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 Diary 2005年8月17日(Wed.)

お盆だから

 ヤマネくん来店。テラリーを連れ出して一緒にダーツに行き、散々うち負かして帰つてくる。

「いやー、圧勝圧勝! 腕相撲でも圧勝したし、テラリー弱いなー!」

「た、たまたまですよ! 腕相撲も、4ヶ月後には勝つてみせます」

「ふーん、さすが負けず嫌い! ぢや、次はテニスで勝負だな!」

 そこに、ナカムラくん来店。ヤマネくんに紹介する。

「あー、君があの有名なナカムラくん! 上ッ面でしか人と会話できないといふ。」

「ハッハッハ! いやー、さうなんですよ。だからここで色々と勉強させて貰つてゐます」

「わ! ホントに上ッ面だけの返答! 凄い!!」

 ウノくん来店。関東から帰省してきたのだ。

「あれから色々と聴きましたが、やつぱピート・ロックがいいです。音楽的才能が並みでない、といふ感じがします。一番訳の分からないのがマイク・ジョーンズ。あれ、何が何だかよく分かりません! 暑苦しいし。」

 うーむ、なるほど。確かにピート・ロックは凄くいいけどね。でも、やはり昔の音なんだな、当たり前だけど。で、マイク・ジョーンズだけど、あれはあれでよく練られてゐると思ふよ。方向性としては、ピート・ロックと正反対なんだけど、そこが面白い。暑苦しくて、粘着質で、泥臭くて、ネットリ下世話なところが、H-TOWNのヒップホップの魅力なんだ。それが今の最新形。いや、ホント凄いと思ふよ。今の私のナンバー1は何と言つてもスリム・サグ。もう最高! 中毒のやうに聴いてゐる。

 コータローくん来店。ナカムラくんの上ッ面トークにビックリする。

「自分、なんでそんなに上ッ面だけのこと、ペラペラ喋つてるん?」

「ハッハッハ! いやー、さうなんですよ。自分でも困つてゐるんですよ。喋りがこんなんだから、中身まで上ッ面しかない人間だと思はれて。何か、いい方法ありません?」

「アドバイスしたろか?」

「はい、それはもう、是非」

「黙ッとれ!!!」

 その後、何故かキン肉マンの話で大いに盛り上がつたりする。

 お盆だから、色んな人たちが帰つてくるのでした。

小川顕太郎 Original: 2005-Aug-21;