勝つたり負けたり
ハッシー & YO!ちやん来店。ハッシーの仕事場の後輩が、仕事中に屋根から落ちて後頭部を打ち、大量出血して病院に運ばれたさうだ。それは大変だ。まさか、ハッシー、それを見て笑つてゐたんぢやないだらうな?
「いやー、ボクも笑おうと思つたんですけど、さすがに無理でした。凄い血ィ出たんで」
うーむ、それでも一応笑おうとしてゐる所が凄いな。ところでハッシーはタカハシくんに手紙は書いたのか? テラリーはちやんと書いてすでに出してゐるけど。
「す、すんません、腰が痛くて、病院行つたりしてゐたんで、書けてません。テラリーに負けてますね…。あ、でも本は読んでゐるんで、ウメドンには勝つてゐます!」
カズ16来店。ハッシーとジェンガ対決をする。実はこれはジェンガ大会の3位決定戦。3位以内に入れば点数が貰へるので、大切な試合ではあるのだが、ハッシーはアッサリ負けた。緊張感が、もう圧倒的に失はれてゐるな。「いやー、テラリーが優勝したと思ふと、どうも…」。ま、その通りだな。テラリーが優勝したんぢやなァー。カズ16は、親不知の歯が変な噛み合はせになつてきて痛くなつてきたとか何とかで、口にマウスピースを入れてゐた。各人に合はせて歯医者で作つてくれるやつだ。あれは猛烈に気持ち悪いんだよな、確か。大概の患者さんが途中で止めてしまふ、と聞いたけど。「その通りです」。それは勝ちなの? 負けなの? 「いや、どちらでもないと思ひますが…」
タカハシくんから手紙が来た。開けて読む。オパールのみなさん宛になつてゐるので、みんなにも内容を伝へる。それによると…タカハシくんは店を辞めたさうである! ババーン!!
「ええー! ダメやーん! 負け! 負け! 負け!」
まァね、みんなが唱和したくなる気持ちも分かるけど、そしてタカハシくんは確かに負けたんだけど、人生に於ける闘ひは常にリターンマッチがあるからね。タカハシくんの次の闘ひに注目しやう。
「オイ! オイ! オイ! オイ!」
でも、負け癖だけはつけたらアカン。
小川顕太郎 Original: 2005-Jun-6;