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 Diary 2001・11月6日(TUE.)

田中真紀子

 なんだかまた最近は猛烈に田中真紀子バッシングが起こっているようですね。マスコミから流れてくる情報というのは、基本的にアンチ真紀子なので(雑誌に関しては、私は保守系というかアメリカの手先系しか読んでいないのですが)、私もその情報から判断する限り、田中真紀子は酷いと思う。が、考えてみれば、そういう情報って、ほとんどワイドショーネタ的なものなんですね。いかに田中真紀子がワガママか、とか。政治家としてどうなのか、は分からないようなものばかりです。まあ、日本のマスコミは、いつでもそうですけど。

 で、そういう事もあって、私は田中真紀子に否定的な評価を下すのに躊躇しているのですが、もうひとつ重要なファクターとして、副島隆彦の田中真紀子論があります。私が読んだ中では(って、ほとんど何も読んでいないですが)、副島隆彦ぐらいですね、ちゃんと田中真紀子の政治的な側面を論じているのは。では、副島隆彦はどのように田中真紀子を評しているのか。

 一般に田中真紀子は反米・親中と言われている。まあそこが保守系・アメリカの手先系の人達から嫌われてバッシングされる所以なんですが、副島隆彦によると、そんな単純なものではない。田中真紀子は中国だけではなく、ヨーロッパ諸国との繋がりも強く、さらにはアメリカ内の鳩派(コリン・パウエルとか)とも繋がりが強くて、アメリカ内の鷹派(ラムズフェルドとか)が押し進める帝国主義政策(グローバリズム)に対抗する世界政治の流れに属している、という。例えば、アメリカ内の鷹派の連中は、日本に圧力をかけて、日本が使う事の出来ない武器を大量に、アメリカから買わせている。鷹派は軍事産業と結びついていますから。

 ところが、田中真紀子は、ヨーロッパや中国、アメリカ内の鳩派の政治家と連携して、うまくこの押し売りを断っているとか。つまり、田中真紀子は単純な反米ではなく、アメリカ内の鷹派・帝国主義者(グローバリスト)に対抗して、日本の国益を守っている、という訳だ。うーむ。この副島隆彦の論評が、どこまで正しいのか、私には判断する能力がない。が、思わず頷いてしまうのは、やはり父・田中角栄の事を思い浮かべるからだろう。田中角栄は、アメリカと闘って日本の国益を守った、真に優秀な政治家だった。アメリカは、文芸春秋を使って立花隆に「金脈レポート」を書かせ、自分達の言うことをきかない田中角栄を、潰した。(立花隆のお兄さんは文藝春秋社の大物。アメリカからリークされた情報を使って、立花隆はあのレポートをでっちあげたのだろう。)

注:
立花隆のお兄さん→朝日新聞の大物(店主の日記 11 月 18 日にて訂正)

 同じような事が、いま現在、田中真紀子の身の上に降りかかっているのではないか? 日米同盟を過剰に言い立て、アフガン参戦・自衛隊派遣をやっきになって叫んでいるアメリカの手先どもは、なんとしても田中真紀子を潰したいのではないか。今に、とんでもない冤罪事件が、田中真紀子の身の上に降りかかるのではないだろうか?

 うーん、…は! またしても政治の話を書いてしまったあ!! ダメだ、ダメだ。セイジよりソウジ。さあ、雑巾がけでもしますか。

小川顕太郎 Original:2001-Nov-8;