瀕死のサバイバーズ
キタアキくんとマイちゃん来店。二人とも大阪で『私の愛したギャングスター』を観てきたとのこと。なんでもマイちゃんはこの頃ケビン・スペイシーにはまっていて、出演作は片端から観るのは勿論のこと、パンフレットなど 3 部も買って、1 部は保存用、1 部は読む用、1 部は切り抜いて貼る用にしているらしい。そして今はケビン・スペイシーに会って話をするために、英会話の勉強中だという。さすが、凝り性の人の集中度は違いますな。しかしこの一念が岩をも通して、昨年はケブ & ブッチをゲストに迎えてのイベントが開催できた訳だし、マイちゃんがケビン・スペイシーに会う日も遠くないか?
少し遅れてカーコちゃんもやってきて、3 人で先に「ソウルサバイバーズ」に向かう。ナエムラさん、イワサキくん達が来店。皆で夕飯を食べに行き、また帰りに寄ってくれる。イワサキくんから「ヴェルナー・ヘルツォーク カレンダー」を買う。クラウス・キンスキーの写真がガンガン載っている素晴らしいものだ。実用性はあまりないですが。みなみ会館で発売中とのこと。
真和クリエイションのオグラさん来店。ヴォイスギャラリーやメディアショップ、エトワ、メトロ、などなどと共に、オパールも巻き込んで新しい京都のカルチャーを作っていく? いや発信していくかな? まあ、そういったサイトを作りたいといった話をされる。しかし、オパールとしては、新しい京都カルチャーの動きには関心がないし、京都の文化をどうこうしようなどという大それた気持ちはこれっぽちもないので、柔らかく断る。但し、リンクを貼ったり、共同 BBS を作ったりするのは一向に構わないので、それはやるかもしれない。てな感じです。私は忙しく立ち働いていたので、代わりに何故かサイト管理人さんが主に相手をしてくれる。管理人さん、すみません。
先に「ソウルサバイバーズ」に行っていたベッチから電話がかかってくる。「は、はやく来て」。なんでもお客さんが全然おらず、フロアは巨大なダンス練習場と化している、という。急いで店を片づけ、オイシンとともに駆けつける。
ううん、確かに、これは酷い。お客さんは全員知っている顔だ。それも神戸組ばかり。京都組は私とベッチ、オイシンぐらいか? シュウヘイくん達は大阪組だし。あと早い時間にはオパールのお客さんが何人かいたそうだが、その人達も帰ってしまっている。このままではやばいぞ「ソウルサバイバーズ」。キタアキくん達がゲスト DJ で来なくなったら、どうなるんだ?
とにかく、京都のお客さんにもっと来て貰うようにしなければダメだ。そのためには、単にフライヤーをまくだけではなく、様々な活動が必要になってくるだろう。またフライヤーをまくにしても、店置きだけでは効果がしれているので、関連しそうなイベントにいって直接フライヤーを人々に渡す、などの工夫が必要だろう。良いソウルのレコードを揃えるのも大事だが、啓蒙活動がもっと要るのではないか。などと考えながら、とりあえず踊る。
客は少なかったが、あまりにも少なかったが、内容はなかなか良かった。しかし、いくら内容が良くても、お客さんの数があまりにも少なければ「熱」に欠ける。クラタニくんも言っていたが、一から建て直しだろう。
クラタニくんが走ってくる。「分かりましたよ! お客さんが来ない訳が!!」なになに? どういった訳だ? 「ほら! オイシンの作ったフライヤー。日付が 2000 年 1 月 12 日になっているんですよ!!」
……ほんまや。オイシン、死ね!
小川顕太郎 Original:2001-Jan-14;