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 Diary 2000・11月6日(MON.)

スペースカウボーイ(ズ)

 SY 松竹京映にクリント・イーストウッド監督・主演の『SPACE COWBOYS』を観に行く。

 最高。やはりイーストウッドは真のナショナリスト、真の保守派、真の男だ。真のナショナリスト・保守派・男とは、仁義を重んじ、自主独立の精神に富み、「くに」を愛し、そして偽善を激しく憎む人間のことだ。この映画は、そういった 4 人の老人が活躍する話。

 ところで「ナショナリスト」とは、「国家主義者」の事ではない。ナショナリストは「くに」を愛するが、必ずしも「国家」を愛しているのではない。「国家」は「くに」を守るためにある政治制度・機関に過ぎない。故に、「国家」が「くに」を守るどころか危うくするおそれがあると判断した場合、激しく「国家」と闘う。イーストウッドはダーティーハリーの頃から、そういった人間を多く描き、演じてきた。この映画で演じた「フランク・コービン」も、そういった人間。直接に対峙する敵は上司のボブ・ガーソン。その理由は映画を観れば分かる。

 とにかく、素晴らしいエンターテイメント作品で、私は全身が震えた。全ての人にお薦めしたい。特に男性。何故なら、毎週月曜日はメンズデーで、男性は 1000 円均一だからだ! もちろん私も 1000 円で観た。男ならこれを観ろ! っちゅう事か。パゾリーニは学生運動を批判して、左翼知識人達から「ファシスト」呼ばわりされた。イーストウッドも『ダーティーハリー』でヒッピー崩れの犯人を射殺して、犯罪者の人権を守れ! と叫ぶ人権派の人達から「ファシスト」呼ばわりされた。つまり、いやしくもまともな男なら「ファシスト」呼ばわりされなくちゃならん、という事か。ファシズム万歳! …とか叫ぶのはちょっと違いますね。

 本日は月曜日だというのに、何故だか夜だけ猛烈に忙しかった。何かあったのか? ハイル・ヒットラー!! …って、だからちょっと違うってば。

小川顕太郎 Original:2000-Nov-8;