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 Diary 2005年3月14日(Mon.)

オススメリスト

 現在ハッシーに頼まれた本のリスト第2弾を作成中である。最初ハッシーに、何か本を読んでみたいのでオススメリストを作つて下さい、と頼まれた時は、まー、30歳になつていきなり本を読むのはきついだらうから、せいぜい10冊だな、と10冊リストアップし、他にも要らない本をオマケとして4,5冊あげたら、なんと瞬く間に読んでしまつた。まだ3ヶ月は経つてゐない。ハッシー本読めるやん! なめてゐてすまんかつた! と、慌てて第2弾のリスト作製に入つたのだが、やはり、これが難しい。とりあへずは小説を読みたいみたいなのだけれど、私は小説の趣味が悪いので、自分の好きなものだけを勧める、といふ訳にはいかない。いくらなんでもハッシーに、ボルヘスやベケット、はたまた大西巨人や稲垣足穂を勧める訳にはいかないだらう。ハッシーの喜びさうなもの、を考へる。

 前回渡したリストの中では、北方謙三のヤクザもの、筒井康隆のナンセンスギャグもの、が特にお気に入りのやうだつたので、ヤクザもの+ナンセンスギャグもの、といふ事で小林信彦の『唐獅子株式会社』をリストアップしてみる。以下同様。………

 しかしここで、オスカー・ワイルドのある言葉が、天啓のやうに私の頭の中に響いた。

「人に助言するのはいつだつて愚かしいことだが、良い助言をするのは致命的である」

 ガーン! 全くその通りだァー! …そこで、最悪のリストを作製する事にした。

  1. 『ノヴァ急報』ウイリアム・バロウズ
  2. アフリカの印象』レーモン・ルーセル
  3. 千のプラトー』ドゥルーズ/ガタリ
  4. 『憂鬱の解剖』ロバート・バートン
  5. 『霊界物語』出口王仁三郎(全83巻)
  6. グイン・サーガ』栗本薫(全100巻)
  7. 『古事記』真福寺本
  8. 『中華字海』冷玉龍主編
  9. 『黒騎士』ハレス
  10. 反論の熱帯雨林』可能涼介

 では、ハッシー、さういふ事で。

小川顕太郎 Original: 2005-Mar-18;
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