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地獄のお気楽
スペイン観光


02-02  Barcelona

02/Aug./2002(FRI.)

サグラダ・
ファミリア その1

チケット売場で配られるリーフ

 オラ! バカンスシーズンだからか、商店はあらかた閉まっているバレンシア通をたらたらと歩いてホテルから約 15 分。やってきましたサグラダ・ファミリア教会。バーン! 周囲は観光客やら観光バスでにぎわっております。とりあえず教会前のバール・レストラン「ラ・パルメラ La Palmera」のテラスで休憩。カプチーノ 2.75 ユーロ。T 子さんミネラル・ウォーター 1.5 ユーロ。

 さてサグラダ・ファミリア教会。1882 年に礎石がすえられた後、翌年、初代建築家は辞任、若干 31 歳のガウディが後継となって、73 歳で市電にはねられ死ぬまで建設し続けました。私財をすべて投入、建設費が枯渇して工事が中断しかけたときは、ガウディ自身が寄付を募って回った、とか。

 ガウディ死後も工事は続けられ、かつては完成まで 100〜200 年かかると言われていました。ガウディ自身は、「完成はいつですか?」との問いに「2、3 世代先のことでしょう」と答えていたそうで。

「その頃まで宗教が生き延びていればの話でしょうね」とつっこまれるとガウディ答えて「例えその頃まで宗教が生き残っていないと考える人があったとしても、神が望むなら、200〜300 年後には完成するでしょう」。

 むむむ。さすがの無神論者(適当)の私も、「神って何?」と考え込まざるを得ません。

画像をクリックすると別ウィンドウで表示(裸眼立体視・平行法)

 

 それはともかく入場待ちの列に並んで約 20 分。入場料は 6 ユーロです。120 年間、延々と建設中ですが、建設費は見物客の入場料と寄付でまかなわれております。


 

 入場ゲートをくぐって「受難の門」のキュビズム的な彫刻。ガウディ死後に建設が進められた「受難の門」の彫刻は、ガウディの意図を越えて作家の作風がカクカクと突出したものになっています。


 

 同じく「受難の門」。後方の魔法陣が見えるでしょうか。よく見えませんね。「1 + 11 + 8 + 13」= 33 、という具合にどの行を足しても 33 になるようになっております。「33」は、キリストが死んだ年齢。…だから何?

 この「受難の門」には、文句を言う人が続出、「ガウディの意図が存分に反映されたところだけ残して、もう工事しない方がいいんじゃないの?」という意見もあるそうで。「まだまだ建設中」だから、という理由で世界遺産にも登録してもらえないとか。


 

 グルッと回って「生誕の門」の圧倒的なディテイル。右のハープを弾く天使などのまだ真新しい像は、「違いがわかる男」サグラダ・ファミリア主任彫刻家・外尾悦郎氏が彫り上げた物。


 

 サグラダ・ファミリア教会とは、「聖家族」つまり「キリスト一家」を信仰する教会なんですね。ヨセフ、マリア、イエス一家(と、馬)そろってパチリ。


 

 実物は圧倒的です。延々 17 時間の飛行機の長旅が何だ! 空港で荷物が出てこなかったのが何だ! 生成途上のサグラダ・ファミリアの、この瞬間を目撃できた、それで充分じゃないか。もうこの世に思い残すことはない! いや完成したサグラダ・ファミリアを見なければ死んでも死に切れない! …ってどっちやねん。


 …と思い出しただけで興奮してきました。うおー。まだまだ続きます。次回「サグラダ・ファミリアその 2」。アスタ・マニャーナ!

BABA


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