Movie Review 1999・7月29日(THU.)
アイズ・ワイド・シャット」を見た
スタンリー・キューブリックの遺作である。厳重な情報統制のもとで撮影され、日米ほぼ同時公開ということもあり、中身に関する予備知識をまったく持たずに映画を見るという幸運に恵まれた。これをお読みの方にも同様の体験を味わっていただきたいので、内容には触れません。
さておき。『プレミア』の最新号にトム・クルーズがミスキャストであったというような記事を見つけて、やっぱり『プレミア』はダメだな、とひとりごちた。世間では T. クルーズというとどういうわけか毛嫌いする人もおり、こういう記事を真に受けて『アイズ・ワイド・シャット』も見逃す人もいるであろうが、T. クルーズってのはそんなに悪い俳優ではない、というよりボクはなかなか良いと思うんだがなあ、と言いたいのだ。
『インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア』のときも原作者が「T. クルーズぢゃダメだろう」などと当初言っていたが、完成作を見て「あんなこと言って悪かった、トム」と謝ったということもあるぢゃあないですか。『ザ・エージェント』という T. クルーズがスポーツ選手のエージェントに扮した映画も、なかなか名作なんだぜ。
だから、みなさん、悪いことはいわないからトム・クルーズが嫌いだからというような理由で『アイズ・ワイド・シャット』を見ない、というのはぜひ考え直していただきたいのである。てゆーか、キューブリックって眠いしー、と言うなら話はまた別ですが。
BABA Original: 1999-Jul-29; ●
お! 素早いですね。いよいよ公開。しかし最後の作品となると見るのがとっても惜しい気になりますね。(管理人)