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Movie Review 8月9日(THU.)

ジュラシック・
 パーク III

 1 作目はコンピュータ・グラフィックスで再現された恐竜の勇姿にたまげ、続く 2 作目は圧倒的なつまんなさに悶絶、第 3 弾はいかがなことに? と興味津々、今回の監督は『ロケッティア』『ジュマンジ』など、ヌルーい SFX 映画で定評ありジョー・ジョンストンに交代、「最近のスピルバーグって調子こいてるんちゃうけ?」とご不満の貴兄も安心、上映時間も 98 分と短め、そうそう私が 2 作目『ロストワールド』を許せないのは、確か、入場料金が一般 2,000 円だったのですよ。これが。え? どういうつもりやねん! 今思い出しても、はらわたが煮えくりかえりますナー。

 今回はそんな無体なこともなく、1 作目で活躍したサム・ニールが再び主役、おまけに最近とんと姿をお見かけせぬローラ・ダーンもチョコっと出演、やっぱりハエ男は主役の器じゃないですよねぇ、ええ。もう 2 作目はすっかり無かったものと思っていただいて結構、1 作目は見ておいた方が良いですが、いきなり 3 作目から見てもオッケーよ。

 恐竜に追いかけ回された過去を持つサム・ニールですが、色々あって成金夫婦ウィリアム・H ・メイシー(『マグノリア』)、ティア・レオーニ(『ディープ・インパクト』)の観光ガイドとして、「ジュラシック・パーク」サイト B へ。例によって再び恐竜に追いかけ回されるハメに。

「わしは絶対行かんぞ! 恐竜っちゅうんは恐いもんなんやで!」と気炎を吐いたものの、金額未記入の小切手で簡単に懐柔されてしまうサム・ニールは、大金の前では学習能力をマヒさせてしまうアメリカ白人の特質、というか、アメリカ・インテリの資本癒着ぶりを象徴しております…なーんてことはどうでも良くて、今回は脚本がタイトにまとまっているし、伏線をキチキチ拾っていくのが気持ちいいわけです。キャラもそこそこ立っているし、恐竜の襲い方も工夫があってグー。そもそも B 級の題材なんですからね。こういう感じでなくっちゃ!

 ぜひ、毎年お盆は『ジュラシック・パーク』だ! 同時開催:『ジュラパー大花火大会』『ジュラパー大菊人形』…って感じでサム・ニール主演のままでシリーズ化していただきたいものです。冒険映画(何?)好きにオススメです。

BABA Original: 2001-Aug-09;

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