京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary >

Blog Navi

Text by 小川顕太郎
2005年11月28日(Mon)

やられた!
映画

 月曜日は私は早番で昼からオパールに入つてゐるので、帰りにTOHOシネマズ二条に寄つてレイトショーを観る、といふ体制が近頃はすつかり出来てしまつた。おかげで最近はやたら映画を観てゐるのだが(と言つてもせいぜい週に1本ですが)、そんな惰性のやうな映画鑑賞の日々の中で、今日だけは本当に楽しみな日になるはずであつた。TOHOシネマズ二条のレイトショーに、心の底から感謝する日になるはずであつたのだが…。

 それは、ジョン・シングルトン監督の新作『フォー・ブラザーズ』がやつてゐるからである。なんと! この映画は京都ではTOHOシネマズ二条でしかやつてゐないのだ。多分、個人的には今年最大の話題作。この映画がちやんとスクリーンで観られるとは! ……と、今日といふ日を楽しみにしてゐたのだが、念のためにタイムスケジュールを調べてみると、やつてゐない! 昼間と夕方の2回だけの上映になつてゐて、レイトショーがなくなつてゐるのだ。そ、そんな、先週は確かにやつてゐた。まだ公開が始まつたばかりだから、すでに始まつてしばらく経つてゐる『ブラザーズ・グリム』を先に観たのだが。それが裏目に出たか!!!

 が、それにしても『ブラザーズ・グリム』もレイトショーがなくなつてゐるし、一寸早すぎないか? と、よくよくタイムスケジュールを見ると、原因が分かつた。『ハリー・ポッター』が悪いのだ。『ハリー・ポッター』が4スクリーンも占拠してをり、レイトショーも当然4スクリーンでやつてゐるのである。…むむむー、儲かるんだらうな『ハリー・ポッター』。にしても、やはり酷いよな、これは。大体なんでみんなそんなに『ハリー・ポッター』ばかり見たがるんだ。そんなに面白いもんでもないだらうに(と、見たこともないのに、八つ当たりしてみる)

「それは映画評論家が情けないんですよ」とババさん。

「あんまり宣伝されてゐない、だけど素晴らしい作品を発掘して紹介する、といふ本来の仕事を怠つてゐます。ハリウッドの金をかけた大宣伝攻勢の前に、すつかりその存在意義を失つてゐるんですよ。」

 確かに。映画環境が確実に貧しくなつてゐますよね。似たやうな映画ばかり流行つてゐる。毛色の変はつた映画はそもそも映画館でやらないし。て、いふか、映画館自体、シネコン以外あまりないし。

「まー、仕方ないので、ここは『ハリー・ポッター』でも観てみたらどうですか。『ハリー・ポッター』も、前作あたりからは一寸面白くなつてきましたよ」

 いいえ、絶対に行きません。

『フォー・ブラザース/狼たちの誓い』公式サイト
http://www.fb-movie.jp/top.html

Comments

コメントしてください




保存しますか?

※迷惑コメント防止のため、日本語全角の句読点(、。)を加えてください。お手数をおかけします。

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cafeopal.com/mt/mt-tb.cgi/500

Trackbacks(このページを参照しているページ)