京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2005年6月2日(Thu.)

社員研修

 店があんまり暇なので、6月6日(月)〜6月9日(木)の間、お休みをとる事にした。経費負けする日もあるぐらゐだから、正直やつてられないのよ、全く。で、告知の貼り紙をする。「社員研修のため休業」。うむ、一度書いてみたかつたんだ、「社員研修のため休業」。むろん、オパールは会社ぢやないので社員なんてゐないし、ま、冗談な訳だけれど、まさか「あんまり暇だから休みます」とも書けないしね。それで、休みの間に何をするかと言ふと、それはもちろん、スタッフそれぞれが自己研修をするのである! ババーン! …では、自己研修とは何ぞや? それは我々サービス業に携はる者にとつては必須のこと、良質のサービスを提供するために、まづ良質のサービスを受けにいくのである。人間は、自分が知らないモノを、他人に提供する事はできない。とか何とか言つて、リゾートホテルまでチョット旅行、なのだ。

 そこでまづ、我々はあの有名なアマングループに電話をしてみる事にした。この間のスマトラ沖地震の津波による被害のため、プーケット島にあるアマンプリが半額セールをしてゐる、といふ情報を得てゐたからだ。

「一泊50万円の部屋も25万円になつてゐるのよ! 3泊で75万円もお得! まるで夢のやうぢやない!」と、トモコは言ふが、3泊で75万円も払ふなんて悪夢のやうだ。「まァまァ、もつと安い部屋もある事だし」と、トモコは勇んで受話器に向かつた。5分後。「ダメだわ」。あ、さう! いやー、もう安い部屋は埋まつてゐたのかな?

「さうぢやなくて、あなたたちはクラスが違ふ、と暗に言はれたのよ」

 詳しく話を聞くと、トモコが食事代やなんやかんや値段の事を尋ねると、こちらのお客様はそのやうな事を気になさる方はをりません、と言はれたさうなのだ。うーむ、凄い。身の程を知らされました。

「えーい! ぢや、マカオよ、マカオ! マ・カ・オ!」

 マカオですか。…マカオッて、もしかして、カジノ?

「さうよ、それでドーンと儲けて、バーッと豪遊! アマンプリにも行つてやるわよ!!」

 そ、そんな事より先に、儲けたらオパールの赤字分を埋めて下さい。…て、いふか、絶対にカモられるだけだから、止めておかうよ。

「大丈夫よ! いざとなつたらテラリーでも呼ぶから。テラリーなら田舎の田畑を処分してでもお金を持つてきてくれるわよ」

 いやー、まー、それはー、うーん……。

「とにかく行くわよマカオ! 乗り込むわよカジノ! ゴー! ゴー! リゾートホテル! あ、とりあへず、水着を買ひに行くわ、私」

 と、いふ訳で、もし6月10日に店が開いてゐなかつたら、みなさんマカオまで助けに来て下さい。

小川顕太郎 Original: 2005-Jun-6;