Diary 2002・9月20日(FRI.)
慌てて印を彫る
畦石舎展が迫っている。来月の 5 日、6 日、7 日の 3 日間。私は畦石舎のメンバーとして、これに出品しなければならないのだが、何かと忙しく、また初出品なものでどのようにやれば良いかも分からず、そのうちにテラダさんに相談しようと考えている間にズルズルと日が過ぎていき、先日テラダさんに「どんなに遅くとも 9 月 24 日までに出さないと、間に合わないで」と警告を受けてしまった。慌ててテラダさんに話を聞き、締切前の最後の休みである昨日の木曜日に紙と資料を買いに行ったのだが、さて。昨日は、どのような作品にするかと頭を捻り、印を彫るのに失敗しただけで終わってしまったのであった。
考えてみれば、私はいまだ先生が課題として書いてくれた印稿に倣って石を彫ったことがあるばかりで、自分で印稿を書いたことがない。初めて印稿とやらを書いてみたのだが、これがまた難しい。私は「K」と彫った印を作り、それを作品の署名の後に押すつもりだったのだが、この「K」という一文字が、単純なだけにどう書いてもなかなかサマになってくれないのだ。しかし、時間がない。仕方なく、いい加減なところで切り上げて石に彫り始めたのだが、印稿がちゃんと出来ていないのにまともな印が彫れる訳がない。結局途中で寝てしまった。
そして本日。仕事をしている間も、印をどのようにするか、頭の片隅で悩み続けた。「演サバ、もう来週だけど、歌う曲は決めたの?」とマツヤマさんに尋ねられ、「ああ、まだです!」と違うプレッシャーも受けつつ、仕事を終え、家に帰り、机の前に座った。
……やっぱり、普通に「顕」の字を彫ろう。そうして、半分眠りながら、私はいちおう印だけは彫ったのでした。……でも、明日から連休! 仕事も忙しいだろうし、果たして間に合うのか?
小川顕太郎 Original:2002-Sep-22;