ソウルサバイバーズ 511
ソウルサバイバーズの毎回行われている「コラージュ」というクラブは、木屋町の某所経営というところで、木屋町ネットワークに支えられて営業しているためか、どうもクラブとして中途半端なところではある。
京都で遊んでいる人に聞いても「コラージュ? ああ、あそこまだやってんの?」と問い返されることが多い。そんなコラージュが、最近とうとう某所から独立し、独立採算制になった。喜ばしいことだ。これでコラージュもクラブとして一人前、コラージュという名前だけでもお客さんを呼べるようになるだろう。夜遊びをする人達のクラビングリストに入ることだろう…。って、実は喜んでばかりもいられない。コラージュは今までその営業形態上、たとえお客さんが入らないイベントであっても、木屋町セレブリティ(?)が関係しているイベントは継続し、飲み屋関係の人々の溜り場と化していたのだが、独立採算制になったということは、その関係を断ち切る! ということだ。つまりこれからはお客さんの入らないイベントは辞めさせられる、最低でも 50 人以上はお客さんを入れなければ肩叩きの対象になる、ということなのだ。
前回のソウルサバイバーズは 75 人入ったので、それぐらい入れば問題ない。しかし、前回のはいささかマジックだった気味がある。マジックはそうそう続かない。今回、ソウルサバイバーズの実力が問われるだろう。
またしてもヒロキくんを助っ人に頼んでワダくんとともにオパールを任せ、私は 23 時半過ぎにコラージュに着く。…ガーン!! す、少ない!! これはちょっとマズイのでは…クラタニくんが飛んでくる。「いやあねえ、ちょっと少ないようにみえますが、実は開場と同時にイベントと関係のない団体さんが 20 人ほどやってきたんですよ。そしてお酒を飲んですぐに帰ったんですが、だからカウントは結構いいんです。もう 30 人を突破しています。」そ、そうかあ。あと 20 人。まあ、オパールから流れてくる人で 10 人はいるから、なんとかなるか、な…。
実をいうと、ゲスト DJ のイズミくんもバイトの都合で来られず、DJ 陣もいささか寂しい。私も 2 回まわしたのだが、1 回目はかなりボロボロ…と書けば、さぞかし酷い、寒い、イベントだったと思うでしょう? ところが、さにあらず。ここでノーザンソウルの、オールナイターの底力が発揮されたのです。
とりあえず前回に引き続き、私の 2 回目のプレイリストを書いておきます。
- 「THE CHAMPION」WILLIE MITCHELL (HI LONDON)
- 「YOU CONFUSE ME BABY」THE RAYONS (FORTE)
- 「SLY GIRL」DEREK MARTIN (TUBA)
- 「BABY, WITHOUT YOU」DANNY MONDAY (MODERN)
- 「PER-SO-NAL-LY」BOBBY PARIS (tetragrammaton)
- 「COME ON TRAIN」DON THOMAS (DJM)
- 「I CAN'T HELP LOVING YOU」PAUL ANKA (RCA)
- 「HAPPY GO LUCKY, ME」THE BOBBETTS (RCA)
- 「SWEET, SWEET, LOVIN'」THE PLATTERS (MUSICOR)
- 「WHAT ABOUT THE MUSIC」BILLY HARNER (KAMA SUTRA)
- 「DO WHAT YOU WANT TO DO」THE SUPERLATIVES (DYNAMICS)
DJ Kuratani |
タクヤくんの若さ溢れるプレイ、ヒラノさんの堂々としたプレイ、イチモト & クラタニのソウルサバイバーズ組のソウルに満ちたプレイに煽られて、厳選された少数のソウリスト達の熱があがる。そしてなにより今回のキタアキくんのプレイは素晴らしかった! 前回、前々回とキタアキくんは何故だか元気がなく、少し心配していたのだけれど、今日は久々にキタアキくんらしい、圧倒的なプレイを聴かせてくれました。私も思わず、久々にアクロバットをしてしまいました。この、なんというか夜の終わりに向かって徐々に熱があがっていくオールナイタースタイルは、一度経験するとたまりませんね。最後はキタアキくんとクラタニくんのダブル DJ で、盛り上げる。いや、よかった、楽しかったです。
結局動員数は 51 人。ぎ、ぎりぎりですなあ。
小川顕太郎 Original:2001-May-13;