる心配はないと思いますけど、なんでも昔は柵無しだったそうで。…怖ひ。
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あちらこちらで記念撮影する観光客。下をのぞき込む人、上を見る人。ガウディの造型が、人びとにアクションを促しているのだ。ここもまた「見る者が作られる場」である。うむ。
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しかし、なぜ屋上にこういう楽しい物を造ったのでしょうか? うーむ、うーむ。うーむ、うーむ。謎です。
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先ほど見たカサ・バトリョも面白かったんですけどね、このカサ・ミラの屋上を見たからには、物足りない、と、つぶやかざるを得ない。いや、カサ・バトリョの屋上にも似たような、排気口/煙突群があるらしいので、昇ってみたかったんですけどね。残念。
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都会のど真ん中の空中に、かような「幸福な空間」が存在していることに私は呆然と感動したのであった。
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彼方にはサグラダ・ファミリア。ガウディ建築の上から、ガウディ建築を眺める。この瞬間、ガウディが都市を覆い尽くすのであーる。うーん素晴らしい。バルセロナ最高ですね。
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では、今日はこの辺で。次回「バルセロナを再び歩く」。アスタ・マニャーナ。
(BABA)
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