地獄のお気楽
スペイン観光
03-02 Barcelona
03/Aug./2002(SAT.)
カサ・バトリョ その2
オラ! さて、カサ・バトリョ、カタラン語でいうなら「カサ・バッリョ」、さすが土曜日、100 人くらい並んでます。行列のできる建築です。なんでも観光案内所などで、「gaudi 2002」のセット前売り券を売っていて、それを買っておけば並ばずに入れるみたいよ。
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外壁の圧倒的なディテイルを眺める。ガウディ、新築依頼を受けたのですが、「新築しなくても、改築でなんとかなるよ」と腕を奮いました。改築なので、より細部に専念できた、という説も。
しかも、「とにかく奇抜なものを」との依頼ですから、やりたい放題。建設中に見学に来た施主バトリョ氏、ガウディから「ここはこうなって、こうなります」との説明を受けて、「さっぱり納得できない…」と内心忸怩たるものを感じつつも「結構、結構、がっはっは」と太っ腹ぶりを発揮。
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ところでガウディは、ワーグナーの「総合芸術論」の影響を受け、建築において「総合芸術」を実現しようとしました。
つまり、モデルニスモ建築群は「金持ちの見栄の張り合い」の産物という面と、芸術に対する企業の支援=「メセナ」によって生まれたという面があった、と言える。適当。…でもないか。
余談ですが、「総合芸術としての建築」は後にバウハウス(1919 〜 1933)によっても主張されることになりますが、バウハウス初代学長グロピウスの弟子が、ガウディの死後バルセロナを訪れたとき、「バウハウスの何十年も前に、ガウディはバウハウス精神を実践していたのだ! ガガーン!」と驚いたとか。
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さあ、中に入るぞ! チケットは 9 ユーロだ! よし入った! 内部がこれまたバチグン! …だったんですけど、写真撮影禁止でした。ガーン。お見せできないのが残念です。自分で見てきてください。はっはっは。
これは、2 階のパティオから極秘で撮った建物の裏側(内緒にしといてください)。見上げると、ごく当たり前に洗濯物が干してあって「あー、やっぱり普通に人が住んでいるんやなー」と、なぜか感動。世界遺産に住むは誰ぞ?
そうそう、カサ・バトリョでは、入口で解説が吹き込まれた小型テープレコーダーが渡され、それを聞きながらの見学。英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語の各国語対応ですが、日本語はなし。残念。
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1904 年から 2 年間にわたってガウディが腕を奮ったわけですが、さすがの太っ腹バトリョ氏も「…もう、浪費するのに疲れました」とソッとつぶやいてみると、ガウディも「私も、この現場にかかわるのは疲れました…」と答えたとか。ガウディの最高傑作は、珍しく最後までやりたい放題の最高やりすぎ作なのであった。
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いや、カサ・バトリョ、凄いのは凄い、と思ったんですけど、工芸品的な鑑賞の仕方でしてね、私としてはサグラダ・ファミリア、この後に見るカサ・ミラ、パルク・グエルの方が好み。というか、屋上に昇りたかったよーん。
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ちなみに、季節は夏、街路樹がおおい茂っているので、カサ・バトリョの全景を写真に撮りたい方は、冬に行った方がいいかもです。それと、怠惰な旅行者・我々は夜に出直すのも業腹だったので見に行きませんでしたが、ライトアップは素晴らしいそうです。
あ、サグラダ・ファミリアも夜間ライトアップがいいそうなんですけど、これも見に行かず。みなさんはチャレンジしてくださいよー。
今日はこのへんで。次回「カサ・ミラ 1」。アスタ・マニャーナ。
(BABA)
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