京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal：Home

管理人

ボクはまだ見てないんですけど、おもしろいんですか？
　

ヤマネ

1900 年代最高！
　

BABA

とにかく…凄い映画だね。「ホーンティング」以来だな。こんなに泣けたのは。
　

ヤマネ

シュワちゃんは「ラスト・アクション・ヒーロー」を越えましたね。
　

BABA

完全に越えている。あれも救いようのない映画だったけど、この映画も…。
　

管理人

…ちょっと待って下さい。あんたら『ホーンティング』の時のセリフ使い回してるだけやん！
　

BABA

…とりあえず ILM に敬意を表して使いまわしてみたんだよ。だってこの映画のボスキャラ、ホーンティングやハムナプトラと一緒なんだもん。99 年は ILM が猛威をふるった年だね。
　

ヤマネ

それはともかく、なんなんですか、この映画は！　これほどまでに観ていて気分の悪くなった映画も久しぶりでしたよ。吐きそうになりました。「エンド・オブ・シュワちゃん」万歳！　最高！
　

BABA

僕はかなり楽しめたんだけどね。確かにシュワルツェネガーの場合、もっと直球勝負してくれないとファンにとっては辛いかも。
　

ヤマネ

変化球にもなってません。ワイルドピッチもいいとこでしょう。というよりボークかな、いや実は試合会場間違えてたんですね、いや、というより…（以下エンドレス）
　

BABA

これはシュワちゃんに対する忠誠度を試されているのだと思うぞ。
　

ヤマネ

…そうかもしれません。やばいです。
　

管理人

…とりあえず、どれだけぶっ飛んでいるのかこっそり教えて下さいよ。
　

BABA

この映画について語ることは出来ない。自分の目で確かめろ！
　

ヤマネ

…って他の人に薦めてどうすんですか！　年始からいきなり路頭に迷う人達を増やすだけですよ。
　

BABA

確かに一見の価値もないな。
　

ヤマネ

まずこの映画お話がめちゃくちゃですよね。最初から出てくるトマスという名前の予言者とか、敵なのか味方なのか全く誰にもわからない。多分人類のことを考えて行動してるんだろうけど、本人もシュワちゃんもサタンも観客も監督もよくわからないままサタンに殺されてしまう。
　

BABA

アレはわざとだぜ。最初は謎から始めて観客を映画に引き込もうとしているんだ。残念なのは謎解きをするのをスッカリ忘れちゃったことだな。
　ストーリーを簡単に要約すると、解き放たれたサタンが、次の 1000 年期を支配するために、ある選ばれた女性と 1999 年 12 月 31 日の夜に交わって子息を誕生させちゃえって躍起になってるって話なわけだ。それで、人間側としては、サタンにつくものと、女を殺してしまえばいいじゃん、ていう人達と、女も守ってサタンも倒す、という 3 つのグループに分かれているんだな。もちろんシュワちゃんは 3 番目だ。で、映画の中では 1 番目の人達と 2 番目の人達の描きわけがなされていない場面があるから、観客だけでなく、シュワちゃんまで混乱して、出てくる人間をとにかく殺しまくる。
　

ヤマネ

どう考えても 2 番目が安全かつ簡単ですよね。本人はいやだろうけど。映画にもならないし。
　

BABA

P ・ハイアムズ監督は『セヴン』みたいなのを狙ったらしく、トマス・アキナスの部屋もそれ風だったね。でもその最初の場面からいきなりシュワちゃんが間抜け過ぎ。ヘリコプターにぶら下がってトマスを追いかけるんだけど、降りた後もずーっと背中からフックをブラブラさせているんだ。なんで駆けつけた刑事とか突っ込まないのかの方が不思議だった。
　

ヤマネ

おしゃれじゃないですよね。でもこの映画のシュワちゃんに突っ込みいれたら、即座に殺されるからじゃないですか。刑事さんも命拾いしました。でも後で結局シュワちゃんに殺されるけど。
　

管理人

ネタをばらしてもいいんですか。
　

ヤマネ

どうせ最後にシュワちゃんも死んじゃうんですよ。つまり、シュワちゃんの体に乗り移ったサタンが…。
　

管理人

そんなにムリにばらさなくても…。
　

ヤマネ

とにかくサタンは、レストランごと爆発させたり、結構な力があるのに、どうしてシュわちゃんを殺せへんねんという、もう映画の根本的な部分の説明がまったくない。？？だらけの世界ですね。素晴らしい。
　

BABA

ほとんどハッタリだけだもん。なんでいちいちレストランを爆破せんとアカンのかも謎。とりあえず、シュワちゃんは、起き抜けにワケのわからんミックスジュースを作ってミキサーから直接飲むくらい人間離れしたヤツだから、悪魔も引くのだ。
　

ヤマネ

なるほど。それに、確か神父さんが「サタンは教会に入ってこれないから、ここなら大丈夫だよきみ」みたいなことを前半で言いますが、何故最後の決戦は教会の中なんですか？
　

BABA

アレは「教会の中を外から見れない」って設定なんだよ。入ることは出来るんだ。でも、『ホーンティング』もそうだったけど、無意味に豪華な教会だったな。なんでそんなとこに金かけてんねん？　って感じで。
　

ヤマネ

確かに金かかってましたねー。彫像とかステンドグラスとか燭台とか。いやあ、あれを木っ端みじんにして喜んでいる制作者達には救いはないですね。ところでどうしてシュワさんとおねえさんにだけ、幻覚とかが見えるんでしたっけ。
　

BABA

シュワちゃんはアル中だし、女の子もキチガイだから。とりあえず、ほとんどアル中とキチガイの妄想と言っても差し支えない。
　

ヤマネ

ですよね！　というか、途中から僕は、この映画は絶対夢オチに違いない！　とにらんでいたんですよ。もしくはシュワちゃんとサタンが同一人物なんじゃないかな、と。だってサタンが相手ですよ、サタンが。ニューヨークの街をぶっ壊したり好き放題やってるのに、人々は怖がるどころか、なんであんなに呑気にカウントダウンとかやってんですか！　ニューヨークの個人主義にもほどがあるでしょ。99. 99 パーセントの人が無関心！
　

BABA

爆発するレストランとか、ニューヨークの街って実はロサンゼルスにあるセットなんじゃない？
　

ヤマネ

…。この辺りからですね、館内にいる観客の心がグングンと一つになっていくのを感じたのは。帰る準備を始めていた人もいたようないなかったような。ある意味最高の年末の贈り物でした。
　

BABA

それにしても、最後のサタンの造型はひどかったねえ。
　

ヤマネ

気のない苦笑いがでるばかりでした。どうしてあんなゲームのボスキャラみたいな弱そうな怪物なんですか！　ガメラのほうがずっと強そうですよね。
　

BABA

まあ話の設定がこれだけめちゃくちゃだったら、ボスの造型もこの程度になるんだよ。大体人類の未来を賭けた最後の 4 日間、とかぶっちゃけておきながら、実質最後の一日だけの話だし、シュワちゃん以外、人類の他のだれも未来を気にしていない。結局サタン対シュワちゃんのタイマンなんだ。タイマンでサタンは負けちゃうんだぜ。
　

ヤマネ

はずかしいですよね。弱すぎて。一対一に持ち込んだ時点でシュワちゃんの勝ちでしょう。だってシュワちゃん以上にサタンは頭が悪すぎました。結局この映画から得られる教訓は、みんな田舎に帰ろう！　っていう…。
　

管理人

そんなわけないでしょ！
　

ヤマネ

ところでこの映画も全米一位なんですか？
　

BABA

アメリカでも先週封切られたんだけど、実はトップ 10 にも入っていないんだな。
　

ヤマネ

そ、それはすごい！
　

BABA

しかし日本では先週一位だ。
　

ヤマネ

がーん。最高ですね。ははは。最高！　僕はもう二度と見ませんからね！　人にも絶対にやめとけって言います。
　

BABA

僕も誰にもお薦めしません。特に普通のシュワちゃんファンはやめておいたほうが良い。
　

ヤマネ

でもシュワちゃんの大活躍はみれますよね。サタンを片手で投げ飛ばしたり、隕石に核爆弾仕掛けて爆破したり、倒れてくるビルを両腕で支えたり、空をとんだり…。
　

BABA

そんなことしません。
　

ヤマネ

1900 年代の 100 年は映画がどんどん発達してきたんだけど、最後にして最大の集大成が『エンド・オブ・デイズ』なわけですね。
　

BABA

リュミエールが見たらおおよろこびだね。