ダンス・ウィズ・ミー
少し前の上映作で恐縮。あんまりみんな知らないと思うんだけど『Shall We ダンス?』の多大な影響のもとに作られたアメリカ映画という珍品なので遅ればせながらレビュー。機会があったら見てください。
マイケル富岡似のキューバのおにいちゃんがクリス・クリストファーソンを訪ねて渡米。K. クリストファーソンはテキサスの社交ダンス・スタジオの経営者。そこにいたのがラテン・ダンスのチャンピオン・シップに挑むヴァネッサ・ウィリアムス。「痛くなったらすぐセデス」の人ね。で、お互いラヴラヴな感情を高めつつ、マイケル富岡似のおにいちゃんも、実はダンスがうまかったりして、ラスヴェガスのダンス・コンテストへ。どうこうしつつどうこうなる、というお話。
ダンス・スタジオの裏ぶれた雰囲気、実はハゲだったおっさんダンサー、過去にキズ持つ美人ダンサー、と随所に『Shall We ダンス?』のバッタ物感を漂わせる。
しかし、ダンスシーンはバッタ物感を吹っ飛ばす素晴らしさ。ヴァネッサ・ウィリアムスがめちゃカッコ良く、マイケル富岡似のおにいちゃんのダンスもそこはかとなく可愛さをかもしだし「コイツ、いいヤツ!」って感じ。なかなか良いぞ。
監督はランダ・ヘインズという人。ウィリアム・ハート主演の『愛は静けさの中に』(…とかいう邦題だったかな?“Children of a Lesser God” という原題のヤツ)と『ドクター』を撮った人。これまでと毛色の違う作品でドラマ部分は眠いんだが、ダンスシーンは別の監督が撮ったのかと思うくらい良いです。
ダンスの振り付けはダリル・マシューズとリズ・カーティスという人らしいが、ダリル・マシューズって人は脚本も書いてます。ふ〜ん。なんでこんなことまで知っているかというと、知り合いなんです。ウソ。「Internet Movie Database」で調べればいろいろ分かるのであった。便利ですよ。
みなみ会館で見たのであるが、社交ダンスをやっているとおぼしき熟年カップルの姿もチラホラ。そのスジでは見逃せない映画なんでしょうな。
BABA Original: 1999-Sep-06;