Diary 2004・12月1日(Wed.)
ゲッツ!
ヤマネくん & オーくん来店。ヤマネくんが「いやー、もうすぐ『セカチュー』のDVDが発売されますねー。買おうッかなー」と言ふ。さういへば、近所の西友でもやたら「セカチュー」のDVD発売の宣伝をしてゐて、鬱陶しいこと極まりないのであつた。普段は西武ライオンズの歌や西友の歌、それに有線しか流してゐないのに、何故か最近はガンガンに「セカチュー」の宣伝を流してゐる。私が買ひ物をしてゐると、「助けて下さい!」といふ人の神経を逆撫でするやうな醜い声が聞こえてきて、非常に不快な気持ちになるのだ。
「ははは、あの『助けて下さい!』は、今年の流行語大賞を獲るかもしれませんねー」
流行語大賞? そんなもの、まだやつてゐるの?
「やつてゐますよ! ケンタロウさんは世間の流行に疎いですからねー。うーん、『ゲッツ!』とか知つてゐますか? 去年、メチャ流行つたんですけど」
何それ? 知らないなァ。
「えー! やつぱり知らないんですかー! これですよ、これ」
と言つて、ヤマネくんは両方の手の親指と人差し指を立て、鉄砲のやうな形にしてから、その場でクルリと回り、両手の人差し指を一直線にして私を指しながら、「ゲッツ!」と叫んだ。ああ、それか。
「あ! 知つてゐるでせう! これですよ、これ!」
うん、知つてる。コマワリくんの「死刑!」だろ、それ。
「一体何年遅れてゐるんですかぁー! 違ひますよ! 名前は忘れましたけど、なんたらいふ芸人の一発芸なんです。そんなことだから、オパールは一般受けしないんですよ!」
確かに、その時、オパールにはヤマネくんとオーくん以外のお客さんはゐないのであつた。
ムムムー、ゲッツ!
師走に突入いたしました。
小川顕太郎 Original: 2004-Dec-3;