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 Diary 2004・12月22日(Wed.)

柔らかな頬のコード

 最近はワダくんが抜けた後に入ることもあり、店にゐる時間が延びたからか、本を読む時間がなかなかない。しかしそんな事とは関係なく、太古の昔から常に本を読む時間なんてないのであつて、いや太古の昔にはそもそも本なんてないから当然それを読む時間なんて全くないのだが、読んでゐもしない本が雑然と積まれていくのを眺め暮らす毎日に、普段は感情を殺してゐるので気にならないのだが、なにかの切つ掛けでそれに火がつくと、ドーンと落ち込んでしまふ。たとへば先日、桐野夏生の『柔らかな頬』が文庫化されたのだが、この本はハードカバーで持つてをり、もちろん文庫化が待ちきれないからハードカバーで買つたのに、まだ読んでゐないといふ、こんな事なら文庫になつてから買ふんだつた、と、しばし落ち込む。

 しかしそれと相殺するかのやうに、伊坂幸太郎といふ人の本を一度読んでみたいと前から思つてゐたのだが、まァ、文庫になるまで、と待つてゐたら先日『オーデュボンの祈り』が文庫化されて、よし買ふぞ! と思ひながらも忘れてゐたら、ブックオフでほぼ半額で出てゐて、購入した。むろん、新品同様である。チョット嬉しい。こんな事で相殺されるのか。感情の上では、相殺されてゐるやうな気がする。また、果たしてこの『オーデュボンの祈り』をいつ読むのか、といふ問題もある訳だが、それはとにかく、今日も日記が埋まつて良かつた。

 次は『ダヴィンチ・コード』を読む予定。(←これは嘘)

小川顕太郎 Original: 2004-Dec-24;
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