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Text by 小川顕太郎
2005年10月19日(Wed)

8周年の準備 2
etc

 8周年パーティーの準備が着々と進んでゐる。まづ、景品の協賛企業(協賛家?)がかなり集まり、豪華賞品がドンドンとオパールに集まりつつある。昨日も、ウメドンが会社の作業服を協賛してくれた。もちろん新品・未使用、サイズはXL、デザインはかなり悪いらしい。当たつた人は罰ゲームみたいなもんだが、ま、さういふのもある、といふ事で。言ふまでもなく、素晴らしい、みんなが喉から手を出すほど欲しがるはずの景品も、ある、といふ事になる、はずである。が、今は言へない。まだ1週間ほどあるので、なんとかなるだらう。

 パーティーを盛り上げるアイデアも、着々と練り上げられつつある。ハッシーのメイド、ウメドンの銅像、に引き続き、テラリーのボウリングピン、といふのを考へたのだ。

「えー! ラウンドワンが貸してくれますかねー」

 何を言つてゐるんだ、テラリー。強引に借りてくるんだよ。ラウンドワンではテラリーの友だちが働いてゐるさうぢやないか。その友だちに陽動して貰つて、他のスタッフの人たちの気を逸らしてゐる隙に、テラリーはボウリングピンを被つたまま、オパールまで走つてくるんだ。

「あんなもの被つて走れませんよ!」

 なんのために身体を鍛へてゐるんだ! とにかく、猛然とテラリーは走つてくる。夜の河原町通りを疾走する巨大なボウリングピン! うーん、絵になるなァ。で、そのままテラリーはエレベーターに乗り込んで、オパールへ。無事に着いたら、みんなで拍手で迎へるから。な、盛り上がりさうだらう?

「現実的ではありません。実現不可能な計画は、計画ではありません」

 うむ、これを妄想と呼ぶか…。しかし、ハッシーといひ、ウメドンといひ、テラリーといひ、最近の若い奴はアカンなー、小粒で。どう思ひますか、ババさん?

「全くです。女装は紳士たる者の嗜み、銅像は君子たる者の務め、そしてボーリングピンは全てのヤングの義務です」

 さうですよねー。ま、3人とも、まだ1週間あるので、よく考へ直してくれ。

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