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 Diary 2003・8月2日(SAT.)

MANIFESTO

 シュウヘイくんとタクヤくんが大阪で開催してゐるイベント「MANIFESTO」。多分いま関西で、といふことは日本で一番熱いノーザンソウルイベントだらう。前々からお誘ひを受けてはゐたものの、何と言つても土曜日に行はれる、といふことで、なかなか行くことが出来なかつた。さすがに週末に店を抜ける訳にはいかない。で、今日までズルズルときてしまつた訳だが、今回は我が友タマイくんがわざわざ東京からこの MANIFESTO に遊びに来るとあつて、みんなとの顔繋ぎの意味もあるし、ちやうどいい機会だから少しだけ顔を出すか、と、仕事を途中で抜け出して大阪に向かつた。

 場所は cafe Blue 。昔、何度か来たことがあるが、かなり感ぢが変はつてゐる。2 階のマンガ喫茶が、牛角になつてゐるし。21 時半頃に到着。まだ、お客さんはそれほど入つてゐない中、シュウヘイくんやタクヤくん、リエちやんなんかと挨拶を交はす。直に、タマイくんがやつてくる。東京でのノーザンソウルバンドも好調なタマイくんは、日本におけるノーザンソウルシーンの中心地である関西への凱旋に備へて気合ひも十分。バギーパンツにワッペンを貼り付けたタンクトップ、といふ姿で、ウィガンダンサーのやうなダンスを繰り広げる。今や独自のノリを呈するやうになつたこちらのシーンでは、ここまで生なウィガンスタイルはすでに珍しく、なかなかの目立ちやう。キタアキくんも思はず「お、いい感じですねえ」と呟いてゐた。

 久しぶりにイワブチくんに会つたので、話をしてみる。

「もう、来週の甲子園での巨人戦、30 万円ぐらゐの値段がついてゐるんですよ」

 30 万円! そりゃ、無茶や。まるでノーザンの 7 インチみたいに、無茶。

「ううん、でも、ノーザンのレコードと巨人戦のチケットやつたら、どちらを買ふか迷ふなあ」

 迷ふんかいな。

 私は終電で京都まで帰るため、早々にそこを退散。東京では、ノーザンダンスを繰り広げるとみんなにひかれまくる、と頭を抱へてゐたタマイくんは、たくさんのノーザンオールナイターに囲まれて踊りながら、幸せさうだつた。ここから何か新しい動きができてくれば良いなあ、と、京阪電車で三条駅まで揺られながら、私は夢想したのでした。

小川顕太郎 Original:2003-Aug-4;