Diary 2005年3月11日(Fri.)
参拾歳上等
本日はハッシーの誕生日である。ハッシーおめでたう! たまたま居合はせたババさんも、よし! それなら、と、自らの手につけてゐた「LIVE STRONG」と書かれたリストバンドをハッシーにプレゼントした。ランス・アームストロングがガン患者援助基金のために作つたものである。さァ、ハッシー、これは何と書いてあるのかな?
「えー、LIVEは“住む”で、STRONGは“強い”だから、強さが住む……あ! わかりました! 秘められた強さ、です!」
「ううううーん、ま、そんなもんだ! 飲め、飲め、ハッシー、誕生日おめでたう!」
「ありがたうございます!」
ベッチ来店。かなり酔つ払つてゐる。ベッチ、ベッチ、今日はハッシーの誕生日なんだよ。
「あ、さう、良かつたね」フラフラ。
「あのー、ベッチさん、良かつたら、つまんで下さい」と、ハッシーが、誕生日用にYO!ちやんが特別にオーダーしたスペシャルデザートプレートを示して言ふ。
「なんや、随分と食ひ荒らしてゐるやん」と、ベッチはケーキを頬張りながら呟く。
グラグラ。
「ベッチさん……」
その時、スーッとエレベーターの扉が開き、同時にチョーン! と力強い音が店内の響いた。何ごとか?
チョンチョンチョンチョンチョン……チョーン! イヨー!
何故か拍子木を手にしたテラダさんがそこには立つてゐたのである。
「これが満州渡りの拍子木や」
「わー、凄い凄い!」と、ベッチが大喜びでカンカンカンカンカカーン! とうち鳴らす。
チョーン! カーン! アイヤー、ハッシーおめでたうー! 参拾歳上等や! カーンカーンカーンカカーン! チョーン!!
…あ、さう言へば、今日はソウルサバイバーズだつた。
小川顕太郎 Original: 2005-Mar-11;