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Text by 小川顕太郎
2005年10月20日(Thu)

最近のヘビロテ
音楽

 恒例、ネタのない時の「最近のヘビロテ」、行つてみますか。

 まづはYOUNG JEEZYの『

Let's Get It:Thug Motivation 101』。これはBOYZ N DAHOODのメンバーYOUNG JEEZYのファーストソロアルバムだが、メチャ格好いい。ゲーム系の嗄れてドスの効いた声で、ドラマチックなトラックにのつて、獰悪なラップをかます。男臭くて、悪さう。かういふのを格好いいと言はずして、何を格好いいといふのか。と、思はず呟いてしまふほど血潮が騒ぐ。これは、SLIM THUGのアルバムと並んで今年のナンバー1かも。と、思つてゐたのだが、事はさう簡単には運ばなかつた。何故か、年末になると強豪たちが続々と出てくるものなのだ。

 DJ QUIKの新譜『

TRAUMA』。正直言つて、前作がQUIKの作品の中では初めてノれなかつたので、少し心配してゐたのだけれど、なんのなんの。自らの新境地を開く、に留まらず、ウエッサイ・ファンクの新たな方向さへ指し示す傑作である。ラッパーは引退してミュージシャンに徹する、と言つてゐたくせに、ラップしまくり。しかも、スキルが格段に上がつてゐる。むろん、トラックは前述のやうにネクストレベルにいつてゐるし、しかもアルバムの長さが短い。素晴らしい。ジャケットも、一部ではダサいと言はれてゐるやうだけれど、私はカッコイイと思ひます。最高! 

 さらにWarren gの新作『

In the Mid-Nite Hour』。これは、私より先にウメドンが手に入れてゐて、「全然ダメでした。つまらない!」と言つてゐたので、もの凄く良いアルバムなのではないか、といふ予感に打ち震へてゐたのだけれど、やはり、素晴らしいアルバムであつた。この作品も、QUIKのものと同様、新境地を開いたもの。トラックは音数を減らし、ラップはバラエティを増してゐる。常にネクストレベルを目指し、それを達成する様は感動的だ。個人的には、多分シングル曲であらう『Get U Down』がツボにはまりまくつた。何と言つても、WARの中でも私の個人ベスト3に入る曲『Don't Let No One Get You Down』を使つてゐるのだ! しかも、WARといふ事でか、ゲストラッパーはB Real。で、B Realがまたイイ! 上記のDJ QUIKの作品でもB Realはいい仕事をしてゐたが、これはサイプレス・ヒルの次作も楽しみか。大満足の一枚である。

 そして、LIL' KIMの『

The Naked Truth』。雑誌「The Source」で、女性ラッパーとしては初めて5本マイクをとつた、といふ事が騒がれてゐるけれども、ま、そんな事はどうでも良い。刑務所に入る事になつたリル・キムを応援しやう、といふ意図があるのかもしれないしね。さういつた事とは関係なく、このアルバムは素晴らしい。どこが素晴らしいのかと言ふと……それは言へません。実は、私はまだこのアルバムを聴いてゐないのであつた。ははは。いや、ま、でも、多分このアルバムはいいよ。ただ、絶対にいい、と確信してゐるものッて、なかなか聴く気がしないんだよねー。と、いふ訳で、「最近のヘビロテ」ナンバー1は、LIL' KIM『The Naked Truth』で決まり! です。

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