Diary 2000・9月4日（MON.）
続・雑誌の効果
平日だというのに、まだまだ関西ウォーカー効果は続く。こんなに忙しい月曜日は久しぶりだ。おまけにカウンターは常連陣が乗っ取って、カウンター内まで巻き込んで「梨と桃はどちらが良い果物か」を激論したり、ポーの人形で遊んだり、「ケンタロウさん、これ日記に書くつもりでしょう」と言われたり、しっちゃかめっちゃかだ。
ショウヘイくんなど、「見習い期間という事で気軽な気持ちで来たらいいよ」、と言われて来たにも関わらず、働かされまくっている。それでもショウヘイくんは、昨日が忙しすぎたという話を聞いて、「もし忙しかったらボクの家にも電話下さい」と言う。凄い。こんな事を言うと本当に電話されるのに。ヒロキくんも、「忙しかったら何時でも電話してや」と言ったがために、辞めた後まで働かされる予定だ。資本主義が勝利した世界というのはつらく厳しい。というか、これって封建的？
そういえばビスコンティの『郵便配達は 2 度ベルを鳴らす』で、女主人公が自らのトラットリアで 50 人以上の客を相手するシーンがあるが、あんなのは絶対に無理！ 閉店後も皿などが恐ろしく積み上げてあったが、あれだけの量を片付けるには少なくとも 3 時間以上はかかるだろう。ううん、ネオレアリズモ。つうか、ビスコンティは貴族だからそういった事がよく分かっていないとか。資本主義が勝利した世界というのはつらく厳しい。
小川顕太郎 Original:2000-Sep-6;