Diary 2003・11月27日(THU.)
おでんと
焼き鳥を
つつきながら
オオヤさんとミホちやんと一緒に、おでんと焼き鳥をつつきながら、お酒を飲む。場所は、あれはどこなのかなァ? オオヤさんに連れていつて貰つた、テントのやうな所。左京区では有名な所らしい。
「ボクは自営業をやつてゐる奴は、思想が大切やと思ふんや。思想のない奴のやつてゐる店なんか、おもんないやろー。それなら金儲けだけに走つてゐる大企業の方がマシや、ちゅうねん。」とオオヤさん。話はいつもの如く、政治、思想、から始まつて、ファッション、音楽、ヒップホップ、コーヒーのいれかた、たこ焼きの焼き方、カフェの今後について、と止めどがなく続いた。周りのお客さんはドンドン入れ替はる。凄く繁盛してゐるなァ、この店。と、ビックリする。店の構への割には、あまり安くないのにも関はらず、である。人気店なんだなァ。うどんを注文する。
さういへば最近は店の備品の故障が続発して参つてゐる。オーブン、冷蔵庫、エスプレッソマシンと故障が続き、昨日はとうとう食器洗浄機までおかしくなつたので、本日修理して貰つた。さういふ時期なのか。出費がかさんで苦しいこと甚だしい。困つた事だ。
「世の中にはホンマにアホの奴がをるよ。ボク、昔よく祭やつてゐたから、ヤクザとの関はりも色々とあつたけど、ホンマ、ビックリするぐらゐ、アホな奴がゐる。……えー、何を言ふつもりやつたんかなァ」
オオヤさんはよく、話がどこかに行つてしまう。
「内田裕也が何であんなに偉さうにしてゐるかと言ふと…」
私は何故か、熱燗をもう一本飲みたいのを、我慢してゐた。
小川顕太郎 Original:2003-Nov-29;