Diary 2004・3月26日(FRI.)
桜はまだです
篆刻教室に行く。が、本日は休みであつた。ガーン。仕方ないので、近くの茶店に入り、ババさんに借りた『天路の奈落』大西巨人著(講談社)を読む。
オパールへ向かう。と、店の前で今出てきたばかりといつた風情でイチモトくんが佇んでをり、恐ろしく難しい顔をして空中を睨んでゐるのに出会した。声をかけると、「今、オパールに行つてゐたんですが、これからどこかで腹ごしらへをしようと思ひまして…」と言ふ。「トモコさんに色々と語つたんで、また聞いておいて下さい」
店に行つてトモコに尋ねると、「イチモトくんが買おうと思つてゐるレコードを、ことごとく MURO が買つていつてしまうんですッて。」と言ふ。なるほど。コレクターが求めるレコードは、ある程度決まつてゐるからなァ。
タカハシくん来店。「オノ・ヨーコって、ジョン・レノンのお嫁さんですよね? 日本人なんですか?」ときくので、さうだよ、と答へると、「凄いですね、二人ともまだ元気なんですか?」と重ねて尋ねるので、ジョンはとつくに死んでゐるよ! と応じると、「あー、あ! あ! さうか、! あ!」と混乱してゐる様子、なので、念のためにジョン・レノンはどういふ人が覚えてゐるか(前に教へたので)?と尋ねると、「映画俳優ですよね」と答へる。違ふ! 違ふ! ジョンは…と言ひかけると、「え? 『レオン』の人ぢやないんですか」と口を挟む。ん? 『レオン』?…! それは、ジャン・レノ、ぢやないか! 「あ! あ! さうでした! 勘違ひしてました!」
勘違ひッて…。
まだまだ寒いですね。
小川顕太郎 Original: 2004-Mar-28;