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 Diary 2002・10月24日(THU.)

練習会

 5 周年パーティに向けての練習会。5 周年パーティーは 1 週間後の 31 日木曜日なので、泣いても笑っても練習会は今日一日だけだ。万全の体制とは言い難いが、とにかくやるしかないと、夕方にオパールに集まる。

 まずは私とオイシンの漫才。すでに昨日のうちに台本はオイシンに渡してあるので、さっそく合わせにかかる。ある程度こなれたのち、漫才にはうるさいショウヘイくんに舞台を見て貰うことに。我々の熱演に対して、ショウヘイくんの感想は?

「つ、つらい」

 ショウヘイくんは頭を抱え込んでしまった。そこで早速ミーティング。ショウヘイくんの指導のもと、台本の全面改稿を行う。うーん、間に合うのか。

 私が台本の書き換えに頭を悩ましているあいだ、寸劇の練習が行われる。ワダくんはオンステージなので、ひとりでマイペースの練習を続ける。しかしある程度予想されたこととはいえ、練習が進むにつれて様々な不備が噴出し、それをどうしようか? という事になって停滞する。そうこうしているうちに時間はどんどん過ぎてゆく。ああ、ぜんぜん時間が足りない!

 夜中過ぎに、なんとか完成させた改良台本で、漫才の練習を再開。台本はなんとかショウヘイくんに OK を貰った。「これなら、まあいいでしょう」。が、肝心の舞台となると……。もちろん、私は漫才などやったことがない。それどころか、小学生の時にマンザイブームに熱狂したことがあるとはいうものの、それ以来、漫才とは疎遠だ。私の頭の中では、いまだに漫才といえば「やす・きよ」が浮かんでくる、というレベルだ。とはいえ、そこは関西人。関西人の生活には、空気のレベルで漫才が浸透している。私のような者でも、無意識のうちに漫才っぽさ、仕草や喋り方や間、が身に付いていて、ショウヘイくんからも「ケンタロウさんは、まあ、なんとかそれっぽく見えます」と言ってくれた。が、問題はオイシンだ。岐阜県出身、名古屋文化圏の人間であるオイシン。さらに、「漫才って嫌いなんですよー。今までの人生で、イヤだから意図的に避けてきたもののひとつなんです」と言い放つ奴なので、どーにも形にならない。微妙なニュアンスがまったく伝わらず、なんか変。なんでそんなんなん? と思うことしばしばだ。文化の違いを強烈に感じる。まあ、オイシンに関しては、文化の違いというより、生物種の違いを感じることがしばしばあるのだが。

 ヘトヘトになって練習を終える。とはいうものの、たぶん半分も出来ていない。ど、どうすればいいのか。後は個人練習に懸けるか。「いやー、店主。ボクも来られる限り来ますから、閉店後に練習しましょうよ」とオイシン。まあ、そうだな。そうするしかないか。

 オパール 5 周年パーティーまで、あと 7 日。

小川顕太郎 Original:2002-Oct-26;