京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Reviews > 02 > 0706
 Movie Review 2002・7月6日(SAT.)

MIBII
メン・イン・ブラック 2

公式サイト: http://www.mib2.jp/

 バリー・ゾネンフェルド監督待望の新作。はい、バリー・ゾネンフェルドって誰でしょ? もともとは『ミラーズ・クロッシング』『赤ちゃん泥棒』などコーエン兄弟作品の撮影監督でして、その後、監督業に進出、前作『ワイルド・ワイルド・ウエスト』はちとガッカリでしたが、『バラ色の選択』『ゲット・ショーティ』『アダムス・ファミリー 2』など、バチグンのオススメ傑作多数の監督さんです。はい。

 で、ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ主演の大ヒット作『メン・イン・ブラック』の続編、再びゾネンフェルド登板。1 作目もマジボケの味わいがあってバチグンに面白かったのですが、いかんせんドリームワークス制作、スピルバーグ製作総指揮、だからなのかどうなのか、というか、今回の 2 作目は上映時間がなんと 88 分! 『UMA レイク・プラシッド』もビックリの短さで、それに比べると 1 作目は少し冗長だったなー、と感じられ、いや、ともかく 2 作目、例えばレンタルビデオを借りるときにですね、2 時間以上のヤツはなかなか借りづらい、で、90 分くらいだと嬉しいわけで、この『MIB II』、すでにレンタルビデオユーザーをターゲットにしているのかどうなのか?

 そんなことはどうでもよくて、88 分の短時間で伏線・落ちもバッチリ、小綺麗にお話をまとめ、お見事です。退屈する間もなくスピーディな展開、かといって大あわてでもなく。矢継ぎ早のギャグは、ヘタすると何が面白いのかサッパリわからない寸前にまで描写が切り詰められており、「考え落ち」っぽくていいですね。私は、「ロッカーの中」のネタでアドレナリンが吹き出ました。素晴らしい。

 2 作目だけ見ても面白いとは思いますが、絶対 1 作目から見た方が良いですぞ。しかし、人によっては何が面白いか全然わからないかも? なので、1 作目が面白くなかった人には余り勧めません。1 作目を面白く見た方にはもちろんバチグンのオススメ。

 ところで一つ疑問。今回トミー・リー・ジョーンズが復帰を決意するシーンなどで、全身に電球をつけた 2 人乗り自転車がスイーっと駆け抜けていくシーンを憶えておられるでしょうか? バリー・ゾネンフェルド監督作にかならずといっていいほど、「電球をつけた自転車乗り」(人数はまちまち)が登場します。確か、現代美術作家だったような気がするんですけど、なぜ、ゾネンフェルドは彼らを登場させるんでしょうか? ご存知の方はご一報ください。MOVIX 京都で上映中。

☆☆☆★★★(☆= 20 点・★= 5 点)

BABA Original: 2002-Jul-06;

レビュー目次