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 Diary 2002・1月10日(THU.)

ソウルサバイバーズ
前夜

 とうとう明日(11 日金曜日)に迫ったソウルサバイバーズ。私も DJ をするのだが、そのレコード選びをしようとターンテーブルに 7 インチを載せ、針をおとすと…ザッザッザー…ガッガ‥??? あれ? 何事か? とよく針をみれば、折れている! 昨日の晩に、服の袖をアームにひっかけて、アームを(もちろん針ごと)下に叩きつけてしまったのだが、その時に折れたらしい。これは、困った。

 もちろん、選ぶのは自分の持っているレコードの中からなので、全ての曲は頭に入っているとは言うものの、やはりもう一度聴き直さなければ、感じがつかめない。これは大至急、交換針を買いにいかねば。で、ここでまたしても問題が。我が家では、ずっと針は SHURE の 4 千円くらいのやつを(もっと安く割り引いて貰って)買って使っていたのだが、前回はなにをとち狂ったか、けっこう高い針に、カートリッジごと変えてしまったのだ。交換針は定価 2 万 5 千円! 買ったのは日本橋だ。

 とりあえず京都で扱っている所がないか、電話をかけて調べたのだが、ない。それどころか、さらに最悪な事が判明した。SHURE は取り扱いの会社が変わっており(だから、私は前回破格値でその高級針を購入したのだが)、信じられない事に 3 万 5 千円に値上がりしている!! …どないしょ。

 ここでトモコの頭にひらめいたのが、梅田に出来たという噂のヨドバシカメラ。JR の裏手の、長い間空き地になっていた広大な土地に、ドーンと建っているのを、私もチラリと見た事がある。あそこなら…と電話をかけたら、あった! さらに値段も負けてくれて、2 万 2 千円。うーん、それでも高いが、背に腹は代えられない。梅田まで買いに行く。

 バカでかいヨドバシカメラで無事に針を購入。それにしても、でかい。私が会社員の時代、ここに三越が北浜から移転する、という噂がまことしやかに囁かれていた事を思い出した。これで人の流れは変わったんじゃないか。

 帰りに JR の駅構内を歩いていると、すぐ前方の階段から年輩の方がころげ落ちた。私は慌てて駆け寄って肩に手をかけて、「大丈夫ですか」と身体を起こしかけると、どうやら頭をぶつけて切ったらしく、血が夥しく流れて床を汚している。顔面も血だらけだ。私はどうしたらよいのか、一瞬頭の中が真っ白になり、たぶん暫く絶句していたのだと思う。横から女の人が出てきて、私からその人を奪い、その人の頭を自分の膝の上に載せ、ハンカチで顔をふいて傷口らしき所を押さえ、自分の連れ合いの男の人に「救急車を呼んで!」と指示を出した。

 私とトモコは、ただ茫然と見ていたのだけれど(そして周りに集まってきた野次馬の人達も同様)、その女の人は、自分の連れの電話がなかなか病院に繋がらないとみるや、周りに人達に向かって、「誰か、駅員さんを呼ぶか、交番に行ってください!」と言った。言われて慌てて私とトモコは、駅員さんを呼びに行った…。その女の人は、怪我をした年輩の方とは赤の他人のようであった。が、スカートを鮮血に染めながら、年輩の人の頭を自分の膝の上に載せ続けていた(それは、頭を上にあげる、という意味合いがあったのだろう)

 私は、その女の人に感心するとともに、咄嗟に適切な行動をとれなかった自分を深く恥じた。32 歳にもなって、この体たらくだ。

 KITCHEN STADIUM で、夕飯を食べる。ここはしばらく前に、鳴り物入りでオープンした、ニューヨークスタイルのレストラン & バーだ。どこがニューヨークスタイルなのか? まず、全てのメニューを人数分に取り分けてくれる、というのがそうらしい。例えば「タラバガニの生春巻き」1200 円というのがあるとすると、一人だと大皿で出てくる。二人なら同量のものが 2 枚の皿に、分けて出てくる。3 人なら…という訳。

 あとは、店内が、パロディみたいなアール・デコ調の内装だったが、それもニューヨークスタイルだろう。それとあとは…料理が出てくるペースがかなり遅いのも、そうなのかな? よく分かりません。

 あー、とうとう明日かー。

小川顕太郎 Original:2002-Jan-12;