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 Diary 2000・5月23日(TUE.)

ロンドンからの電話2

 ロンドンのキタアキくんから電話がある。なんとか無事にビザも取り直しができ、新たにフラットも借りて、ノーザンソウルフルなロンドンライフを満喫している模様。

 キタアキくんはすでにブッチの DJ を 2 度も体験したそうだ。ブッチといえば現在ナンバー 1 のノーザンソウル DJ 。という事はつまり、実質的に世界に一枚しかないレコード=彼しか持っていないレコードを大量に持っているという事である。

 実際キタアキくんも 1 曲しか知っている曲がなく、それにも関わらず素晴らしいノーザンソウルナンバーが次々と繰り出されるのに、感動を通り越して呆れたそうだ。これだけ情報が行き渡ったとかなんとか言われている時代に、そういう人がいるというのは面白い。ブッチが DJ をすれば、特にノーザンソウルに興味がない人も大勢集まるというのは、彼しか持っていない極上のソウルを聴きにくるのだろう。

 ところでキタアキくんはどうなのか。いいレコードが買えたのだろうか。「いやあ、日本のみんなもえらく頑張っているみたいだし、ボクなんかが帰ってももう場所なんてないでしょう。お客さんとして楽しませて貰います」と語るキタアキくん。しかしその口調にある種の余裕を感じた、とトモコは言う。実は私は電話に出れなかったので、これまでの話は全てトモコからの伝聞。なるほど、余裕ですか。これはキタアキくんの帰国がますます楽しみです。キタアキくんの帰国は 9 月 6 日です。

 ビデオで『ローズマリーの赤ちゃん』を観る。先日オイシンに見せたところ、「嫌な気分になった」「後味が悪い」と騒いでいたので、どれどれと思って観てみたのだ。なによりミア・ファーローの可愛さにやられてしまった。ファッションも完璧だ。ダコタハウスも素晴らしい。そして端正な映像。で、ストーリーの方はというと、何とも心暖まる話だった。これのどこが「後味が悪い」のかさっぱり分からない。悪魔が勝つからか? それでは悪魔に失礼ではないか。オイシンが悪魔狩りと称して妊婦を惨殺したりしない事を祈る。

小川顕太郎 Original:2000-May-24;