整理
想像力のある方は昨日の日記を読んだだけで気が付いてゐるかもしれないが、最近は家の中の整理に精を出してゐるのであつた。家の中の整理とは、要するにモノを捨てる、あるいは人にあげる、または売り飛ばす事だ。結局、家の広さに対してモノが多すぎるのが全ての原因なのだ。ある程度目を瞑つてでも、モノを処分しない事にはどうしようもない。で、ここ最近は毎日、人にモノをあげ、捨て、売るものをまとめてゐるのだ。本に関しては、すでに 100 冊以上売る本をまとめたので、これはブックオフにでも電話して引き取りに来てもらふ予定。困るのは、整理してゐると、あ、こんな本を持つてゐたのか、とついつい読んでしまう事。それも、これは下らなさうだ、サッサと読んで売つてしまおう、などと考へて、意地になつて読んでしまう事だ。そのまま読まずに売ればいいのに、それが出来ないのは貧乏性なのだらう。今日は「気」関係の本を数冊飛ばし読みしたけれども、下らない! 90 年代の始めぐらゐに「気」ブームがあつて、その時に購入した本たちだ。怪しげな気功師やオカルティストたちが書いた本は、別にそれはさういふモノだからいいのだが、いちおう大学教授の肩書きがあるやうな人たちまで色々と書いてゐるのはどうかと思ふ。さういふ人はすぐに近代科学の限界、とか、克服、とか書くのでうんざりする。デカルト以来の心身二元論の克服とか、還元論を超へて、とか。私も「気」の存在を完全否定する気はない。経絡といふのは、何らかの根拠があるだらうと考へてゐる。だけど、あの「外気功」といふ奴、触れずに人を飛ばしたり、ガン細胞を殺したりする奴、あれは、さすがに胡散臭いと思ふ。そんなものに科学革命の萌芽を見られても、なァ。売り飛ばさう。
CD に関しては、結構大きい CD ラックを購入した。これの設置によつて、窓がひとつ完全に潰れたことになるが、背に腹はかへられない。トモコとギャーギャー言ひあひながら設置。CD を収める。うむ、スッキリした。が、壁の一面は本、反対側の壁はレコード、そしてその間の壁は CD で埋め尽くされた状態は、かなりの圧迫感がある、と言へない事もない、かな、といふ感じではある。
3 月です。
小川顕太郎 Original: 2004-Mar-3;