Diary 2003・2月2日(SUN.)
聞き書き日記
オイシンがニコニコ顔でやつて来る。
「いやー、今、ツタヤでビデオ借りるの、全て半額なんですよー。早速借りちやいました!」と、嬉しさうだ。そこへ、ハッサクさんも来店。
「ああ、ツタヤの半額キャンペーン。確か、全国のツタヤでやつてゐるんですよね。確か、インターネットでクーポン券を手に入れて、それを持つて行くと半額になる」
「えええ!!」と叫ぶオイシン。
「ウソー! クーポン券なんか持つていつてないよ。…は! と、いふことは…」
と、ビデオケースを取り出し、領収書を調べる。
「ガーン! 半額になつていないー! やられたー!」
そこにゐたみんなは、オイシンがお金を払つた時に、その事実に気がついてゐないことに、ビックリした。いつもツタヤでビデオを借りてゐるんだから、半額かさうぢやないかぐらゐは、分かりさうなもんだ。一体なぜ、このやうな不思議な事態が起こつてしまうのだらうか。みんなで考へてみた。
ショウヘイくんの説……オイシンは暗算ができない。
トモコの説……オイシンは、「ビデオが半額になる」といふ事実と、「今、自分が払つてゐるお金はいつも通り」といふ事実を結びつけることができない。応用能力がない。
私の説……オイシンはふだん、大脳皮質を働かしてゐない。無意識、本能、反射神経のみで活動してゐる。ちなみに、たまに考へると頭痛を起こす。
どれもこれも、オイシンならあり得さうだが、どうだらうか。
まだまだ寒いです。
小川顕太郎 Original: 2003;