Book Review 1999・7月28日(WED.)
逆襲する『日本経済』」
(副島隆彦著)を読了
世界中を荒しまわりアジア経済を叩きつぶしたヘッジファンドが崩壊をはじめ、それに伴いアメリカのバブルに陰りがみえ、全世界が金融統制に向かっている現在に対し、副島は敢えてこう言う。金融統制反対! どんどん規制撤廃をおしすすめろ! そして日本発の世界恐慌を起こしアメリカに波及させろ!! と。なぜなら失敗したものが責任をとるのが近代資本主義の掟だからだ。
私はこの主張に基本的には賛成だ。アメリカが現在やっているのは公的資金投入によってヘッジファンドをささえることである。日本の銀行の不良債権でも同じだが、なぜ我々の金で彼等の尻拭をしなければならないのか。たとえオパールが大幅に赤字を出しても公的資金の投入はないぞ。大会社を辞めて個人で闘う身にとって、こういうズルは許し難いやね。
いい本なので皆さんに御勧めします。
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この記事は最初、「街のウワサ」のコーナーに入れておりましたが、こういう批評などをまとめたページがあってもよかろう、ということで、こうしました。あしからず。最近オパールでは世界経済が話題です。なんでや?(管理人)
オガケン
Original: 1999-Jul-28;
Original: 1999-Jul-28;