Diary 2005年3月13日(Sun.)
看板の謎
先日、10日の木曜日にgrafのギャラリーに吉永マサユキ展を観に行つた時、ここは国際美術館に隣接してゐるのだけれど、すぐ近くに異様な看板があつた。2階建ての怪しげな家屋の壁2面を覆ふやうに2枚の看板があり、一方には「万引き、強盗、強姦、多発地帯! ご注意!」といつた内容のことが大書してあり、もう一方には「犬の繁殖地建設予定地、*万頭の犬が24時間泣き叫んでうるさいですが、御了承下さい」といつた内容のことが、遠くから見てもハッキリ分かるほどの大きさで書いてあつたのである。(詳しい文面、犬の数など、は失念。写真でも撮つておくんだつた)
これは何か? なんだか変である。本当に強姦多発地帯でそれに警告を発してゐる、あるいは犬の繁殖地を作るので了承を求めてゐる、とは思へない。直感では、これは何かに対する嫌がらせでは? といふ思ひが湧いたのだが、では一体何に対する嫌がらせなのか。graf? 国際美術館? これらのものが建つて、ここら一帯がオシャレ・文化的な土地になる事を嫌がつてゐる? それとも個人的な怨み、か。
ババさんにきいてみる。
「それはきつとアートですよ!」
アートですか…。コータローくんにもきいてみる。
「そいつは絶対にアホなんですよ!」
アホですか…。
確かに、映画『CELL』で示されたやうに、(現代)アートとアホは紙一重、といふより同じもの、と言ふ事ができる、かもしれない。
では、アートとアホを合はせて「アーホ」と呼びませうか。
下らなくてスミマセン。
小川顕太郎 Original: 2005-Mar-17;