Diary 2003・8月3日(SUN.)
たつみ
可能涼介来店。昨日、可能と友人の女流作家とユリイカの編集員の 3 人で、「たつみ」に行つてきたさうだ。「たつみ」は、マツヤマさんあたりからも評価されてゐる立ち飲み屋さんで、いはゆる「をじさんをぢさんさん」が主な客の店である。そこで、女流作家の S さんは「私は作家で、この人は編集員、で、この人は友だち(可能のことらしい)」と、をじさんたちに話かけたのだが、無視され、仕方がないので 3 人で勝手に盛り上がつてゐると、そのををじさんをぢさんがボソッと一言「ええのお、学生は」と呟いたのだといふ。まあ、似たやうなもんかな?
今日もマツヤマさんとハシモトくんの掛け合ひは続く。
「お前、自分がバカだといふ所に甘えてゐるだらう! 自分は『バカ』といふキャラクターで、それでみんなが面白がつてくれるから、バカでもいいと思つてゐるだらう」
「まあ、少しは、さういふ所もあります」
「そんなんだからダメなんだよ! いつまで経つてもバカが治らないんだよ!」
「うわ、…そんな、的をついた事を言はれると、ボクも辛いぢやないですか」
「辛いなら、辛さうな顔をしろよ!」
「いや、ボク、それは出来ないんです。辛さうな顔を他人に見せるのとか、嫌なんです。でも、…こころの中では深く傷ついてゐるんですよ」
「知らないよ! そんなの。こつちはお前のバカに付き合つて疲れてゐるんだから、それなりに辛さうな顔をするとか、落ち込む振りとかしろよ! それが礼儀だろ」
「うわ、…辛い」
「ちつとも辛さうぢやないよ!」
そろそろ、蒸し暑くなつてきました。
小川顕太郎 Original:2003-Aug-5;